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財務省の秘密会議資料が公開―朝霞宿舎の廃止を検討する「公務員宿舎検討会」 の資料

「公務員宿舎検討会」 の資料

埼玉県朝霞市の米軍跡地に建設予定の国家公務員宿舎。この是非に関する問題で新しい動きがありました。

この「朝霞宿舎」に関して野田首相は視察を通して「建設中止も含めて判断を」と述べ、実際の検討が10月17日からはじまっています。ただこの検討会、なんとも異様なことに、完全密室でおこなわれているのです。一般傍聴不可、そしてなんとマスコミの傍聴も不可とのこと。その秘密っぷりはちょっと驚きです。さらに議事録も非公開であり、要旨のみ箇条書きで後日公開。誰が何を発言したのかは秘密とされています。

そういえば「復興構想会議」も秘密でしたが……

秘密会議方式で開催され議事録も非公開で議事要旨のみの公開といえば大震災後つくられた「復興構想会議」を思い出します。結局アレは何だったんだという気もしますが、「秘密会議」という方式は多くの人の関心を集め続けることができないため盛り上がらす、最終的にあまり記憶に残らないものとなってしまいました。内容がよくわからないんだから当然のことですが……。(そういえば復興構想会議は6月にすべて終了したら議事録を公開すると言ってましたがどうなったんでしょうね)

ともあれこの秘密会議方式は、議論の内容を国民に知られたくない場合、議論を活発化したくない場合にとられる方式です。財務省は「公務員宿舎」に関する議論が活発化して欲しくないと心から願っているのでしょう。

「中止も含めて検討を」という野田総理の言葉を軽く無視

あまり読まれることはないと思っているのでしょうか。この議事要旨の冒頭部分にこのような記述があります。

朝霞住宅の建設を凍結してほしいとの指示を受け、その際、大臣から総理に宿舎の削減のあり方については、検討会を設置し、できれば年内に結論を出していきたいとの意向が示され、本検討会を立ち上げることとなりました。

「中止も含め検討を」と述べたと報じられている野田総理の言葉は軽く無視されています。「凍結」というのはいつかは必ず再開されるもの。「中止」とはまったく違う意味で使われています。また、このような発言も。

アメリカでトヨタ社の問題が起きた時の対応と似ており、感情論は合理的に説明しても受け付けられない。

2009年に起きたトヨタ自動車の大規模リコールのことを指しているのでしょう。今回の公務員宿舎に関する問題をリコール問題にたとえ、それと同じ「感情論」だとしています。

まったく無意味な秘密会議

会議の傍聴もできず、議事録も公開されない会議にまったく意味はないですし、そこで何かが決まったからといって、だから何だというのでしょう。そもそも検討会としての体をなしていないのですから、その結論はまったく無視してもいいものだということになるかと思います。このままではまったくムダなことをやることになってしまうわけで、検討会の主催者の方々は一刻も早く検討会の開催方法を見直して一からやり直した方がいいのではないかと思います。

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深水英一郎(ふかみん)

記者:

見たいものを見に行こう――で有名な、やわらかニュースサイト『ガジェット通信』発行人。トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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