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極低出生体重児で、8か月もの間NICUに入院していた息子。支えてくれたのは看護師さんの「成長ノート」

生活・趣味
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早産のため極低出生体重児、かつ気管軟化症という病気を持つ次男はNICUに8か月もの間入院していました。

その間私は一日も欠かさず、高速に乗って片道1時間ほどの病院に通い続けましたが、次男の退院のめどはなかなか立たず、いつ終わるともしれない病院通いで精神的にも肉体的にも疲れ果てていました。

「たまには休んだら」

親切心からそんな風に言ってくれる人もいましたが、次男と過ごす大切な時間をあきらめてまで休むなんて、私には到底考えられませんでした。

確かに大変ではあったけれど、次男に会うということ自体が私の心の安らぎのためには必要だったのです。 関連記事:「ごめんね」を胸に。妊娠19週からの不安で辛い入院生活、そして泣きながら搾乳して通ったNICU

そんな私のNICU通いを陰で支えてくれたのは、NICUの看護師さんたちです。

私がNICUで次男と過ごすことができるのは、一日のうち、わずか2時間。

その時間は私たち親子が十分に触れ合い、ゆっくりと過ごせるように、看護師さんたちはいつも気を配ってくれました。

NICU通いが長くなるにつれ、そんな看護師さんたちとも打ち解けて親しくなり、お互い息抜きのおしゃべりを楽しみにするようにもなっていきました。

正直な話、出産直後の私はNICUの看護師さんに対して軽い嫉妬心を抱いていました。

…私の子供なのに。

私より次男のお世話に慣れていることや、私より次男の状況を良く知っていること。

看護師としては当たり前のことなのでしょうが、それを目の当たりにするたび、私は胸がチクチクしていたのです。

そんな私の気持ちを払拭してくれたものは、はじめてNICUに足を踏み入れた日に手渡された1冊のノートでした。

次男が入院していたNICUでは、赤ちゃんと親たちの会えない時間を埋めるためのツールとして、フリーノートが用意されていました。

「成長ノート」と名付けられたそれには、面会時間以外の次男の様子がたくさん書かれており、時には写真や足型なども貼ってありました。それを読んでいると、離れていた時間の次男ともつながれたような気がして、苦しい気持ちが少しずつ楽になっていきました。

私自身もそのノートには、次男と離れて暮らす寂しい気持ち、でも少しずつ成長していく喜びなどを書きつづっていました。そのたびに看護師さんたちは丁寧な返事を書いてくれ、そんな風に気持ちを共有してくれたことがどれだけ心強かったかわかりません。

生後8か月を過ぎ、いよいよ次男が退院というその日、看護師さんからもう1冊、リボンをかけた分厚いノートが手渡されました。

私と主人はその場でノートを開き…、ページをめくりながら、思わず涙してしまいました。

そこには看護師さんをはじめ、リハビリの療法士、医師、事務員の方にいたるまで、お話になった方全員からのメッセージと写真がめいっぱい貼られていたのです。

忙しい勤務の合間をぬって、素敵なプレゼントを手作りして下さった看護師さんたち。

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