小説家・有川浩「図書館は大人の愛情が詰まってる」

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小説家・有川浩「図書館は大人の愛情が詰まってる」
J-WAVE平日21時50分からの番組「School TV DREAM TRAIN」(ナビゲーター:秀島史香)。今週は『図書館戦争』シリーズ、『フリーター、家を買う』『植物図鑑』『県庁おもてなし課』など、数々のベストセラーを生んだ小説家、有川浩さんをお迎えしてお送りしています。

有川さんは、子どもの頃から既にお話を書くのが大好きだったそうです。

「小説を書くことは私にとっては遊びだったんです。小学校高学年のときに新井素子さんの作品を読んで、いとこと同じくらいの年齢の人が、小説を商って生計を立てていることを知って、『小説を書くことが、お仕事になるんだ!』と思って小説家になりたい」と思いました」

本を読むだけでなく、書くこと自体が好きだったというところに感心してしまいますが、なんと、文字を書けるようになった頃から絵本をまねして書いていたそうです。有川さんにとってお話を書くことは“おままごとと同じような感覚”だったのでしょうね。

ところで、有川さんは新井さんの本をよく読んでいたそうですが、小学生の頃を振り返って思う、新井さんの作品の魅力はどんなところなのでしょうか?

「大人が子どものために書いているというよりは、友だちが自分に語りかけてくれているような内容で、身近に感じられたんです。小説家が書いている小説という感じがしなかったんです。だから“友だち”という感覚で、素子さんの作品が好きだったんだと思います」

ほかにも有川さんは、佐藤さとるさんの『だれも知らない小さな国』シリーズも大好きで、よく読み返していたそう。では、佐藤さとるさんの作品との出合いのきっかけは?

「偶然、図書室で見つけたんです。図書室や本屋さんの素晴らしいところは、偶然に出会う本があることだと思っています。ネット書店は便利かもしれないけど、図書館や本屋さんが思いがけない本との出合いを担う役割は非常に大きいと思います。特に小学校の図書室は先生たちが生徒のために『こんな本を読んだら面白いんじゃないか』と子どもに特化して考えられている棚なので、そこから得られるものは、大人からの愛情という意味でも非常に大きい」

有川さんのお話を聞いていると、図書館や本屋さんに行きたくなってきますね♪ 今週は6月17日(金)まで毎日、有川さんの楽しいお話が続きます。放送は21時50分からです。どうぞ、お楽しみに!

【関連サイト】
「School TV DREAM TRAIN」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/dreamtrain/

著者が語る、本屋大賞受賞作『羊と鋼の森』の誕生秘話(2016年05月13日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/05/post-1574.html

元暴走族を作家に? 西原理恵子がついた大嘘とは?(2015年05月10日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2015/05/post-1018.html

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