ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

九州とほぼ同面積!ヨーロッパに位置する「モルドバ共和国」を知っていますか?

DATE:
  • ガジェット通信を≫

ヨーロッパに「モルドバ共和国」という国があるのをご存知ですか。九州とほぼ同じ面積で、ウクライナとルーマニアの間にある小さな国です。

モルドバには一体、どのような観光スポットがあるのでしょうか。今回は様々な面からモルドバの魅力に迫ってみたいと思います。

 

モルドバの概要

photo by shutterstock

モルドバは九州とほぼ同じ面積で、約291万人が住んでいます。1991年にソビエト連邦から独立しまし、小さな国土にも関わらず複雑な問題を抱えています。

モルドバ領内には、モルドバの中央政府がコントロールできない未承認国家「沿ドニエストル共和国」があります。周辺諸国との話し合いは行われていますが、問題の解決には至っていません。

 

また国に住んでいる多くがモルドバ人ですが、モルドバ人は隣国のルーマニア人とほぼ同じ。モルドバの国旗もルーマニアの国旗とよく似ています。

モルドバは、ソ連によって作られた「人工国家」と言われることも。そのため、ルーマニアにシンパシーを持っているモルドバ人が多いのです。

 

1. パリより小さいけど、これでも立派な「凱旋門」

Photo by Tony Bowden

それでは、首都のキシナウ(キシニョフ)から見ていきましょう。キシナウで一番目立つスポットは「凱旋門」ではないでしょうか。「凱旋門」と書いてありますが、本家パリの凱旋門と比べればかなり小さいです。

19世紀にロシアがトルコの戦争に勝った記念として、凱旋門を建設。この時の戦争で現在のモルドバがロシア帝国領になったのです。今では、巨大なモルドバ国旗が掲げられています。
■詳細情報
・名称:凱旋門(Arcul de Triumf)
・住所:Piața Marii Adunări Naționale, Chișinău
・アクセス:中央バスターミナルから歩いて10分~15分
・オススメの時期:冬以外

 

2. モルドバの複雑な顔が少しは理解できる「国立歴史博物館」

Photo by 新田浩之

歴史好きの方なら「国立歴史博物館」を訪れても損はないでしょう。国立歴史博物館のポイントはロシア・ソ連への見方が何となく理解できること。

19世紀にモルドバはロシア帝国領になりました。ロシアは隣国のルーマニア公国に負けじとモルドバの近代化を積極的に進めました。博物館でも、ロシアによる近代化政策が紹介されています。

 

その後モルドバはルーマニアに統合された時期もありましたが、1940年にソビエト連邦の一共和国として併合されたのです。

ソビエト時代のコーナーでは、シベリアへの追放を詳しく紹介していました。これらの展示から、モルドバのロシアに対する複雑な感情が何となく読み取れると思います。
■詳細情報
・名称:国立歴史博物館(Muzeul Naţional de Istorie a Moldovei)
・住所:Strada 31 August 1989 121 A, Chișinău MD-2012
・アクセス:中央バスターミナルから徒歩20分~30分
・営業時間:10:00~17:00(冬時間は16:00まで
・定休日:金曜日
・電話番号:+373 22 244 325
・料金:10モルドバレイ
・所要時間:1時間
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://www.nationalmuseum.md/

 

3.息吹が感じられる「プーシキンの家博物館」

Photo by 新田浩之

ロシア文学ファンの方にとっては、必須のスポットではないでしょうか。ロシアを代表する詩人・プーシキンは政治的発言のせいで、1820年にモルドバに追放されました。プーシキンは、キシナウで大作『エヴゲーニー・オネーギン』を執筆しました。

「プーシキンの家博物館」はその名の通り、プーシキンが実際に住んでいた家を利用しています。プーシキンが住んでいた時代から、あまり年数が経っていないのでリアルに感じられるのです。

なお英語のガイドブックもあるので、ご安心を。
■詳細情報
・名称:プーシキンの家博物館(Pushkin Museum)
・住所:Str Anton Pann 19,Chişinău , Moldova
・アクセス:凱旋門から徒歩10分
・営業時間:10:00~16:00
・定休日:月曜日
・電話番号:+373 292 685
・料金:15モルドバ・レイ
・所要時間:1時間
・オススメの時期:いつでも

 

4.沿ドニエストル共和国の首都「ティラスポリ」

Photo by Tony Bowden

やはりモルドバを訪れたら見逃せないのが、沿ドニエストル共和国の首都である「ティラスポリ」。ここには、モルドバの国旗は一切ありません。その代わり、ソビエト連邦時代さながらの「釜とハンマー」の旗を見かけます。

そして、町を歩いていますと、ロシア語で書かれた政治スローガンが目につきます。思わず「ソビエト連邦はこのような雰囲気だったのか」とつぶやいてしまうかもしれません。

 

なお沿ドニエストル共和国の通貨は「ドニエストル・ルーブル」ですが、一部の場所では「モルドバ・レイ」も受け付けてもらえます。

キシナウからティラスポリへはミニバスで約2時間。20分~30分間隔で来ますので、手軽に訪れることができます。ただし現地には地図がないので、あらかじめグーグルマックなどで地図を用意しておきましょう。

 

5. ワイン大国を象徴する地下ワイン倉庫「クリコバワイン倉庫」

Photo by Hans Põldoja

モルドバは知られざるワイン大国であることをご存知ですか。実は紀元前3000年頃から、ワインの製造が行われていたのです!

しかも、ヨーロッパの王室に献上するほどのハイクオリティーで昔から有名でした。しかしソ連時代、モルドバ産のワインはほとんどソ連国内で消費されていたので、日本に輸出されることはありませんでした。

現在では、日本でもモルドバワインを購入できるようになっています。

photo by Veni

そんなワイン大国・モルドバを象徴するのがクリコバ(キシナウから車で30分)にある地下ワイン倉庫。この地下ワイン倉庫の面積は、東京ドーム11個分に匹敵します。もちろん、世界最大級のワイン倉庫です。

地下ワイン倉庫はツアー形式となっており、車で回ります。これだけの地下ワイン倉庫ですので、貴重なワインがたくさんあります。ワイン好きの方はぜひ、クリコバにお越し下さい。

 

なお、地下ワイン倉庫へはキシナウから現地ツアーで行くことになります。現地のホステルやホテルで「クリコバのワイン倉庫に行きたい」と伝えると、手配してくれます。

日本ではあまり情報がないので、現地で情報をキャッチすることをオススメします。

 

最後に

最後にモルドバの人々の生活について少し触れておきましょう。実はモルドバの国民1人当たりの月額所得は、2万円ほどしかありません。また、人身売買が深刻な国の一つでもあります。

それでも現地の人々はラテン気質のおかげで明るいのですが、どこか諦めに近い表情を見せることがよくあります。モルドバ観光が少しでも栄えて、人々の生活が少しでも楽になれば、と思わずにはいられません。

関連記事リンク(外部サイト)

【時間の無い方必見】短期間で駆け巡る!東欧の世界遺産5選
冒険のはじまり!大航海時代を思い返す「ポルトガル」の世界遺産(全15件、写真22枚)
バルセロナから1時間で行ける!奇抜な街「フィゲラス」の魅力とは
美と恋の女神アフロディーテ生誕の地「キプロス」の世界遺産まとめ

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
TABIPPO.NETの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP