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父母が亡くなっている場合の婚姻届の同意はどうすればよいでしょうか?

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父母が亡くなっている場合の婚姻届の同意はどうすればよいでしょうか?

Q.

 結婚を考えている彼は26歳で、私は未成年なので両親の許可がいると思います。しかし、私が4歳の時に実の両親は事故で亡くなり、その後は孤児院にいました。親戚に預けられることもなくて、養子として岡山に行きましたが、母子家庭なので負担がかかると思い、私は今一人で鹿児島に住んでいます。
 この場合、誰の許可をもらえばいいのでしょうか?回答お願いします。

(10代:女性)

A.

 民法737条では、未成年者の婚姻についての父母の同意が規定されています(「許可」ではなく「同意」です。あくまで、婚姻は本人同士の意思によるものであり、父母の考えは当人たちの意思の妨げにはならないという考え方のため)。

 原則は父母の同意が必要だけれども、「父母の一方が同意しない場合は、他の一方で足りる」「父母の一方が死亡などによって知れない場合は、やはり他の一方で足りる」という例外を設けています。
 両親ともに亡くなられている場合には、基本的に「父母の同意は不要」であると考えられます。

 ただし、ご相談者様のように、両親ともに亡くなられているけれども、養父母(のいずれか)が存命の場合には、養父母(の一方で良い)の同意が必要になるとお考えください。
 したがって、今回のケースであれば、岡山にいらっしゃる養母の同意を得る必要があります。

 ちなみに、民法上の夫婦となるためには自治体への婚姻届の提出が必要です(民法739条)。自治体が不備のないことを確認して受理したら、晴れて夫婦となれます(民法740条)。
 父母の同意の記入方法、特に今回のように両親が亡くなっており、養母の同意を記入して提出する場合は、自治体によって書式などが変わってくると思われます。

 まずは、自治体の窓口を訪ねて、記入方法などをきちんと確認するところからはじめてはいかがでしょうか?
 (なお、同意を得ていないのに得たように記載された婚姻届が受理されてしまっても、民法744条では婚姻の取消し事由ではないため、婚姻は取り消されず、有効なまま継続することは付記させていただきます。これは、前述の通り、婚姻は基本的に当人同士の意思を尊重するものであって、父母の考えは重視していないという法の趣旨が反映された点とも言えます。)

元記事

父母が亡くなっている場合の婚姻届の同意はどうすればよいでしょうか?

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