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アプリで足圧の測定も可能に 足こぎ車いす『COGY』のメカニズム

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東北大学発の産学ベンチャーTESSが開発した世界唯一の足でこぐ車いす『Profhand(プロファンド)』が、名前を『COGY(コギー)』と改めて展開することを発表。スマートフォンで足の力やバランスを測定することができるアプリ『COGY+』も開発し、リハビリにも役立てるようになります。

そもそも、事故や病気のため、または生まれつき足が動かせない人がなぜペダルを使って「こぐ」ことができるのか。その理由は脳の歩行中枢(CPG)が活性化ためだといいます。

『Profhand』を共同開発した半田康延東北大学名誉教授によると、脳卒中の患者の下半身麻痺が機能回復が期待できるのでは、というところからスタートとしたという足こぎ車いす。膝伸をすることで、歩行中枢が活動するようになり、動かした足の反対の足も神経の働きにより動くことが立証されたといいます。

4週間の訓練の結果を見ると、足の膝を伸ばす力は回復していないにもかかわらず、車いすの走行速度は速くなっています。また、脳血流も大きく増加。半田名誉教授は「リハビリや気持ちのリフレッシュにもなる」と強調しました。

アプリ『COGY+』は、ペダルにセンサーをつけ、利用者の踏み込む力をリアルタイムで確認することができ、両足のバランスや重心の移動などを見ることもできます。TESSの鈴木堅之社長によると、「病院やリハビリ施設で、より効率的に『COGY』を使って頂くために有用。リハビリの進行が見えるのが大きい」と話します。

2016年6月21日に都内で開かれた発表会では、車いすフェンシング選手の安直樹さんと、全国身体障がい者スポーツ大会に水泳選手として出場している村田奈々さんに『COGY』が贈呈されました。安さんは「自転車に乗る感覚で気持ちよかった。股関節の可動域が良くなるイメージが湧いた」と話し、村田さんも「足を前に進める感覚は陸ではめったに感じられないので、わくわくした感じになる」といい、両選手ともトレーニングに効果があることを期待している様子でした。

「あきらめない人の車いす、気持ちを前に漕ぎだすという願いを込めた」と鈴木社長が名前の由来を話す『COGY』。ECサイトでの販売も開始し、今後はタッチポイントも増やしていくとのこと。脳性まひや頚椎損傷といった障がいを持つ人が「風を感じることができる」(鈴木社長)車いすとして、普及が期待されます。

『COGY』公式サイト
http://cogycogy.com/ [リンク]
 

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記者:

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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