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干場義雅「新任リーダーが着る服は、小津映画に学べ」

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身だしなみを整えることは重要なビジネスマナーのひとつ。また、「後輩から頼れるように見られたい」というマネージャー層も多いだろう。

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そこで今回話を伺ったのは、講談社のウェブマガジン『FORZA STYLE』の編集長であり、ファッションディレクターの干場義雅氏。著書『世界のエリートなら誰でも知っているお洒落の本質 スーツの着こなし術から世界の一流品選びまで』(PHP新書)でも語っている着こなし術に加え、「仕事ができるリーダー、カッコいい先輩」とファッションの関係について話を聞いた。

●「世界中で通用する」 30オトコが選ぶべきスタイルとは?

職場の中堅層になったからには少しオシャレな色や柄にも挑戦してみたい…という方もいるのでは。しかし、干場氏は「シンプルイズベスト。無地のグレーとネイビーの2着だけあればいい」と断言する。

「私はこれまでに家一軒分以上のお金をファッションに使ってきました。その結果、たどり着いたファッションの哲学は『移り変わる流行より、普遍的で美しいものを選ぶべき』ということ。イギリスからはじまったスーツスタイルの歴史のなかで、服の形はすでにある程度完成しているんです。流行や奇をてらったスタイルではなくベーシックなものを選ぶだけでいい。

ビジネスマンは顔を覚えてもらうのが何より大切なので、服の印象が強いと困るんです。要するに、中身が大切ということ。だから、中身を際だたせるためにも、服に目が行ってしまうストライプやチェックより、無地のスーツのほうがいい。色はグレーとネイビーの2色がグローバルスタンダードなので、これさえあれば、世界中どこに行っても問題ないんです」

グレーとネイビーといっても、いろいろな色がある。そのなかでも新任リーダーが選ぶべきなのは、落ち着いた“濃い色”なのだとか。

「部下や上司からの信頼を得ていくことが重要な世代は、特に落ち着いた印象を相手に与えたいですよね。そのためには濃い色がベター。映画監督の小津安二郎氏は、ビジネスマンを劇中で登場させるときに、3色のスーツを使いました。若手には明るいグレー、中堅にはミディアム、幹部クラスはチャコールグレーと、色の濃さで地位や落ち着きを表現したんです」

●後輩にもファッションの指導はすべき?

また、若手の後輩がTPOをわきまえない服装をしていたり、“カッコよくない”スタイルだったりした場合、叱るようなことはすべきなのだろうか?

「もちろん注意はすべきでしょうが、頭ごなしに叱るのではなく、その理由を伝えることが大事。先ほど話したように、ファッションには歴史に裏打ちされた『理由』があるんです。それをちゃんと語れるようになれば、リーダーとしてはすごくカッコいいでしょうね。そのためにも、『理由』を勉強しましょう。ファッション雑誌を何冊も買ったり、自分でいろんな服を買ったり。私が回り道して気づいたことを一冊にまとめたので、それを知ってもらって、みなさんにはぜひ近道をしてほしいです」

このように、ファッションにおいては、着ている服だけでなくその人の中身を含めたスタイルがとても重要だという。

「たとえば、スーツにシワがついていたりすると、その人の中身も含めてだらしないと思われる可能性もあります。私もそうですが、これまでお会いしたエグゼクティブクラスの方々のなかには、自分でスーツにアイロンをかける習慣を持つ人が多いです。毎朝、顔を洗って歯を磨くのと同じように、スーツにアイロンをかける。見た目の清潔感は、ビジネスの信頼感を得るためには極めて重要なんです」

(森 祐介)

(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

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