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日本財政は「黒ひげ危機一発」 借金増え続け「もう剣を挿す穴が無い」

慶応義塾大学の土居丈朗教授

 ニコニコ生放送と論壇誌『Voice』(PHP研究所)のコラボレーション企画「ニコ生×Voice」。2011年10月19日の4回目は、「野田政権の増税は必要か」をテーマに、慶応義塾大学の土居丈朗教授、早稲田大学の若田部昌澄教授が論を戦わせた。復興増税に関する議論で土居教授は、日本の財政赤字が続き債務残高が膨れ上がっている現状を「黒ひげ危機一発」と表現。「もうずいぶん(剣を)挿してしまって穴がなくなってきている」と語った。

 復興増税について、土居教授は賛成、若田部教授は反対という立場だ。民主党は東日本大震災の復興財源を「5年で10兆円程度」と見込んでいる。しかし日本のプライマリーバランス、つまり税の収入と支出の差は1年で30兆円のマイナスを計上し続けているという。このように財政赤字が続くことの問題について、土居氏は次のように語る。

「私が例えて言うのは、『黒ひげ危機一発』。穴が限られていて、ブスッと剣で挿しても(『金利が上がる』という)『黒ひげ』が出てこない。挿してもまだ金利は上がらないじゃないかと言って、もうずいぶん挿しちゃって穴がだんだんなくなってきている」

 債務残高(国の借金)が増え続ければその分、金利が跳ね上がるように上昇する可能性が高まるとして、財政赤字の続く日本の現状を”危機的”とした。

早稲田大学の若田部昌澄教授

 これに対し若田部教授は、

「日本の財政状況は悪いことは悪いが、それほど悪いのか、やや(土居氏とは)認識が違ってくる。日本の金利が低いのは事実で、その原因のひとつとしては貯蓄が投資に対し過剰にあるという国内要因。金利が突然上がることはあり得ると思うが、今の金利1%の水準が仮にポンと上がって、いったい何%になるのかというと、すぐに危機的状況になるほどではないのかなと」

と述べ、資産分を勘案して国の借金をとらえれば、ただちに”危機的”な状況とは言えないという見解を示した。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]「例えて言えば、『黒ひげ危機一発』」から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv67278377?po=news&ref=news#0:27:49

(安部伸介)

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