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役員を辞任したのに登記してもらえない!

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Q.

 ある会社に取締役として就任していましたが、訳有って先日辞任届を提出して辞任いたしました。その際に辞任届を内容証明(配達記録付)にて送付しました。
 辞任届には「本書面到達日をもって辞任日といたしますが、到達次第、速やかに取締役辞任の登記手続きをして下されたく、お願い申し上げます。」と書き、辞任届は確かに配達されています。配達から1週間が経ち、最寄りの法務局にて履歴事項全部証明書を取り寄せたところ、今日現在も取締役として登記されたままの状態でした。
 以前(就任時)に1週間位、日数を要すると言われた記憶があり申請はしてあるが証明書に反映されていないのか、登記抹消申請をまだ行っていないのか不明です。
 意図的に抹消申請を行っていない場合の対処方法を教えていただけないでしょうか。

(50代:男性)

A.

 まず、会社がご相談者の辞任登記をなすことができるにもかかわらず、これを放置している場合ですが、この場合、辞任登記の申請者は会社となっていますので、ご相談者自身が、登記をしない会社に代わって登記手続きをすすめるということはできません。
 方法としては、裁判所に対して、取締役登記手続請求訴訟を提起して、勝訴判決をもって、会社に登記を義務付けることしかありません。

 次に、会社がご相談者の辞任登記をなすことができない場合があります。
 つまり、取締役の人数は1人でもいいのですが、取締役会設置会社においては3人以上が必要です(会社法331条5項)。
 したがって、取締役会設置会社であって、かつご相談者の辞任によって、取締役が3人を下回ってしまう場合には、辞任登記をすることができません。
 実体的にも、辞任をしたとしても、会社法346条1項により、新たに取締役が選任されるまで、ご相談者は取締役としての義務も負担しています。

 そして、会社が新たに取締役を選任しない場合には、裁判所に対して職務執行者の選任を申し立てることになります(会社法346条2項)。

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役員を辞任したのに登記してもらえない!

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