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パワー野球の印象強いSB 実はスモールベースボールを体現

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 今年のペナントレースで圧倒的な強さを見せ続ける福岡ソフトバンクホークス。巨人との交流戦での直接対決は「球界の盟主」の交代を強く印象づけた。6月10~12日のソフトバンク―巨人3連戦は、ソフトバンクの全勝。巨人は昨年の交流戦から同カード6連敗となった。

 ソフトバンクナインの野球に対する意識の高さは、データからも歴然だ。『プロ野球なんでもランキング』などの著書があるライターの広尾晃氏がいう。

「チーム打率を比べるとソフトバンクは2割6分8厘、巨人は2割4分1厘と2分7厘の差ですが、出塁率はソフトバンクの3割5分3厘に対して巨人が2割9分6厘。5分以上の違いは、ソフトバンクの四死球が100個近く多いことが理由です。

 出塁した選手がホームインする確率(生還率)も、巨人2割9分4厘に対してソフトバンクは3割5分6厘。また、犠打成功率は巨人が7割6分6厘、ソフトバンクは9割0分9厘。これらのデータから、進塁に関するソフトバンク選手の意識が非常に高いことが分かる。ちなみに巨人の1試合あたりの失策数は、ソフトバンクの1.4倍です」(15日終了時点)

 ソフトバンクといえば柳田悠岐のフルスイングに代表されるパワー野球のイメージが強いが、実は「スモールベースボール」を体現しているチームなのだ。西武、ソフトバンク、横浜などで投手コーチを務めた野球評論家の杉本正氏がいう。

「両チームの交流戦を取材したが、巨人は“個人本位”、ソフトバンクは“チーム本位”で戦っている印象を受けた。ソフトバンクは松田宣浩や柳田といった主力が内野ゴロでも全力疾走し、サインが出ていなくても進塁打を狙う意識を感じた。おそらくチームとして目的意識が共有できているのでしょう。

 一方、巨人は各選手がばらばらに“その場しのぎの野球”をしているように見える。3戦目で高木勇人が同じコースに同じ球種を投げて、城所龍磨に2打席連続本塁打を浴びたのがいい例です。チームの指示も、バッテリーの意識も徹底していない。それがすべてのプレーに、そして結果に表われている。ソフトバンクが今やっている野球をはるか昔に実践していたのが、V9時代の巨人だったのですが、今は昔ですね」

 調べれば調べるほど、巨人の栄光は遠くなっていくように感じる。

※週刊ポスト2016年7月1日号

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