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「BiSHは永久に不滅です」ハグ・ミィ、赤坂BLITZラスト・ライヴ・レポート

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「BiSHは永久に不滅です」ハグ・ミィ、赤坂BLITZラスト・ライヴ・レポート

渋さ知らズオーケストラ(以下、渋さ)とBiSHが共演する! 何度も渋さ知らズオーケストラのライヴに足繁く通った筆者としては、震える程に楽しみな1日であった。しかし5月16日(月)に発表されたハグ・ミィ脱退の報にて、その公演はハグ・ミィのラスト・ライヴという清掃員(BiSHのファンの総称)にとっては外すことができないプレミアムな1日となってしまったのだ。

◼︎2016年6月2日木曜日〈BiSH presents ~地底からコンニチワ~〉

会場には清掃員より贈られた「HUG ME FOREVER」と書かれた花輪とOTNK型のオブジェ(?)が飾られ、BiSHと書いた真黒なT-shirtsを着た集団が会場を埋め尽くす。そんなアウェイ環境の中、約30人のオーケストラ、渋さのライヴが始まる。25年の歴史ある演奏は、全く衰えをみせず、彼らにしか鳴らせないアンサンブル、そして舞踏と彼らなりの総合芸術を見せつける。

ライヴ中盤では、なんと渋さにBiSHが加わり、BiSH知らズオーケストラが行われた。渋さファンとしては、突っ張った存在であって欲しい個人的エゴから少し物悲しくなってしまったのだが、BiSHのふざけたダンスを煽るように、渋さのフリー・ジャズが炸裂し、その狂気のようなサウンドは、BiSHを食い殺すかのようで鳥肌がとまらなかった。そしてダンドリストの不破大輔が本当に楽しそうだったのが、BiSH知らズオーケストラの成功を物語っていた。

ラストは、みんな大好き「ナーダム」。清掃員を巻き込んだ大合唱となり大円団で終了した。BiSHマネージャーの渡辺淳之介が「初めて渋さ知らズオーケストラを見た時、涙がとまらなかった」と言ったように、今日の渋さの勇姿は、多くの清掃員に突き刺さったことだろう。

渋さ終了後にかかった転換SEの1曲目は、BiSの「FiNAL DANCE」。

渡辺淳之介が諸注意を述べた後、「今日は、一瞬一瞬が大事だと思うので楽しんでいきましょう!」と伝えBiSHのライヴが始まる。第一声は、ハグ・ミィ「6人最後のBiSHをはじめます!」。

1曲目は、全員で〈どんなとげとげの道も僕らは乗り越えていくんだ〉とうたう「beautifulさ」。2曲目はハグ・ミィと同名曲の「HUG ME」。ハグ・ミィのソロ・パートで会場全員のケチャが、ハグ・ミィに向かう。リンリンとアイナ・ジ・エンドの奇声から始まる「OTNK」。自身を奮い立たせるように夢中でダンスをするアイナが、とても印象的だった。4曲目はメジャー・デビュー曲「DEADMAN」。脱退が決まったため出すことが出来なかったOTOTOYのインタヴューで、ハグ・ミィは「「DEADMAN」の〈売れたい〉と連呼する部分がとても好きなんです」と言っていた。「なぜ、こんな良い状況のBiSHを辞めちゃうんだ、もうすぐ売れるじゃないか!」とどうしても思ってしまった。

次曲「MONSTERS」では、清掃員のその「なぜ?」な気持ちを表すように巨大なモッシュピットができあがる。そんな「なぜ?」を消し去るようにモモコグミカンパニーが「ハグ・ミィいままでありがとう」と叫び「DA DANCE!!」へ。初ライヴの前に辞めてしまったユカコラブデラックスは除き、苦楽を共にしたメンバーの初めての脱退。ツアーも駅伝も24時間ライヴもハグ・ミィと一緒に乗り越えたメンバー達は、言葉にできない悔しさがあっただろう。

7曲目はBiSの名曲「nerve」。会場全員でのエビゾリが起こる。やはりこの曲はBiSHになっても鉄板ソングだ。モモコとハグ・ミィは感極まって抱きついた。8曲目は「ぴらぴろ」、9曲目は「スパーク」。ラストに近づくにつれ、メンバーそれぞれの思いが爆発する。リンリンは既に号泣してしまっている。本編ラストは「サラバかな」(なんてエモいセットリストだ)。セントチヒロ・チッチがリーダーとして踏ん張り、踏ん張れなかったときは、ハグ・ミィが支える。そんな関係だった2人が抱きついた瞬間、何かがはじけ、2人は号泣した。

鳴り止まないハグ・ミィ・コール… たった10曲で、今日集まった清掃員達が納得するはずがない。

ハグ・ミィが1人ステージに帰ってくる。

「BiSHに入って1年間色々なことがありました。辛いことも何故ってこともあったけど、それ以上にめちゃくちゃ楽しかったことが多くて、一緒にBiSHのメンバーでいれて良かった。メンバーも清掃員もスタッフもみんな大事で、BiSHが1番大事で、まだやめる実感はないし、でも自分で決めたことだから引き返せないけれど、私が抜けてもBiSHは続いていくし、BiSHがでかくなっても、息をするように下ネタを言ってしまうハグ・ミィがいたことを忘れないでください。BiSHでいた1年は、宇宙で1番素敵な夢を見れました。BiSHは永久に不滅です。BiSHのハグ・ミィとして最後に歌う曲「ALL YOU NEED IS LOVE」」

ピンクのサイリウムがふられピンクの風船が飛び出し、一瞬にして会場はハグ・ミィ・カラーに染められた。この仕掛けは、なんと清掃員がすべて用意したものだ。メンバー、マネージメントやレコード会社だけではなく、清掃員までもがハグ・ミィの道程を全力で彩る。皆が同じように悲しみ、傷つき、それでもハグ・ミィの未来を応援する。会場の気持ちが1つになった瞬間だった。

最後の曲は、ハグ・ミィが去り、初めての5人での「BiSH-星が瞬く夜に」。今日一度もMCをしなかったアイナが「BiSHは終らないよー」と叫ぶ。曲中煽り続けるアイナ。何かを振り切るように… ただし、何度も見た6人の「BiSH-星が瞬く夜に」が筆者の目には焼き付いており、ハグ・ミィの幻影を取り除くことはできなかった。清掃員がアンコールを出す暇もなくFISHMANSの「いかれたBaby」が流れる。そういえば、BiSの横浜アリーナのラスト・ライヴも「いかれたBaby」だったな…。

悲しい時に 浮かぶのは いつでも君の 顔だったよ…
悲しい時に 笑うのは いつでも君の ことだったよ…
(FISHMANS「いかれたBaby」より)

text by 飯田仁一郎
写真 外林健太

◼︎ハグ・ミィ ラスト公演詳細
〈BiSH presents ~地底からコンニチワ~〉
2016年6月2日(木)赤坂BLITZ
出演 : BiSH / 渋さ知らズオーケストラ

・BiSH『DEADMAN』(24bit/48kHz) OTOTOY配信ページ
http://ototoy.jp/_/default/p/62185
・BiSH オフィシャルサイト
http://www.bish.tokyo/

「BiSHは永久に不滅です」ハグ・ミィ、赤坂BLITZラスト・ライヴ・レポート

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