【講習で取れる資格】簡単に取得出来るけどプロの資格! 『第三級陸上特殊無線技士』を取得してきました!

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簡単に取得出来るけどプロの資格!資格ゲッターの中でも人気の「資格」とは……?

今まで、「就職や転職をする時に、ライバルに一歩差を付ける為に、履歴書に書く事が出来るような資格」の取得体験レポートを執筆して来た筆者ですが……。

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この度、特に就職や転職に有利だと言われる「プロの資格」を取りまくる事にしました。

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数ある「プロの資格」はピンからキリまでありますが、どうせ資格を取るなら、「国家資格」、なおかつ「業務独占資格(ぎょうむどくせんしかく)」を取得したいところです。

国家資格とは、一般に、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明されるものとされる。また資格の制度に法的な裏付けが存在し、そこ(根拠法)に資格付与方法・資格付与基準についての明確な記述があり、中央省庁または都道府県レベルの地方自治体が所管する資格を指す[リンク]

業務独占資格(ぎょうむどくせんしかく、occupational licensing)とは、ある業務に対して、ある資格を有する者のみが行うことができる旨の法令の定めがある場合における、その資格をいう。[リンク]

さて、「国家資格」、なおかつ「業務独占資格(ぎょうむどくせんしかく)」の中でも、就職や転職に、特に有利な資格があります。

その資格とは……!

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それが、『第三級陸上特殊無線技士』の資格です。

『第三級陸上特殊無線技士』の資格とは・・・?

陸上特殊無線技士(りくじょうとくしゅむせんぎし)とは、無線従事者の一種で電波法第40条第4号ハに政令で定めるものと規定している。 総務省所管。平成元年(1989年)制定された。英語表記は”On-The-Ground Special Radio Operator”。[リンク]

「第三級陸上特殊無線技士」の資格を取得する事で、陸上の無線局の無線設備(レーダー及び人工衛星局の中継により無線通信を行う無線局の多重無線設備を除く)で、次に掲げるものの外部の転換装置で、電波の質に影響を及ぼさないものの技術操作、

1. 空中線電力50W以下の無線設備で25010kHzから960MHzまでの周波数の電波を使用するもの
2. 空中線電力100W以下の無線設備で1250MHz以上の周波数の電波を使用するもの

の業務を行う事が出来ます。具体的には、

同報系防災行政無線の固定局、警察無線・消防無線・鉄道無線・タクシー無線などの陸上移動局や基地局、ラジコンヘリコプターに搭載したり船舶・航空機に任意に持ち込む携帯局やその相手方の携帯基地局などの技術操作

を行う事が可能です。これらの現場で仕事を行う際に必要になる事が多い、まさにプロの資格ですね。

そんな「第三級陸上特殊無線技士」の資格は、国家試験で資格が取得出来るほか、総合通信局長の認定を受けた団体が実施する養成課程を受講して、終了試験に合格する事で、資格を取得する事が出来ます。

受講資格には制限なし、つまり業務経験ゼロでも受講可能です。

講習科目は以下の通りです。

無線工学:2時間 法規:4時間 1日間講習

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「1日で資格取れちゃうんだ!」

問題集を購入して、自力で勉強して、国家試験を受けるのも良いですが、予備知識無しで1日で講習を受講して、終了試験を受けた方が、効率的に時間を有効活用出来るのは間違いありません。

ちなみに、「第三級陸上特殊無線技士」は、筆者が体感したところでは、講習で取得出来る資格としては、比較的容易な資格ではありますが、「それなりに覚える事がそこそこ有る」ため、なるべく記憶力やモチベーションが高い、早い時期に受講した方がいいな、と感じました。

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というわけで、筆者は一念発起して「第三級陸上特殊無線技士」の講習を受講してきましたので、体験レポートをご報告致します!

簡単に取得出来るけどプロの資格!「第三級陸上特殊無線技士」の講習を受講して来ました!体験レポート!

まずは、最寄りの「第三級陸上特殊無線技士」の講習会を探してみると致しましょう。

この資格の講習会は、ズバリ以下の団体が開催しています。

公益財団法人 日本無線協会
http://www.nichimu.or.jp/[リンク]

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http://www.nichimu.or.jp/yousei/index.html[リンク]

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web上で養成課程の内容と、受講内容と受講場所、受講日時を確認して、受講申し込みを行います。

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受講希望者は、「養成課程受講申込書」に所要事項を記入のうえ、次の書類を添えて申込みを行う必要があります。

1.写真(受講日以前6 ヶ月以内のもの)3枚
「無帽、正面、上三分身、無背景のもので、大きさは縦30ミリ、横24ミリ(カラーでも可)のもの。」
2.住民票(個人番号(マイナンバー)が記載されていないもの。コピー不可)1通

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必要な写真を撮りに行き、住民票を取得して、受講料を振り込みます。

必要書類が揃ったら、日本無線協会に、郵送で申し込みを行います。

受けてきました「第三級陸上特殊無線技士」講習! 講習1日目(学科講及び試験)

講習初日の朝、少し早い朝食を取り、講習会場に向かいました。陸上特殊無線技士養成課程は、どこも遅刻厳禁です。余裕を持って出かけましょう。

時間前に講習会場に無事到着致しました。

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自分の席に着席しました。

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教本は比較的薄い本でした。

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『第三級陸上特殊無線技士』の講習は要所要所で、「ここ重要ですよー!」みたいな感じで進んで行きますが、ペース配分的には想像以上に結構ガンガン飛ばしていきます。覚える内容が結構多い。

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よくネットでは、『第三級陸上特殊無線技士』は合格率が高いので、寝てても合格する、みたいな事を書かれているところもあるようですが、これから『第三級陸上特殊無線技士』の受講を考えている人へのアドバイスとしては、

「寝ていては受かりません。少なくとも、講習中はフルの集中力を駆使して全力で受講しましょう」

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・・・とこれだけは肝に銘じて受講される事をオススメします。

講習の内容は、ある程度、常識の範疇で分かるものもあるのですが、講習で初めて覚える事も多く、脳がフル回転しました。

学科の内容としては、いくつか抜粋すると、以下のような内容になります。

無線工学
電波の基本性質・・・電波が伝わる速度は、3億m/sで、光と同じである。
通信方式・・・単信方式と複信方式がある。
FM方式について・・・特徴や動作の概要は忘れずに。

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受信機の条件・・・「感度」「選択度」「安定度」「忠実度」「内部雑音」。
送信機の条件・・・スプリアスに注意。
デジタル方式について・・・長所と短所がある。
電池の接続・・・直列・並列に繋いだ時の合成電圧と合成容量について。

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アンテナ・・・指向性について 八木アンテナやパラボラアンテナは指向性アンテナ。

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電波の伝搬について・・・直接波、マルチパスについて。
点検や保守・・・冷却ファンの動作確認と防塵ファンの洗浄を忘れずに。

法規
電波法の目的・・・電波の「公平かつ能率的な運用を促進」する事によって「公共の福祉」を増進することを目的とする。
無線局の免許・・・総務大臣または総合通信局長の許可が必要。
免許の有効期間・・・5年。
指定事項又は無線設備の設置場所の変更等・・・設置場所の変更、無線設備の変更工事をしようとするときは、あらかじめ総務大臣または総合通信局長の許可が必要。
電波の質・・・「周波数の偏差」「周波数の幅」「高調波の強度等」。

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無線設備の操作及び監督の範囲・・・50W以下 25,010KHz~960MHz 100W以下 1,215MHz以上
欠格事由・・・条件に注意。
免許証の再交付について・・・どんな場合に再交付となるか。
免許状記載事項の遵守について・・・設置場所・識別記号・電波の形式・周波数は免許状記載の内容による。
無線通信の原則・・・出来るだけ簡潔に行う必要があるが時間制限がある訳ではない。
連絡設定の方法・・・呼び出し符号等の回数に注意。
免許状・・・送信設備のある見やすい場所に掲げる必要がある。
定期検査・・・無線設備・無線従事者の資格及び員数並びに時計及び書類を検査。

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免許状の取り消しについて・・・どんな時に取り消しとなるか確認。
非常通信・・・行った場合は総務大臣または総合通信局長へ報告が必要。
罰則・・・何年以下の懲役・何万円以下の罰金になるか確認。

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・・・etc.

などといったところです。結構覚える事がたくさんありますねー。

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・・・といいつつも、つい教本にラクガキをしてしまう筆者でした。

学科試験問題は選択式で、概ね「〇〇について、正しい(間違っている)ものを選べ」、といった形式の問題が多いようです。
意味を逆に取り違って回答しないよう注意しましょう。
(大体、自信満々に「〇〇について、〇〇しても良い」とか、文末だけ「〇〇ではない」などと否定して書いてある問題は、ちょっと疑った方が良いかもしれません。)

30分経った時点で、回答をすべて終えて答案用紙を提出して退室しました。不合格の人は講習から数日以内に連絡が入るとの事でした。

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・・・ちなみに、結局不合格の連絡は来ませんでした。良かった!

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「簡単に取得出来るけどプロの資格!『第三級陸上特殊無線技士』は、とっても就職や転職に有利な資格ですね!」

※本記事の内容は、あくまでも筆者の体験、調査に基づくものであり、筆者及び編集部はそのサービスや内容を保障するものではありません。
※Girlsイラスト:http://furu-yan.jimdo.com/(筆者自筆)[リンク]
※イラスト Illust AC http://www.ac-illust.com/[リンク]
※写真 photo AC http://www.photo-ac.com/[リンク]

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