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災害に備えておきたい携帯トイレ、どう選ぶ?

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地震などの災害が起きたとき、生活インフラが壊滅状態になってしまうことが起こり得ます。とくに困るのは、断水や下水道管等の破損などによって水洗トイレが利用できなくなること。復旧に時間が掛かることも想定し、携帯トイレなどを常備しておきたいところですが、どう選べばいいのでしょうか?

防臭効果にも優れた携帯トイレの開発が進む

家のトイレが使えず、さらに仮設トイレの設置までには時間がかかるため、個人で用意できる便器にかぶせるタイプの携帯トイレが役に立ちます。ホームセンターなどでも販売されていますが、どのような種類があるのでしょうか? NPO法人日本トイレ研究所の研究員である平澤恵介さんに聞きました。

「シートタイプのものや、凝固剤を振りかけるタイプのものがあります。いずれも尿などをゼリー状に固める高分子ポリマーなどの凝固剤が入っていますね。携帯トイレは基本的には断水時に洋式トイレの便座にかぶせて使用し、使用後には外して縛っておきます。尿をすぐに固めることができるので保管もしやすいです。大便の場合は臭いも気になりますので、臭いを防ぐことができるものがあればよいですね。また、災害時は水が流せないだけではなく、ごみ収集もすぐには機能しないことが考えられます。その間に使用済みの携帯トイレの袋は保管しておかなくてはいけません。最近では、保管時の防臭にこだわっているメーカーも多く、防臭効果が高い袋なども販売されています」(平澤さん、以下同)

便器にかぶせるタイプであれば、水に流さないだけでほぼいつも通りの排せつができるそう。自宅避難や避難所に入る場合など、それぞれ使う場面を想定して用意しておくことが大事とのことです。

外部からの支援は1週間以上かかる場合もあり、それまでは自分で備蓄しているもので対応しなくてはいけません。また、たとえ水が流れたとしても下水管が壊れていたり、下水処理場が機能していなかったりする場合もあるとのこと。そのため発災後は、状況が分かるまでは水洗トイレの使用を停止し、こうした携帯トイレで対応する必要があるそうです。

「1日の排せつ回数は発災時には5回程度といわれています。1回ごとに1袋使うのがベスト(製品による)と考えると、4人家族では1日20袋、7日だと140袋になります。広範囲におよぶ災害であればより多く確保しておいたほうがいいでしょう。また、避難所に身を寄せた際に、既存のトイレが和式トイレであると座れない方も多かったり、仮設トイレを使うのに抵抗があるという方もいらっしゃいます。和式トイレが無い場合に、簡易トイレ(ポータブルトイレやダンボール素材の組み立て式のもの)が役立った事例もあり、人が多く集まる場所では用意しておくことをおすすめします」

排せつしたあとの携帯トイレは居住区から離してまとめて保管

東日本大震災では、被災した29自治体で下水道管が仮復旧したのが平均で34日後、下水処理場が86日後だったそう。このように、大規模災害時には長期間トイレが使えない場合もあり、仮設トイレが使えるまでには長期的に携帯トイレの使用が必要になる場合があります。ゴミの回収が正常に機能するまで、排せつ物が入った携帯トイレを家の中でどのように保管すれば良いのでしょうか。

「リビングや寝室といった居住区と離し、かつ直射日光が当たらない風通しのいい場所に置いておきましょう。外に置くことができない場合、家の中に置いておくことは衛生面で不安はありますが、しっかり固めて縛り1カ所にまとめておくことが望ましいでしょう。また、排せつをしたあとや保管作業をしたあとは、水とせっけんなどでしっかり洗い流し、もし水が足りないようであればウェットティッシュで指や手の細かいところまでぬぐっておくことが重要です。手洗い後、アルコール手指消毒もお忘れなく」

こうした対処を怠ると、腸炎などの感染症にかかる確率も上がってしまうとか。熊本地震においても避難所でノロウイルスが発生しました。災害時は、それまで当たり前のように送っていた生活ができなくなり、心身ともに多大なストレスが掛かるもの。トイレ問題もストレスの種になりがちですが、携帯トイレを十分に備えておくことで、少なからずその負担も軽減されるはずです。●災害用トイレガイドWeb(NPO法人日本トイレ研究所)
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