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MUCC、全国ツアーを野音で開幕「今日を基準にしたい。絶対超えてやるからな。かかってこいや!」

MUCC、全国ツアーを野音で開幕「今日を基準にしたい。絶対超えてやるからな。かかってこいや!」

MUCCが、6月25日に日比谷野外大音楽堂にて全国ツアー「MUCC TOUR 2016 GO TO 20TH ANNIVERSARY 孵化 -哀ア痛葬是朽鵬6極志球業シ終T-」をスタートさせた。

また、同ライブのアンコールにていち早く披露された、TVアニメ「七つの大罪 聖戦の予兆』」オープニングテーマとして決定している楽曲「CLASSIC」の発売日も9月14日に決定した。なお、Sony Music Shopでは非売品ステッカーが付く予約もスタートしている。

さらに、前作シングルとなる「ハイデ」のミュージックビデオも公開された。

今作はRADWIMPS、ゲスの極み乙女。、[Alexandros]、吉井和哉などのミュージックビデオを手掛ける大久保 拓朗を監督に迎え、メンバーの地元茨城県を舞台に楽曲の雄大さを表現した作品となっている。

<ライヴレポート>
6月25日、日比谷野外大音楽堂にて「MUCC TOUR 2016 GO TO 20th ANNIVERSARY 孵化―哀ア痛葬是朽鵬6極志球業シ終T-」の初日公演が開催された。長いツアーサブタイトル(メンバー曰く“文字化け”)は、19年間に発表してきたアルバム名の頭文字等で、1文字が1作品を表現。

2017年の結成20周年を前に、キャリアを網羅する意味合いの強い特別なツアーである。MUCCの野外公演と言えば雨が恒例だったが、曇天ながらも持ち応え、幸先の良いスタートを切った。

「哀ア痛葬是朽鵬6極志球業シ終T」と経文のように縦書きされた白・黒の垂れ幕が多数あしらわれたステージに、午後6時、メンバーが登場。逹瑯(Vo)は歓声に応えて大きくマイクスタンドを振り回す。

YUKKE(B)がスラップするベース音からスタートしたのは、「大嫌い」。「気持ちいいね。野外でちょっとの時間、MUCCと遊んでってちょうだいよ」と語り掛けた逹瑯は、「嫌い嫌い嫌い嫌い」と歌いながらYUKKEに近付き、逃げられると次はミヤ(G)に接近。鋭い眼差しを向けられて、「すごい怖いんですけど!」と笑わせ緊迫感をほぐすと、SATOち(Dr)に向き合った後、いよいよ歌い始めた。

「ENDER ENDER」からは一気に攻め込み、「KILLEЯ」へと雪崩れ込む。最新シングル「ハイデ」に収録されたこの曲は、抒情的なメロディーとメタルの様式美を取り入れたギター・フレーズ、思わずシンガロングしたくなるコーラスパートなど、MUCCらしく多彩な要素が複雑に絡み合った曲。こうしてライヴで体感すると、とにかく凄まじい勢いで駆け抜けていくのが痛快だ。間髪入れず始まった「JOKER」では、逹瑯はマイクスタンドに沿わせる手を艶めかしく動かしながら、声色を巧みに操り、妖艶なヴォーカルで観客を陶酔させた。

疾走感に溢れた「謡声(ウタゴエ)」で観客を乱舞させると、「ハイデ」収録の「悲しみとDANCEを」のめくるめくリズムの変動、呪文を唱えるかのような歌声、不穏なギターリフで心の深部をえぐる。

イントロで悲鳴のような歓声が沸いたのは、2003年のメジャーデビュー・シングル「我、在ルベキ場所」。カクンと倒れ込んだ逹瑯は寝そべったまま歌い始め、やがて立ち上がると、激しく明滅するライトに射られながら、やるせなさに胸を掻き毟るような渾身の歌を聴かせた。

開放的な屋外にありながら、ダークな密閉空間を立ち上がらせた「鎮痛剤」(2001年の1stフルアルバム「痛絶」収録)は幻惑的だったし、「A.」の繰り返し奏でられるギター・アルペジオは哀しくも美しかった。

そして特筆すべきは「ママ」である。心細げにウロウロと誰かを探し回るかのような動きをしながら、痛切な心の叫びを炸裂させる逹瑯。跪いたり仰け反ったりしながら全身で荒れ狂うギター・フレーズを鳴らすミヤ。目を背けたくなるような暗い世界を描きながらも、すさまじいカタルシスをもたらした。

ステージが薔薇色に染まる中荘厳なメロディーを響かせた新曲「トリガー」、センチメンタルで真っ直ぐな歌が胸に飛び込んで来た「昔子供だった人達へ」と、新旧の壁をダイナミックにぶち壊しながらあくまで“現在のMUCC”の音で紡いでいく。全編を通して言えることだが、どんなリズムの変化もハイテンポも盤石に支えるYUKKEとSATOちの安定感が凄まじい。

ピアノ・イントロで驚嘆の声を巻き起こしたのは「イソラ」。幻想的なエレクトロ・サウンドとオートチューンで変容させたヴォーカルが、情感をかえって際立たせる。「風に身を任せよう」と歌ったタイミングでまさしく風を肌に感じたのは、野外ライヴならではの醍醐味。この頃には陽が沈み、暗がりの中で「この線と空」をしっとりと深く響き渡らせた。

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