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理想の奥さんの条件を朝まで生トーーク! ~ツッコみたくなる源氏物語の残念な男女~

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12歳で成人、うまくいかない新婚生活

源氏は元服し、左大臣の娘、葵の上と結婚します。源氏12歳、葵の上は4歳上の16歳。葵の上の母は桐壺帝の妹(大宮)なので、2人はいとこ同士です。

葵の上は、実は源氏の兄の皇太子の妃になる予定でした。「こちらが先に申し込んでいたのに」弘徽殿女御と、右大臣親子はたいへん怒っています。そんな経緯もあり、美人だけど打ち解けてくれない葵の上に、源氏はがっかり。葵の上と藤壺の宮は1つしか年が違わないので、源氏の「年上のお姉さん」へのイメージが裏切られたのかもしれません。

結婚後、藤壺の宮への想いが募りますが、元服して一人前の男になった源氏には、藤壺の宮の側による機会はありません。宮中で管弦の遊びをするときに、かすかに彼女の弾く琴の音や、声が聞こえるのを嬉しく思うのが精一杯。

当時は通い婚なので、5、6日は御所で宮中へ、2、3日は左大臣家に通うというのを繰り返していました。

「やっとわかった、完璧な女はいないってことが」

時は流れ、源氏は17歳。5年の間に、既にいろいろな恋の噂も出ていますが、「光源氏という名前だけはいかにも派手に遊んでいそうだが、実際の彼は真面目な青年だった。そこら辺の相手とありふれた恋愛をするのは嫌で、困難の多い恋愛に燃えるタイプだった。そのせいで見苦しい行動もあったりした」というような感じで書いてあります。

今も葵の上とは不仲ですが、その兄の頭の中将と親友になり、勉強も遊びもべったり一緒。頭の中将は、弘徽殿女御の妹と結婚しているものの、舅の右大臣が仰々しく扱うので面倒くさく、あまり通っていない。源氏と同じ状態です。

梅雨の頃、宮中で宿直をしている源氏のところに頭の中将が遊びに来ます。本棚にあった、女の子からもらった手紙を見て「誰からの?」「これはきっとあの人だ」と、当てずっぽうで楽しんでいます。仲良しの間で、メールやSNSのやり取りを見せっこするような感じでしょうか。源氏は差し支えないものだけ見せて、肝心なのは隠しています。

「もっと秘密にしてるのがあるでしょ、そういうのを見たいんだけど」と、言いながら、頭の中将は「だんだんわかってきたけど、完璧な女性はいないね。自分が得意なことを威張って、他人を見下げるような女が多いよ」

「箱入り娘でよく出来た点があると、仲介役はそこを強調して勧めてくる。これはアタリかなと思うと、がっかりするような事がある。だいたい上流階級のお姫様は周りが欠点を隠すのでつまらない。下流の女とは特に接点もないし。そのどちらでもない階層の、中流に個性的で魅力的な女が多い。これからは中流がトレンドだ

当時、お姫様の広報係をしていたのはお使えする女房たちだったので、彼女たちの情報戦略が恋愛とその後の運命を左右しました。当然、盛った情報を流すケースもいっぱいあったのでしょう。そこへ、左馬頭、藤式部の丞という恋愛経験豊富な男2人も来て、トークに参加します。

「上流階級のお嬢様は、よく出来て当然だと思うので、優秀でも特別な感動がない。逆にどうやったらこんな人に育つんだろう?と思うほどダメな人もいる

「落ちぶれた家に、思いがけなくイイ娘がいるとすればかなり嬉しい。親父は年取っていて太っているし、兄貴も冴えない。たかが知れてると思っているところに、可愛くていい感じの娘がいたら萌える

期待してなかったのに意外といいコいるし!みたいなのは、今でもありそうですが…。話題は変わり、ただの遊びの恋愛ではなく、結婚して家庭を任せられる理想の奥さんとは?というテーマに。

「僕は奥さんに、家に帰って今日あったことを話したい」

平安貴族の主婦の仕事は、女房などの召使の監督、子育て(自分の子はもちろん、愛人の子を引き取って育てる事もあった)、着物の仕立てなどの手仕事(染め物から裁縫、刺繍など)、お客さんの接待や、人が集まるイベント事などの社交に関する、準備や手配などでしょうか。

全てに美的センスが求められる時代なので、コミュ力や管理者としての能力とともに、字がうまいとか、楽器が上手だとか、趣味の良さも問われたと思います。婚姻届も籍もないので、結婚と言っても形だけのことになるパターンも多かったこの時代。夫婦とは、お互いの信頼関係がモノを言う、シビアな事実婚ともいえます。

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