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ヤフオクのキャンセル料は必ず支払わなければならない?

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ヤフオクのキャンセル料は必ず支払わなければならない?

Q.

 先日ヤフオクで15万の車を落札しました。その後、冷静に考えると年式も古いし、今後の維持費等のことを考え、キャンセルを先方に伝えました。
すると先方から「自動車は出品料も高く、再出品するので費用がかさむ為説明文記載の通りキャンセル料3万円を払って下さい」と返信がありました。もちろん、ヤフオクはキャンセル不可であり、説明文にも「キャンセルの場合3万円負担頂きます」と記載がある事を承知して入札しました。
しかし、その後、先方は再出品せずに千円差の次点落札者に車を引き渡したようです。
今回は完全に私の落ち度ですので、差額分とお詫び代も含め1万円は支払うつもりです。しかしこの場合先方の要求する通り3万円を支払わなくてはいけないのでしょうか?

(40代:男性)

A.

 ヤフオク!では、基本的にオークション運営者は取引当事者間の間には立ち入らないという立場を貫いています(ガイドライン8章の1項などを参照)。したがって、キャンセルの際にどのような金銭のやり取りとなるかは、当事者である出品者と落札者に委ねられていると言えます。

 となれば、今回のご相談事例のように出品時の情報として予め「キャンセルの場合は3万円を申し受ける」という内容が記載されており、落札者側もその点を確認、承諾の上で取引に及んだ場合は、必ずキャンセル料を支払わなければならないのかという問題が生じます。

 純粋に法律的視点で申し上げれば、「契約自由の原則」というものがあり契約当事者間で合意していたキャンセル料金については支払いの義務が生じます。
 もっとも、信義則に反したり(民法1条)、公序良俗に反する(民法90条)不当な条件、あるいは不当に高いキャンセル料は、その効力が否定されます。

 今回のケースで言えば、出品手数料が割高となるなどの事情があって3万円という金額が設定されているのならば、一見すると妥当だとも思われます。

 しかし、出品者は落札者の繰り上げを行い、実損害はほとんどない状態になったとの事情があります。こうしたキャンセル料の条項は「損害賠償額の予定」という意味があり、換言すれば「キャンセルした場合には再出品手数料がかかるから、その分を予め申し受けます」ということとなります。
 となれば、今回のケースでは再出品などをすることなく、次点候補者の繰り上げによって出た損害は千円です。したがって、3万円というキャンセル料をそもそも支払わなくてもよいのではないかと考えられます。

 また、このようなケースにおいては、売り主が事業者の場合(また、売り主が個人であっても、当該個人が事業のために車を売買しており、「事業者と個人」という当事者間の関係があるなら)消費者契約法の9条によって、「同じようなケースによって生じる平均的な損害以上の部分は無効」とされます。

 この観点から言えば、落札後キャンセルを行ったヤフオク!における他の取引事例に照らして妥当と考えられるキャンセル料の支払いで済むものと思われます。この場合、3万円というのはおそらく高いのではないかと考えます。
 ただ、こちらは先述の通り、「事業者と個人」という取引当事者の場合に限定される点には注意が必要です。

 以上のように、あくまで法律的視点で考えた場合、(仮に訴訟に発展すれば)3万円の支払いは高すぎるということになるのではないかと思われます。
 ご相談者様が提案しようとしている1万円の支払いでも十分すぎる状態ではないかとも思います。

 もっとも、ヤフオク!の場合、評価として取引における態度の履歴が残る機能があり、今後オークションを楽しんでいこうと考えていらっしゃるならば、今回の取引において悪い評価がつくのは避けたいところではないかとも思われます。
 となれば、(ご相談者様が納得されているのであれば)謝罪を尽くした上で、1万円を支払い、悪いという評価を避けるのが賢い選択なのかもしれません。

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ヤフオクのキャンセル料は必ず支払わなければならない?

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