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あの不快な「プーン」とおさらば! アース製薬に聞く蚊対策

あの不快な「プーン」とおさらば! アース製薬に聞く蚊対策

デング熱や日本脳炎などの感染症に感染する危険もあることから、蚊よけ対策には真剣に取り組みたいこの季節。効果的な蚊よけの方法について、アース製薬マーケティング総合戦略本部ブランド企画部課長の渡辺優一さんに聞いてみた。

家の中に蚊を入れないのは実質的に不可能

ゴキブリ嫌いが高じてゴキブリ博士になってしまった編集部のK女史と私が、「春到来! わが家のゴキブリを徹底的に退治するには?」の取材で訪れたアース製薬本社に再び赴いたのは、初夏のある日のことだった。今年の3月から「蚊の飛び始め予報」を自社サイト公開するとともに、ユーザーに向けて「蚊の対策」情報も提供している「蚊よけのプロフェッショナル」に、効果的な蚊よけ対策を伝授してもらおうと考えたのだ。

当初、私が考えた筋書きはこうだった。まず、「家の中に蚊を入れない方法」を聞く。それから、「それでも蚊が家の中に入ってきちゃった場合の対策」を聞く。そして「蚊を増やさないための工夫」について聞く。…しかし、そんな私の予定調和的なストーリーは、渡辺さんのこの一言で、打ち砕かれることになった。

「蚊を家に入れないことなど不可能です」

蚊は、そもそも人間の体温や匂い、呼気(吐く息)に含まれる二酸化炭素などを感知して、人に寄って来るのだと言う。だから、どんなに扉や窓を厳重に閉めても、家に出入りする際に、人の体や服について家の中に入ってきてしまうと言うのだ。

確かに、食品や生ごみなどをエサとするゴキブリと違って、蚊にとっては、人間が「エサそのもの」。常にエサのあるところを求めていることを思えば、私たち人間に寄ってくるのはごくごく自然なことなのだ。

家の中を「蚊に刺されない空間」に

どんなに頑張っても、家の中に蚊が入ってくることは防げないとなると、今度は、家の中に入って来た蚊をなんとかするしかない。どうすればいいのか。渡辺さんの答えは明快だ。

「それには、家の中を『蚊に刺されない空間』にすることです」

「電源を入れて使う液体蚊取りのように薬剤を揮散させるタイプの蚊取り器なら、薬剤が常に出ていて家の中に充満しているため、蚊が人の体や服について家の中に入ろうとしても、家の中に満ちている薬剤をいやがって入ってきにくくなります。常にスイッチを入れておくことで薬剤の濃度を一定にキープしておけば、仮に入ってきたとしても、10分程度でポトッと床に落ちるでしょう」(渡辺さん)

これが仮に、蚊が家に入ったことに気付いてからスイッチを入れるとすると、薬剤の濃度が十分なレベルに達するまでに時間がかかり、蚊を退治できるのは30分後くらいになると言う。だからこそ、常に蚊取り器をONにしておくことが、効果的な蚊対策の第一歩となるようだ。

「標準的な3LDKの間取りの住まいなら、蚊取り器をずっとつけっぱなしにしても、電気代は1日数円と、実にごくわずか。常に薬剤が出続けているので、窓を開けて風を通していても、効果が持続します」(渡辺さん)

蚊取り器の使い分けや、置き場所にも工夫を

液体蚊取りのように薬剤を揮散させる蚊取り器は、どんな風に使うのが効果的なのだろうか。

「基本的に、部屋のどこに置いても空間内の濃度は同じになることが実験で証明されていますが、玄関ドア付近や、窓の近くに置いておけば、外や庭への出入り、洗濯物の取り込みの際などの蚊の侵入を、より防ぎやすくなるでしょう。コンセントに直接刺すコードレスタイプなら、玄関などの狭い空間でも場所を取らずにコンパクトに設置できます」(渡辺さん)

また、確実に蚊がいることが分かっている場合は、プッシュ式の蚊取りも役立つそう。

「プ~ンというあの音を聴いたらシュッとワンプッシュするのがオススメです。スプレー缶なので、昼はリビングに、夜は寝室へと持ち運びできる点でも使いやすいと思います」(渡辺さん)

ただし、ワンプッシュで必要な分の薬剤が一気に出てしまうため、風通しの良い部屋では、時間が経つにつれて、薬剤の濃度が薄まり、効果も低下してしまうのだとか。プッシュ式は、液体蚊取りと組み合わせて、ワンポイントリリーフ式に使うと良さそうだ。【図1】左:液体蚊取りが薬剤を揮散させる仕組み。スイッチがONになっている間、常に薬剤が出続けているため、部屋の中の薬剤の濃度は一定に保たれる。/右:プッシュ式蚊取りの薬剤が部屋の中に行き渡るイメージ図。薬剤の濃度は、時間が経つにつれて、薄まっていく(画像提供:アース製薬)
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