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ブラジル五輪でも使える?ジカ熱をわずか2~3時間で判定する診断ツールが開発される

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中南米を中心に感染が拡大しつつあるジカウイルス感染症。ところが、ジカウイルスを持ったヤブカ属の蚊に刺され、ジカウイルスに感染したとしても、感染に気付かないまま経過するケースも少なくない。その間、ジカウイルスに冒され、免疫力が低下し、最悪の場合、死に至る恐れさえある。

そんななか、マサチューセッツ州工科大学の微生物叢情報科学・治療センター、ハーバード大学のWyss研究所、米国国防脅威削減局、米国国立衛生研究所の研究者らによって、ジカウイルスによる感染をいち早く発見するツールが開発された。

・以前開発したエボラ出血熱用診断ツールを応用

研究者らは以前、西アフリカ諸国を中心にエボラ出血熱が流行した時にも、妊娠検査薬のように手軽に使える紙のセンサーを開発した。それをさらに発展させたのが今回のジカウイルス感染症診断ツールである。

仕組みは全く同じである。紙には独自のセンサーが埋め込まれている。ジカウイルスのゲノム内に見られるRNA配列が検出されると、黄色や紫色の光で知らされるようになっている。

・デング熱とジカウイルス感染症を区別

2014年、日本国内において70年ぶりに感染者が確認され、その後瞬く間に感染が拡大したデング熱。蚊を媒介する感染症という点に関しては両者とも共通する。現れる症状についても、頭痛、発熱、結膜炎、筋肉痛、関節痛、全身の倦怠感…と類似していることから、両者の判別は難しいとされている。

今回開発した診断ツールは、ジカウイルスのゲノムに対応したRNA配列を使用している。血清内に存在する微量のジカウイルスを逃さず検知するほか、デングウイルスによる感染とジカウイルスによる感染とを識別することも可能である。

・2~3時間で診断可能

「ポリメラーゼ連鎖反応」と呼ばれる従来の検査法とは異なり、判定が出るまで数日間待つ必要はない。ウイルスのRNAを増幅させるのに多少の時間を要するものの、テスト感度が飛躍的に上がっており、2~3時間以内で結果が判るようになっている。

世界各地では常に新種のウイルスが発生しており、人々にとっての驚異的存在となり得る。将来発生する新種のウイルスにも対応させるべく、現在改良が進められている。

Wyss Institute, Harvard University

 

 

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