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気象庁の災害情報が進化!土砂災害・豪雨情報も早めにキャッチ

気象庁の災害情報が進化!土砂災害・豪雨情報も早めにキャッチ

6月1日は「気象記念日」。気象記念日には、気象庁の取り組みの現状と今後の展望などを知ってもらうために、『気象業務はいま』を気象庁が刊行している。2016年版では特集として、防災気象情報の改善や観測・予測技術の向上への取り組みを紹介している。防災に役立つ、どんな取り組みがあるのだろう?【今週の住活トピック】

気象白書「気象業務はいま2016」を刊行/気象庁

なぜいま、防災気象情報などで新たな取り組みが必要なのか?

「気象業務はいま2016」では、交通政策審議会気象分科会が提言した「『新たなステージ』に対応した防災気象情報と観測・予測技術のあり方」に沿った、気象庁の今後の取り組みを特集している。

そもそも『新たなステージ』とは何だろう?

近年、集中豪雨や台風等による被害が相次いで発生しているが、その原因は、1時間の降水量が50mm以上の非常に激しい雨が各地で頻発するなど、雨の降り方が局地化、集中化、激甚化していることにある。こうした状況を『新たなステージ』ととらえて、防災気象情報の改善や観測・予測技術の向上に取り組むようにと、提言がまとめられた。

この提言では、特に平成26年8月に広島市で起きた土砂災害を教訓にして、5つの課題への対策の実施を求めている。

自治体と住民の防災に役立つ5つの改善点とは?

では、「気象業務はいま2016」に紹介されている、具体的な気象庁の取り組みについて見ていこう。

(1)翌日までの「警報級の可能性」の提供[平成29年度~]

夜間になる前に避難できるように、警報級の現象に至る可能性が高くない場合でも、「警報級の可能性」として2段階(高・中)で、定時の天気予報の発表(毎日5時、11時、17時)に合わせて発表する。これにより、翌朝までの「警報級の可能性」が確認できるようになる。

(2)実況情報の提供の迅速化[平成28年度(秋ごろの予定)]

まれにしか観測されない雨量である「記録的短時間大雨情報」を最大で30分早く発表する。これにより、土砂災害や浸水害について、大雨注意報・警報などで段階的に報じられる危険度の高まりに加えて、実際に記録的な大雨が降り、状況がさらに悪化したという実況をいち早く伝えることが可能になる。

(3)メッシュ情報の充実・利活用促進

ア.土砂災害警戒判定メッシュ情報の分かりやすい表示[平成28年度(実施済み)]

イ.大雨警報(浸水害)・洪水警報を補足するメッシュ情報の提供[平成29年度~]

避難勧告等の対象範囲の判断を支援するため、メッシュ情報の充実や利活用の促進をするもの。これについては、後で詳しく見ていこう。

(4)時系列で危険度を色分けした分かりやすい表示(気象警報・注意報発表時)[平成29年度~]

気象警報・注意報の内容は、これまで文章形式で表示していたものを、今後予想される雨量等の推移や危険度をより分かりやすく提供するために、視覚的に把握しやすい時系列の表形式で、危険度を色分けしたものを合わせて表示する。

(5)数日先までの「警報級の可能性」の提供[平成29年度~]

台風等を想定したタイムラインによる防災対応を支援するため、「警報級の可能性」を数日先(明後日から5日先まで)の雨などについても、週間天気予報の発表に合わせて提供する。【画像1】5日先までの「警報級の可能性」の提供イメージ(出典/気象庁「気象業務はいま2016」より転載)

【画像1】5日先までの「警報級の可能性」の提供イメージ(出典/気象庁「気象業務はいま2016」より転載)

「土砂災害警戒判定メッシュ情報」にわが家の目印を登録してみた

平成28年5月24日に実施している、「土砂災害警戒判定メッシュ情報」について、詳しく見ていこう。

土砂災害警戒判定メッシュ情報は、5km四方の領域(メッシュ)ごとに土砂災害発生の危険度を5段階(「極めて危険=避難指示」、「非常に危険=避難勧告」、「警戒=避難準備情報」、「注意」、「今後の情報等に留意」の5段階)に判定した結果を表示したもの。 避難にかかる時間を考慮して、危険度の判定には2時間先までの土壌雨量指数等の予想が用いられている。

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