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中国の泥棒 「貧困地区に小学校設立」が最終目標だった

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 中国の犯罪の面でも大国といえるが、内情は実に様々だ。現地の情勢に詳しい拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰が指摘する。

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 毎月8万4000元(約138万6000円)を稼ぐこと。一日の目標は2800(約4万6200円)元。一日に使用するタクシーなど車の代金は30元~50元に抑える。節約を忘れないように。派手なふるまいは絶対に慎む。弟には車を一台買ってやる……。

 まるでどこかの営業マンが作成した「目標計画」か「戒め」のようでもあるが、実はこれを作成したのが中国の泥棒である。そう聞けば、多くの読者は違和感を覚えるに違いない。

 その名も「2015年 100万元(約1650万円)を稼ぐための目標計画」──。

 重慶市江北区の石門派出所の警官がマークしていた泥棒のアジトに踏み込んだところ、この「目標計画」が壁に大きく張り出されていて驚いたという。現地の『重慶時報』が実物の写真とともに伝えている。

 記事によれば泥棒は四川省安岳出身で名を羅という。空き巣の常習者だったようで、浙江省では七年の刑にも服している。

 今年5月10日、重慶市江北区に暮らす老夫婦がほんの30分ほど家を空けたスキに羅ともう一人の相棒が侵入し、金品を盗んだことで被害届が出され、警察が犯人を追いかけた。

 最終的にお縄となった羅だが、その入り口となったのは相棒の張であった。2日後の12日に旅館にいるところを逮捕された。当初、犯行を認めなかった張だったが防犯ビデオに残った映像を見せられ観念、羅と一緒だったことを認めたという。

 二人の逮捕は無理して侵入盗を繰り返したことが原因とされる。二人が盗んだモノは、実はすでに羅が設定した1日の目標を額を上回っていたのだが、張が一部を独り占めしていたため羅は目標に達していないと思い込み犯行を重ねたというから皮肉である。

 羅の部屋の壁に貼られた「目標計画」の最後には、弟に家と車を買ってやるという言葉に続いて、「将来はお金のない子供たちが通う小学校を設立する」とあったという。

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