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「新生クソアイドル」から「楽器を持たないパンクバンド」へ!さらなる高みへと向かうBiSH

「新生クソアイドル」から「楽器を持たないパンクバンド」へ!さらなる高みへと向かうBiSH

最初から「二番煎じ」と呼ばれる運命を背負った女の子たちは、1年をかけてどんな成長を見せたのでしょうか?2015年4月30日に初ライヴを行い、2016年5月4日にメジャー・デビューしたBiSHのこの1年は、そんな物語を見ているかのようでした。

BiS解散からBiSHの発表

BiSHは、かつて活動していたアイドルグループ・BiSが2014年7月8日に解散した後、最初期のBiSチームが「BiSをもう一度始める」と宣言し、2015年1月14日からメンバー募集を始めて結成されたグループです。BiSHをスタートさせたチームは、BiSのマネージャーだった渡辺淳之介やサウンド・プロデューサーの松隈ケンタら4人でした。

BiSの解散からBiSHの発表まで、わずか半年。それはリアルタイムで見ていてもあまりにも唐突な展開で、BiSの研究員(BiSファンの総称)であった私もさすがに複雑な感情を抱きました。

そして、メンバーの決定後いきなりひとり脱退するアクシデントを乗り越えて、前述のように2015年4月30日、BiSHはシークレットで初ライヴを行いました。当時のBiSHは、アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、ハグ・ミィ、セントチヒロ・チッチによる4人編成。その初ライヴを音楽ニュースサイトのReal Soundでレポートしたとき(http://realsound.jp/2015/05/post-3135.html)、私は以下のように書いています。

「せいぜい客が10人程度だった最初期のBiSに比べれば、BiSHは注目度が高すぎる。メンバーもそれに釣りあうようにした結果、最初期のBiSのような『穴だらけ』の存在でないことに、贅沢な話ではあるが一抹の寂しさを覚えたことも事実だ。」

本当に贅沢なことを書いていますね。そして、この文章が当時メンバーを悩ませてしまったのかもしれません。というか、そんな話を聞いた気がします。

過熱する人気とプレッシャー

初期のBiSHの現場では、研究員と清掃員(BiSHファンの総称)が揉めることもあったと聞きます。BiSHのファンは一気に急増したために、BiSのように徐々にファンコミュニティを形成することが難しかった面もあるでしょう。そうした人気の過熱ぶりに、いびつなものを一番感じていたのは、実はメンバーと渡辺淳之介かもしれません。

BiSHは2015年5月27日にファースト・アルバム「Brand-new idol SHiT」をリリースし、新メンバーのハシヤスメ・アツコとリンリンを加えた6人編成になった後、2015年9月2日にファースト・シングル「OTNK」をリリース。「OTNK」はいきなりオリコン週間シングルランキングでベスト10入りを果たします。

BiSHが、BiSの「二番煎じ」として注目を集めた幸運な女の子たちという側面は否定できないでしょう。しかし、それは本人たちには常にプレッシャーとしてのしかかっていたはずです。

順調なセールスや動員の一方で、「TOKYO IDOL FESTIVAL 2015」の初日である2015年8月1日には、BiSHが一切観客を煽っていなかったのに、主催側に問題視される事態が起こり、同事務所のPOPが禁止事項を守らなかったことも重なり、2日目の2015年8月2日の出演をキャンセルする事態も起きます。その代替公演として、急遽2015年8月26日にZepp Tokyoで「TBS」が開催され、そこがハシヤスメ・アツコとリンリンのお披露目の場となりました。お披露目からしてイレギュラーな場であったわけです。
メジャーデビュー「楽器を持たないパンクバンド」

2016年1月19日、LIQUIDROOMでのワンマンライヴでBiSHはメジャー・デビューを発表しました。そのレコード会社は、なんとBiSと同じエイベックス。翌日の2016年1月20日、セカンド・アルバム「FAKE METAL JACKET」をインディーズ最後の作品としてリリースしています。

そして、2016年5月4日にシングル「DEADMAN」でメジャー・デビュー。「DEADMAN」は1970年代のUKパンクを連想させるサウンドです。松隈ケンタがUKロック好きであることを、これまでの作品でほとんど出してこなかったことを考えると新鮮でした。そして、1曲わずか99秒。カップリングの「earth」は小室哲哉の作曲で、キーボードを使わないバンド・サウンドで松隈ケンタがアレンジしています。

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