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「年収400万円台で不動産投資はやめるべき」お金の専門家が指摘する理由とは?

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お金の悩みは尽きないもの。この先どうしたらいいのか…そう迷っている人は、FP(ファイナンシャル・プランナー)という資格を勉強してみてはいかがでしょう。

世の中に出回っているお金はたくさんありますが、FPは特に個人のライフプランに影響する6つの分野「ライフプランニングと資金計画」「金融資産の運用」「タックスプランニング」「リスク管理」「不動産」「相続・事業承継」についての知識を持ち、アドバイスをする人のことです。FPは1級から3級までありますが、入門編である3級でも、日常の中で十分に使えるお金の知識を得ることができます。

では、具体的にFPの知識はどのように活かすことができるのでしょうか?
今回はU−CANから出版されている『‘16〜‘17年版 FPの学校 3級 きほんテキスト』の監修を務めた安藤絵理FP事務所の安藤絵理さんにお話をうかがいました。

■先の人生を考えるために「FP」の知識は必要

――まずはFPとはどういう職業なのか、ということについて教えてください。

安藤:FPは「家計のホームドクター」と呼ばれています。
金融や税制、保険、不動産、住宅ローン、相続といった幅広い知識を持ち、お客様の望むライフプランが実現できるように、お客様の立場に立ってお金に関わる様々な事をアドバイスするのが仕事です。FPとして独立して仕事をすることもできますし、企業内FP(金融機関など)として、活躍することもできます。また、税理士、社労士等の資格とダブルで取得する方もいますね。

――FPは1級から3級までありますが、それぞれの級の特徴を教えてください。

安藤:3級はFPの入門編です。暮らしの中で役立つお金の知識を学びます。まずは自分に役立てたい、もしくは将来仕事に役立てるために1級、2級も取得したいけれど、まずは基礎から勉強したいという方が受けます。
2級は転職や就職など、スキルアップに活かせる資格です。金融機関で働きたい人には、必須の資格です。1級は、FPの頂点とも言える資格で、独立開業を目指す人や企業内FPでもお金のエキスパートとして活躍したい人向けです。

――FP3級は特にどのような方が受検されているのですか?

安藤:会社員からもうすぐ定年退職される方まで、本当に幅広い方々ですね。主婦の方も生活のために知っておきたいということで受けられる方が多くいます。

――すでにお金に対する知識を持っているけれど、改めてFP3級を受けようという方が多いのでしょうか?

安藤:そうではなく、まったく知識がない方も半分くらいはいらっしゃいます。運用や不動産について全く知識がないけれど(勉強を始めても)大丈夫? と聞かれることもよくあります。用語が難しいという声について、今回監修をさせていただきました『FPの学校 3級 きほんテキスト』ではできるかぎり平易な言葉で分かりやすく説明しています。

――FP3級で身につけられる知識はどのようなものがありますか?

安藤:基本的な社会保険制度や税金の仕組み、保険や金融商品の種類などを幅広く知ることができます。また、ライフプランの立て方や資産運用の仕方などについても、幅広い知識を身につけられます。銀行や生命保険会社に相談する前に、自分なりに最低限の事を知っておきたいという方には最適ですね。

――男女でFPの知識に求める違いはあるのでしょうか?

安藤:以前は資産運用をされるのは男性の方が多かったように感じますが、最近は女性の方も多くなりましたね。また、家計の話ですと、女性がメインだったのが、若い方の中には男性であったり、夫婦で勉強したいという方も増えてきました。若い方々のお金に対する意識が強くなっているように感じます。

――FP3級の知識を身に付けることでどのようなメリットがあるのでしょうか。

安藤:どんな生活をするにも、必ずお金はかかりますので知識は不可欠です。以前は、真面目に働いていればそれなりの生活ができましたが、現在では、知らないだけで損をしてしまうことも増えてきました。
FPの知識を付けることで、社会保険制度や税金の仕組み、保険や金融商品の種類なども幅広く知ることができます。現在、ほとんどの企業では、ベースアップはほんのわずかなのに、社会保険料の負担などは少しずつ重くなってきているので、手取り額はなかなか増えません。FPの知識を付けることで世の中の流れを知ることもでき、選択肢が広がり、結果、人生も豊かになります。今後のライフプランを考えるきっかけにもなります。

――私はアラサーなのですが、女性の友人と話をしていると将来を見据えたお金の話題になります。FP3級の知識では、お金の管理をする上でどういう場面で使えるのでしょうか。

安藤:まずは、FPの基本である、現在のライフプランや今後の夢や目標をご自分なりに考えます。それに合わせて、現在の収支を整理することで、使うお金と貯めるお金の色分けができ、メリハリのある生活をしながら、計画的にお金を貯めることができます。
生命保険についても、見直しをし、不要なものを解約するなどして、貯めるお金を増やすこともできます。また、貯めるお金は、預金だけでなく、コツコツと積立方式で、投資を始めることもできるでしょう。
お金を上手に増やすために必要なものは「少しの知識」と「時間」です。30代から少しずつはじめることで、今後のご自分の生活を豊かなものにすることができるはずです。

――不動産の話題では賃貸よりも持ち家(マンション)の方が最終的には得になるという話も聞いたことがあります。

安藤:独身の方の場合、30代後半にもなれば貯金もあるし、思いきって不動産を買ってしまうという女性の方も多いですね。逆に男性は思いきらない傾向にあると思います。
賃貸の場合は、家族構成やライフプラン、資産状況に応じて、容易に住み替えができます。ただし、現状では、高齢になって一人の場合、住み替えは難しい状況です。加えて、資産にはなりませんし、高齢になっても家賃を払い続けなければなりませんので、老後に向けて家賃分の蓄えも必要となります。
対して、持ち家の場合は、「自分の家」という満足感は得られますが、しっかりとした資金計画を立てないで購入してしまうと、後から返済が大変になったり、教育資金や老後資金に影響を与えることもあります。また、住み替えも簡単にはできませんし、維持費として、毎年かかる固定資産税や火災保険料、管理費などもかかってきます。ただし、高齢になった時にも、維持費のみで住み続けることができます。また、自分の所有物ですので、資産となりますが、一戸建てと違い、立地条件等により、経過年数に伴い大きく資産価値が下がることがあります。また、仮に大地震が来たときには、自分の一存では、建物全体の補修や建て替えはできません。
したがって、一概にどちらが得とはいえません。ご自分のライフプランによって、検討されるのがよいでしょう。

――現在はマンションを購入して運用するという不動産投資も流行しています。安藤さんはどのようにお考えですか?

安藤:まずは極端な話をしますと、正社員として働いていれば銀行はお金を貸してくれるので、年収400万円から500万円でも不動産投資はできるんです。ただ、私個人としてはあまりお勧めできません。
先ほど申し上げた理由もあるのですが、そこに自分の持っている財産のほとんどを投資してしまうことはすごくリスクが高いんですね。金融商品ならば、お金が必要になった場合に、必要な分だけ現金化できますし、リスクを軽減するために分散できるのですが、不動産の場合は持っているか手放すかの2択です。もし仮に、地震がきたら…ということを考えると大打撃です。したがって、ハイリスク・ハイリターンな投資になりかねません。
もちろん、お金をたくさん持っている人は別です。資産を持っている人は分散投資ができるので運用してもハイリスクにはなりません。

(後編へ続く)


『‘16~‘17年版 FPの学校 3級 きほんテキスト』
著者:ユーキャンFP技能士試験研究会
監修:安藤絵理
出版社:U-CAN

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