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地震に負けない。100万円でできる”一室”補強

生活・趣味
地震に負けない。100万円でできる”一室”補強

いつやってくるか分からない大きな地震への備えとして、古い住宅の耐震補強が注目されている。しかし木造住宅の場合、一軒をまるごと耐震補強するとなると、手を加えなければならない箇所が多く、仮住まいも必要になり、費用の負担も多い。そこで、注目したいのが、家の中の一室だけ耐震補強する「壁柱(かべばしら)」工法だ。いざというとき、家の倒壊を防ぎ家族が生き残るための備え、「壁柱」工法を解説しよう。

震度7以上の揺れでも耐震壁で倒壊を防ぎ、人の命を守る

近年、日本で起こった大震災で、津波災害を除けば死者の大多数が、住宅倒壊による圧死が原因とされている。阪神・淡路大震災における死因の8割は家屋の倒壊による窒息・圧死だった(平成7年度版「警察白書」より)。建築基準法の「新耐震基準」は1981年に導入されたが、特にそれ以前の「旧耐震基準」で建てられた住宅も多く残っており早急な対策が必要だ。

地震による住宅の倒壊を、なぜ防がなければならないのか。重量物である梁や屋根が落ちてくることによって、生命が奪われることはもちろんだが、住宅の倒壊によって、構造物や部材が散乱し、外の通路や道路を塞ぐことになる。これにより、救助隊の進入などに大きな支障をもたらすのだ。

倒壊を防ぐため一般的な木造住宅の耐震補強となると、基礎から、構造躯体の接合部、壁、屋根と多岐にわたり、数百万円の費用と数カ月の工期が必要となる。

そこで、住宅一棟を補強する考えに変えて生まれたのが「一室補強」という考え。一般社団法人大阪府木材連合会が京都大学防災研究所との共同研究で生み出した「壁柱」工法という耐震補強技術だ。【画像1】壁柱の模型。赤で囲った部屋が耐震壁で補強されている(写真撮影:コハマジュンイチ)

【画像1】壁柱の模型。赤で囲った部屋が耐震壁で補強されている(写真撮影:コハマジュンイチ)

建物全体を補強するのでなく、揺れを吸収する壁に囲まれた一室だけ補強することによって、建物は壊れても倒壊を防ぎ、人の命は守るということを主眼に置いている。

角材を連結したパネルの壁が、揺れを吸収し倒壊を防ぐ

リビングや寝室など、一棟の住宅の中で柱と壁に囲まれた一室。この壁の中にスギの角材をボルトで連結したパネルを埋め込み耐震壁として補強するのが「壁柱」工法だ。【画像2】左:実際の壁柱。右:角材をボルトで連結しており、地震による水平の力に対して変形性能が高い(写真撮影:コハマジュンイチ)

【画像2】左:実際の壁柱。右:角材をボルトで連結しており、地震による水平の力に対して変形性能が高い(写真撮影:コハマジュンイチ)

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