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専業主婦の仕事の価値は「0円」と言わせない世の中をつくるために

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政府の後押しとは逆に女性の社会進出が進まない現状

2015年10月に「一億総活躍社会」の実現を目的とする「強い経済」「夢をつむぐ子育て支援」「安心がつながる社会保障」の「新三本の矢」が発表されました。
2016年からこの政策が本格的に動き始め、女性が活躍し、社会へ進出することの後押しをする体制が整ってきたようにも感じます。

しかしその反面、マイナビの「男の意識」という調査によると、専業主婦の仕事の価値は「0円」と考える男性が12%もいるという結果がでました。
男性の家事労働に対する評価が女性の考えている価値と比べて、とても低いということがうかがい知れます。

政府がいくら女性の社会進出の旗を振ったとしても現実がこれでは、実現化するのは程遠いと怒りや諦めの気持ちが沸いてきてもおかしくありません。

女性の家事労働に対する男性の意識は江戸時代から

確かに女性の家事労働に対する男性の意識は、日本では昔から低かったと感じます。
日本人の家庭観について、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」(性別別役割分担意識)の従来型の典型的な考え方があります。これは、どのくらい前からかと紐解くと実は、江戸時代の儒教者、貝原益軒氏が著した「女子を教ゆる法」という中に伝わる様々な女子のための倫理規範1733年版が残されており、その中に記載されています。
その頃にはすでにこの意識が根付いていたことが伺われます。

それから、日本の第二次世界大戦後の新憲法による男女平等宣言までのおよそ400年の間、私たち日本人は、「男子は外をおさめ、女子は内を治む」という考え方が刷り込まれて続けました。
そして今尚、この平成の時代になってもまだまだこの刷り込みの意識が続いていることは、今回の調査でも明白となりました。

しかし、それが400年前の江戸時代からの刷り込みであるならば、その根深さもまた頷けます。
ただ時代の経過とともにこの意識も徐々に解消されてきているという調査結果もあります。

今は家事労働に対する意識変化の過渡期

このように、家事労働についての捉え方は、徐々に意識が変わりつつあるとはいえ、男性の意識の変化がまだまだの現実もあります。
それは、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」(性別別役割分担意識)の賛成が44.6%もあるところからみてとれます。
とするならば、その状況下の中で主婦の家事労働が0円という意見が12%あるのも致し方ないのかもしれません。

しかし、「だから仕方ない」と考えるよりも、「今は過渡期にある日本人の意識を自分たちが少しずつではあるが、変化させていっている」という自負をもち、家事労働に対する付加価値をあげ本当の意味での女性の社会進出、男女共同参画の社会になるよう新たな刷り込みを続ける時期ではないかと捉えたいと感じます。
家事労働0円などと言わせない世の中を目指して。

(自念 真千子/産業カウンセラー)

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