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スマホ利用で顎関節症予備軍に?

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「スマホ首」や「スマホ巻き肩」など、スマホの使い過ぎが健康を害する…というのはよく聞く話。最近では、スマホ利用が、歯や顔まわりに悪影響を及ぼすともいわれているのだ。

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「食べ物を咀嚼する瞬間を除き、上下の歯の間には常に2~3mmの空間があり、本来はほとんど接触しないようにできています。睡眠中の歯ぎしりや食いしばりが歯に悪い、といわれますが、これは上下の歯を長時間強い力で接触させてしまうことが原因なのです。しかし、近年では起きているときにも、歯を噛み合わせている人が出てきています」

そう語るのは、三重県にある林歯科医院の林尚史院長。この上下の歯を接触させる悪習慣は「TCH(トゥースコンタクトハビット)」と呼ばれるそうだが、スマホ利用がTCHを引き起こす一因になっているという。

「そもそも下の歯が埋まっている下あごの骨は、頭蓋骨に対し、筋肉で宙吊りにされた状態です。そのため、姿勢や頭の向きに従って、下あごの骨の向きもある程度自由に変化します」(林院長、以下同)

つまり、頭を上げると歯は離れ、頭がうつむき気味になると上下の歯が合わさりやすくなる。

「何かの作業に集中して、長時間うつむく姿勢になるときは、無意識のうちに奥歯を噛み合わせてしまうため要注意。スマホ操作中もうつむきがちになるので、歯を接触させる状態が続き、TCHになりやすくなるのです」

では、TCHによって、歯にどんな症状が引き起こされるのか。林院長によると代表的な症状には、歯の慢性咬合痛(上下の歯を噛みしめたときに痛みが生じる)や過剰な咬合負荷による歯周病の悪化、銀歯や歯の破折などが挙げられるという。歯に対し持続的にかかるストレスが、歯そのものや周囲組織に悪影響を与え、その状況が続くと自分の歯を抜かなければならなくなる可能性も…。さらに歯だけではなく、身体への影響も大きい。

「本来は離れている歯同士が接触している状態が長く続くと、顔まわりの筋肉の活動量が上がり、筋肉痛を引き起こしてしまうのです。こういった口腔周囲筋の疲労は、肩こりや頸部の痛み、めまいなどにつながる場合もあり、その症状は筋筋膜痛症候群と呼ばれています。また、同様の理由で、あごの痛みや異常を伴う顎関節症状を引き起こす可能性もあります」

なんとも恐ろしいTCH。とはいえ、起きている間の悪習慣だからこそ、睡眠中の歯ぎしりや噛みしめとは異なり、今日からでもできる予防法はありそうだ。

「大事なのは、TCHが人体に有害な悪癖であると認識することです。メモ用紙に『歯は離してリラックス』などと書き、目のつく場所に複数枚貼っておきましょう。メモに目がいったときに噛みしめを自覚したら、意識的に歯を離し、同時に舌の力も抜く。この動作を繰り返すことで習癖の改善を図ることができます」

スマホのリマインダ機能を活用して、一定の時間ごとに「噛みしめ注意」などと通知される設定にしておくのも有効な手段といえよう。慢性化すると恐ろしい事態を引き起こすTCH。できる範囲で予防・改善に努めたいものだ。

(池田園子)

記事提供/『R25スマホ情報局』
(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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