ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

みんなに応援される旅を作る5つのコツ

DATE:
  • ガジェット通信を≫

南米大陸を一人で、人力で(エンジンを一切使わず)横断する旅「ダンシングアクロスザアマゾン」という企画があります。

企画者の名前は宮川 竜一。実は彼にとって、南米大陸への挑戦は2度目。1度目は約7年前、19歳のときにアマゾン川の上流部分を1,000kmほど、単独、イカダで下るという旅でした。

 

旅そのものだけでなく、企画段階からすべて一人での挑戦だった1度目に比べて、今回は多くの人に応援されました。クラウドファンディングで目標額の100万円を上回る130万円を集め、友人に日本事務局を任せ、最愛の彼女も日本で彼の無事を祈ります(そして、南米で一時合流する)。

これだけ多くの人に愛され、共感され、支えられたことには、きっと秘密があるはずだと思い、帰国直後の宮川さんにお話を聞いてきました。

 

ダンシングアクロスザアマゾンとは?

南米大陸の左端から右端までの約7,500kmを、徒歩とカヌーとイカダだけで旅をし、アマゾン河を大冒険しながら、毎日ダンスをする企画です。旅の様子やダンスシーンを自身で撮影し、ドキュメンタリー映画を作ります。

構想・準備期間は5年間、旅がはじまって1年間は徒歩で、もう1年間は手作りのイカダと、現地調達のカヌーでアマゾン河を下りました。旅をしながら、仲間に犬、リャマ、牛のほか、オウムや猿などが加わります。

 

漫画のような旅の様子は別の記事でご紹介するとして、今回はダンシングアクロスザアマゾン(Dancing Across the Amazon 以下DAA)が生まれ、多くの支援者が集まった背景を読み解いていきます。

ここからは、宮川さんの言葉を中心に。

 

自分にしかできないことを

自分自身の夢を実現する為なのに、たくさんの方から130万円もの資金が集まりました。嬉しさの反面、そのことがなんだか不思議に思えたんです。

そして、他の誰にも出来ないことを企画し、実行することが出来れば、つまりは世界でオンリーワンの旅をデザインすることが出来れば、そこに人は価値を見いだし、応援してもらえるのだと気付きました。

 

当時あったのは、まずアマゾンへの冒険を再挑戦したいという夢。そして、その様子を映画にして、旅の感動を表現したいという思いでした。

僕は初めから海外の方にも映画を見てもらおうとを考えていたのですが、海外にはアマゾン、冒険、映画、ここまでの要素をかけ算した作品はすでにたくさんあるんです。

 

まずはそれらを全て見て、研究します。そしてそれらの作品に共通して”無い”要素で、なおかつ自分には”ある”ものを探します。

そこで僕が目をつけたのが、大学で四年間勉強した演劇と、以前メキシコのナイトクラブで披露した時にみんなが喜んでくれた、ダンスでした。

こうして、アマゾン×冒険×映画×演劇(クラウン/道化師)×ダンスというDAAの原型ができあがりました。

 

共感されるために、わかりやすく

自分にしかないものを重ね合わせていくと、必ずオンリーワンを生み出すことができます。ただ、この時に注意することは、マニアックになりすぎないことです。

例えば、携帯電話の基盤に使われているこの部品を使って…という企画は、きっとオンリーワンですが、一般の人たちにとっては共感しずらい企画でしょう。

 

多くの人に共感してもらうためには、企画をわかりやすくし、それを見た人がポジティブなエネルギーを受け取れるようにします。僕の場合、YouTubeなどをたくさん見て、再生回数の多い動画の共通点を見つけていきました。

そして、DAAでは主役を宮川竜一と言う人間だけではなく、より多くの人が受け入れ、共感できるように、ティーティーウーという空想上の人物を創りだして、そのキャラクターが南米中を笑顔でダンスするという形にしました。

 

自分がワクワクするものを選ぶ

人が見て共感し、応援したくなる旅の構造を考えることは大切ですが、何よりも大事にしなければいけないのは、自分の心の中にある、強い情熱です。

本当に自分が熱くなれることでなければ、一時的にウケが良くても、それを続けることが苦痛になってきてしまいます。

例えば、オネエ系の方が人気だからって、興味も関心もないのに自分がオネエ系のフリをしたって辛いですよね

 

応援者の期待に応える

応援して下さる方をアッと驚かせる為なら、多少の無理も厭いません。むしろ「応援者の期待に応える」だけでは、本当はダメなんです。

「応援者の期待を、大幅に裏切ってやる」くらいの気持ちでやることです。その為には、自分自身でも驚いてしまうようなことに臨みます。

 

僕は小さい頃から動物がとても大好きなのですが、ペットとして大きな牛を飼って一緒に歩いたり、犬と鳥と猿を連れて旅をしたりと、自分でもさすがにそれは無理なんじゃないか、と思えることに挑戦しました。

そして何より、挑戦することで自分自身も企画に対して熱くなれるものです。

 

牛は角が大きく乳が出るものを選んだのも、桃太郎と同じ三種類の動物を飼ったのも、イカダを自作した際に、「イカダ」の一般的イメージ通り、川下りには実際不要の大きな帆をあえて付けたのも、イメージ的に分かりやすくすることで、みんなが一目見ただけでアッと驚けるようにしているんです。

 

かっこ悪いところも伝える

最後に、これは少し勇気の要ることかもしれませんが、僕は自分のカッコ悪いところや悩んでいる様子も、包み隠さず表現するのがいいと思っています。

カッコいい場面や笑顔になれることばかりをシェアするのも良いかもしれませんが、僕はその人の弱さも見えた方が、応援したいと思えます。

 

応援者は、ただの観客ではありません。一緒に旅をしてくれる仲間でもあります。辛いことや悩んでいることも、自分の中に閉じ込めるのではなく、ちゃんと共有して、一緒に苦しんでもらいましょう。

そうすることで、見ている人は共感を覚え、もっと応援してくれると思います。

 

編集後記(担当:前田塁)

いかがだったでしょうか。DAAと僕が出会ったのは、2年前の出発前イベントでした。渋谷モンベルのイベントスペースで旅への想いを叫び、ティーティーウーになって踊る宮川くんの姿を見て、胸の中がカッと熱くなったことを覚えています。

旅はまだ始まっていなかったけど、すでに彼に勇気付けられていました。

 

「過酷な旅を続けることができたのは応援してくれる人たちがいたから。孤独ではなかった」と宮川くんは言います。そして、「応援してくれと声を出すことはとても怖かった」と。

本記事が皆さんにとって孤独ではない一人旅へ挑戦するきっかけとなればとても嬉しいです。

 

6/26(日)にDAA Live Tokyoが開催されます

自由を探す旅に出た。ひとりで重たい荷物を担ぎ、歩き続けた。アマゾンの大河に出て、自分でイカダを作り、川に流れて旅をした。旅の仲間にたくさんの動物も飼った。犬、リャマ、牛、鳥、猿。

人生で、これだけ頑張ったことなど無いと言えるほど、限界ギリギリを、いつも生きていた。それなのに、僕は一向に 自由がどこにあるかなんて わからないままだった。気が付けば、もう人生の2年間という月日が 経ってしまっていた。

もう…ダメだ。終わりにしよう。あるとき全てを諦めて、もう、家に帰ることに決めた。その時、僕が見つけたもの、驚いたことに それは、ずっとずっと探し求めていた、自由そのものだった!

 

旅×トークだけでも、トーク×写真だけでもなく。アマゾン×冒険旅行×トーク×映画×音楽×演劇これが、新しい表現のカタチ ”DAA Live”。

ドキュメンタリー映画のために撮影した映像とそれに合わせた音楽にのせて。そして役者として出来る、身体表現の全てを使って、僕が大自然に見せてもらった世界を、自分の可能性の全てをかけて、皆さんの目前に、生み出します。

【日時】6月26日(日)
【場所】北とぴあ ドームホール 東京都北区王子1丁目11−1
【時間】18:30開場 19:00~
【料金】3500円 ※お申し込みは下記よりよろしくお願いします。
【主催】Dancing Across the Amazon 日本事務局
【申込先】http://www.kokuchpro.com/event/46a3c7367f2abcc07b859c266ca20ae0/

関連記事リンク(外部サイト)

旅人みんなで創る新しい旅のガイドブック「TABIPPO.NET」編集方針について
特技もお金も語学力も無い普通の僕が、旅を決意した理由
1年間のTABIPPOインターンを終えて、ぼくが経験したこととは
26歳でTABIPPOを起業、1年半で出来なかった6つの事、出来た7つの事。

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
TABIPPO.NETの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP