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小スペースでも設置可能? 憧れの「ハンモック」のある暮らし

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木陰の下のハンモックに身をまかせウトウトお昼寝。そんな贅沢な過ごし方に誰もが一度は憧れたことがあるはず。しかしハンモックを設置する場所は限られ、実現するのはなかなか難しい。ところが最近では、家の中にハンモックを設置して楽しんでいる人も少なくない。そこで昨今のハンモック事情を取材してきた。

季節によって使い分けるユーザーが増加中!

ハンモックのトレンドを知るべく、日本で数少ないハンモック専門サイト「ハンモックライフ」を16年前から営み、ハンモックのあるライフスタイルを提案してきた店主・梶原寛さんに話を伺うことにした。

同店で取り扱うのは、中南米で伝統的な手法でつくられたハンモック。種類としては、ベッド部分が一枚布でできた「ブラジリアンハンモック」と「コロンビアハンモック」。そしてベッド部分がメッシュ地になった「メキシカンハンモック」の3種類がそろっている。ブラジリアン、コロンビアは、ベッド部分が一枚布なので、体がすっぽり包まれた状態で横になることができる「プライベート感」が自慢。一方のメキシカンは、メッシュのベッド部分が抜群の通気性の良さを誇る。いずれも素材はコットン100%で肌にも優しい。

売れ行きの傾向としては「暑い時期は通気性に優れたメキシカン、寒くなると一枚布のブラジリアンやコロンビアが人気」と梶原さん。最近では一度どちらかを購入したお客さんが、その使い心地の良さから「メキシカンと一枚布タイプの両方をそろえて、季節によって使い分ける人も増えてきた」という。「ハンモックは夏のアウトドア」という、旧来の使い方のイメージから徐々に変化し、日常生活のアイテムとして浸透しつつあるようだ。

【画像1】ベッド部分が一枚布で、デザイン、サイズが豊富なのがブラジリアンハンモック(写真提供/ハンモックライフ)

【画像2】サイズは1サイズながら肌触りの良さや細部までつくり込まれたこだわりを感じるコロンビアハンモック(写真提供/ハンモックライフ)

【画像3】一つひとつ手編みされたメッシュで通気性が高いメキシカンハンモック(写真提供/ハンモックライフ)

コンパクトなスペースでも楽しめるチェアハンモック

最初に紹介したのは前後2カ所を固定してゴロンと横になれる一般的なハンモック。梶原さんいわく「6畳くらいの部屋なら設置が可能」とはいうものの、都市部の厳しい住宅事情では、フックの取り付けの可否や、ほかの家具の位置の影響を受けるため、設置にはなかなかハードルが高いかもしれない。

そこで次に紹介するのが、よりコンパクトなスペースでハンモックの魅力を楽しめる「チェアハンモック」。チェアハンモックはその名のとおり、ハンモックに腰をかけてソファ代わりに利用できるハンモック。ゆらゆら揺れるハンモックの心地よい浮遊感はそのままに、コンパクトなスペースでハンモックのある生活を実現できる。

チェアハンモックの種類も一般的なハンモックと同様に、ブラジリアン、コロンビア、メキシカンがそろう。取り付け方法は天井の梁などからぶら下げる方法と、自立式のスタンドを使用する方法の2種類。しかし天井からぶら下げるとなると、賃貸物件などでは実現不可能に近い。そこで人気を集めているのが自立式のチェアハンモックスタンドだ。

【画像4】リビングの一角に置いても動線を邪魔しないチェアハンモックスタンド(写真提供/ハンモックライフ)

【画像5】天井からつり下げられたチェアハンモック。すっきりとしたビジュアルで憧れるものの、賃貸物件ではほぼ実現不可能(涙)(写真提供/ハンモックライフ)

日本の住宅事情に適したスタンドを自作!

「ハンモックライフ」で販売しているチェアハンモックのスタンドは、日本製のオリジナル。そこでこの製作を請け負っている「多摩製作所」の野瀬宏一郎さんにも話を伺うことにした。野瀬さん自身もハンモックユーザーの1人だ。

野瀬さんがこのスタンドの開発を思い立ったのは2013年、自宅を新築した際にまでさかのぼる。念願のマイホームを手に入れ、憧れのハンモックの導入を考えた野瀬さん。しかし設置に適した条件が整わず、海外製のハンモックスタンドの購入を検討する。しかし「サイズが大きすぎたり、つくりが華奢だったり、私が求めているスタンドがありませんでした」と野瀬さん。そこで家業が板金加工業だったこともあり、思い切って自作を決意する。

開発に当たっては「同じように悩んでいる人や、ハンモックの導入を躊躇(ちゅうちょ)している人もいるはず」とユーザーのニーズを探るべく、ハンモックライフの梶原さんにも相談。梶原さん自身も「いつかは自社製品のスタンドをつくりたかった」と互いの思いが一致。半年間試行錯誤をくり返し、2015年に製品化へこぎ着けた。

【画像6】チェアハンモックスタンドは室内だけでなく屋外でも利用できる。組み立ても簡単。価格は5万2800円(税込み)(写真提供/ハンモックライフ)

同社のハンモックスタンドの最大の特徴は、高さの調整機能と揺れたときの静寂性。高さは日本の住宅事情に合わせ133〜160cmの範囲で調整できる。低くすれば小さな子どもでも安心してくつろげる。またハンモックが揺れることで発生する金属音は、固定するためのパーツを鉄の棒から一つずつ削り出すことで抑えることに成功した。

【画像7】野瀬さんの自宅のチェアハンモックでくつろぐ息子さん。子どもたちにも大人気だ(写真撮影/野瀬宏一郎)

収納性や耐久性にも優れているこのハンモックスタンド。中南米産の伝統的なハンモックの魅力を最大限に引き出すスタンドを、日本の町工場の職人技がつくり上げているというのも興味深い。

遊び心と笑顔をもたらすハンモックのある生活

最後に紹介したいのが、2点固定式の一般的なハンモックをリノベ住宅に取り入れた、なんともうらやましい事例だ。大阪府の古野靖典さんの自宅に、施工店「シンプルハウス」の提案で、ブラジリアンハンモック(シングルサイズ)がやってきたのは2015年の11月。

「それまで特に憧れていたわけではないですが、ちょうど設置に好都合な柱があったので」という古野さん。築35年の住宅をリノベーションして、壁を取り払った際に出てきた柱にハンモックを設置した。24畳という開放的なリビングダイニングにハンモックが自然となじむ。普段は片側を外してフックにまとめてぶら下げるので動線を遮ることもない。

【画像8】古野さんのリビングダイニングに自然となじむハンモック(写真提供/シンプルハウス)

「横になるとついウトウトしてしまうほどですよ」というほどの快適性。ご自身が使用しないときは、子どもたちの格好の遊び場にもなっている。特に7歳になる末っ子にとっては、大のお気に入りの場所。「友人が来たときにも、まずはみんな真っ先にハンモックにワイワイと寝転がりますよ(笑)」と古野さん。大人も子どもも不思議と引きつけられるのが、ハンモックのもつ力なのかもしれない。

【画像9】古野邸に設置されたカラフルな色彩が印象的なブラジリアンハンモック。シングルサイズだが小さな子ども2人でも乗ることができる(写真提供/シンプルハウス)

あきらめかけていた憧れのハンモックのある生活も、チェアハンモックスタンドなどを活用すれば賃貸でも実現可能だ。ハンモック自体の新商品もときどき発売されるので、選択肢も増えつつある。また、家にハンモックがあるだけで古野さん宅のように、家族や友人たちのコミュニケーションツールのひとつにもなる。家庭に笑顔をもたらす新たなアイテムとして積極的に導入してみてはいかがだろうか。●取材協力

ハンモックライフ

・多摩製作所
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/06/113110_main.jpg
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