「DIY」でウッドデッキつくってみた[後]完成までの道のり

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「DIY」でウッドデッキつくってみた[後]完成までの道のり

前編では、ウッドデッキをDIYで施工すると決めてから、ネットで発注したところまでを紹介した。後編では、いよいよ木材が届き、完成するまでを紹介する。

とうとう木材が届いたが、搬入だけでグッタリ……

ネットで10万円を超える「素材のみ」を購入するのはかなり勇気がいったが、後悔してもしかたがない。ただこの時点では、若干DIYを甘くみていたかもしれない。もうすぐ3連休があるから、そこで集中して作業すれば、3日間で終わるだろう。そんな気持ちで、連休初日に木材が届くよう手配した。

配送会社が到着したのは、連休初日の夕方。計51本という量は想像以上に大量で、1本1本が重い。木材を購入した店から「配達するのは駐車場まで」という連絡があったので、そこから家に搬入するのは自分たちでやらねばならない。大人2人でせっせと運ぶこと約1時間。初日はベランダに搬入するだけでグッタリ。明日は間違いなく筋肉痛だ……。【画像1】運び込まれた状態のベランダが、こちら。初日は結局、木材を運ぶだけで終了した。本当にこれをウッドデッキにできるのか? しばし、途方に暮れる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像1】運び込まれた状態のベランダが、こちら。初日は結局、木材を運ぶだけで終了した。本当にこれをウッドデッキにできるのか? しばし、途方に暮れる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

誤算やハプニングの連続! 「電動ノコギリ」を出動

翌朝、いざ施工に取り掛かる。ここで誤算が発覚。

発注時に180cmで発注した木が、実は185cmなど少し余裕をもたせてカットされていることが判明。このままでは木がベランダのサイズにはまらない。ぴったりにするには、自分たちでカットしなければ……。

たしかにS店のサイトには「長さはばらつきがあり若干の誤差が生じる場合があります」と注釈が。こういうところは実店舗で購入するのとは違う点で、いたしかたないか。でも、51本、全部切るの?!【画像2】工具箱にかろうじて見つけたノコギリで、地道に切っていく(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像2】工具箱にかろうじて見つけたノコギリで、地道に切っていく(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

作業台に設置し、サイズを測って鉛筆で線を引いて手動でギコギコギコ……ダメだ。1本切るのにこんなに時間がかかっては、この大量の木材は永遠にただの木材のままだ。

そこで思い出したのは、ホームセンターのレンタル工具。丸ノコとよばれる電動ノコギリをレンタルすることにした。さっそく近所のホームセンターに行き、500円で丸ノコをゲット。【画像3】丸ノコで一気にカット。「ウィーン」という音はさほど大きくはない(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像3】丸ノコで一気にカット。「ウィーン」という音はさほど大きくはない(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

すると、なんということでしょう~? 手動カットでは1本3~5分かかっていた作業が、丸ノコを使用するとほんの数秒で終わる。すばらしい。生まれて初めて丸ノコを使ったが、使い方も分かりやすく素人でも難なく扱えた。DIYがうまい人になったみたいでちょっとテンションが上がる。

木がベランダのサイズ通りに切れさえすれば、あとは床板を枕木にネジで打ち付けていく。同じ作業の繰り返しだ。

■作業工程

(1)枕木を置く

(2)枕木の上に垂直に面材(床板)を3mm間隔を開けて置いていく

(3)ビスをまっすぐ打つために目印となるヒモを引いておく

(4)ネジを打ち込む場所を決め、キリで下穴を開ける

(5)皿取り(ビスの皿頭を沈めるために円錐のスペースをつくること)をする

(6)インパクトドライバーでネジを枕木に打ち込む【画像4】慣れてしまえば、この作業を黙々と繰り返すだけだ(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像4】慣れてしまえば、この作業を黙々と繰り返すだけだ(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

慣れるまでは工具の使い方もたどたどしく、力の入れ加減によってキリが何度か折れてしまい、そのたびにホームセンターに買いに走るハプニングもあったが、最初は黙々と打ち付けていたのが、次第に夫と楽しく会話をしながらできるようになり、好きな音楽をかけて鼻歌を歌いながら作業するまでに。

そしてなんとかすべての木材のカットとネジの打ち込みが完了。

仕上げは、裸足で立ったときの感触をなめらかにすべく、床板の表面をヤスリがけする。面積が広範囲のため、またもやホームセンターで「電動サンダー(電動ヤスリ機)」を500円レンタルしてみたが、これは予想外に出る音が大きく、ずっとサンダーをかけているとご近所からクレームがきそうなので断念し、手動でヤスリがけをすることにした。【画像5】ヤスリ紙でやさしく軽くなでるだけでどんどん木くずが出る。これなら電動の機材いらずで、労力もかからない(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像5】ヤスリ紙でやさしく軽くなでるだけでどんどん木くずが出る。これなら電動の機材いらずで、労力もかからない(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

そして最後に、耐久性をより高めるための、オイルステイン塗料の塗装。リビングの床の色に近い塗料にすると、リビングが広く見えるのだが、購入したオイルステイン塗料は「ナチュラル色」と書いてあったものの、予想よりも茶色が濃かった。当初の想定とは違い、イタウバ本来の色は上塗りされてしまったが、よりウッドデッキらしい印象になったので、まぁよしとする。【画像6】ハケでサッと薄く塗るだけでも、しっかり塗料がつく。このくらいの労力であれば、2年に1度くらい塗りなおせそう(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像6】ハケでサッと薄く塗るだけでも、しっかり塗料がつく。このくらいの労力であれば、2年に1度くらい塗りなおせそう(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

完成! ビフォー&アフターを公開!

塗料を塗って一晩乾かし……ようやく完成! ビフォー&アフター写真を一挙公開。

まずは、ビフォー。【画像7】アウトドアグッズやら掃除グッズがごちゃっと置いてあった。掃き出し窓のすぐ近くに置いていたのは、引越し前の部屋のベランダで使用していた「すのこ」(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像7】アウトドアグッズやら掃除グッズがごちゃっと置いてあった。掃き出し窓のすぐ近くに置いていたのは、引越し前の部屋のベランダで使用していた「すのこ」(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

そして、アフターがこちら。【画像8】何も置かなければ意外と広かったのね(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部) 【画像8】何も置かなければ意外と広かったのね(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)【画像9】IKEAで購入したアウトドア用のテーブルとイスを置いてみる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像9】IKEAで購入したアウトドア用のテーブルとイスを置いてみる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

わが家のウッドデッキ活用例をご紹介

ウッドデッキがあると、必要以上に外に出たくなるようになった。わが家のウッドデッキライフを一部ご紹介しよう。

(1)ベランダで朝食をとる【画像10】なぜかパンケーキを食べたくなる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像10】なぜかパンケーキを食べたくなる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

(2)子どもが外の空気を吸いながらのびのび遊べる【画像11】裸足でベランダに出てキャッキャとしゃぼん玉を追いかける娘(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像11】裸足でベランダに出てキャッキャとしゃぼん玉を追いかける娘(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

(3)ハンモックに揺られて日光浴をしながらお昼寝ができる【画像12】紫外線対策は万全に(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像12】紫外線対策は万全に(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

(4)夕方、心地よい風を感じながら飲み会をする【画像13】1階なので虫も多く、蚊帳をかけて防御(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像13】1階なので虫も多く、蚊帳をかけて防御(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

(5)余った木材で、収納棚をつくる【画像14】エアコンの室外機の上を有効活用できた(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像14】エアコンの室外機の上を有効活用できた(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

(6)余った木材で、花を飾る棚もつけてみた【画像15】ベランダの居心地がよくなると、ガーデニングも趣味になる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

【画像15】ベランダの居心地がよくなると、ガーデニングも趣味になる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

ほかにも、夏になったら幼児用のプールを出したり、竹を切って流しそうめんをしたり、ガーデニングコーナーをつくってベランダ栽培をするのも楽しそうだな……などと今から妄想している。

夫婦共働きのため、結局は当初想定していた3日間では終わらず、週末の何回かをDIYに費やしてようやく完成までこぎつけた。かかったトータルの時間はおよそ16時間。だがこの時間は、1歳児の面倒を見るために交代で1人ずつDIYをしていたため、大人2人で集中して作業をすれば、もっと短時間ですんだだろう。

ほぼDIY経験のない初心者でも、ウッドデッキの施工は、やってやれないことはないと実感した。DIYをすることは「コストダウン」や「世界にひとつしかないオリジナリティあるものがつくれる」などのメリットがあるが、何より大事なのは、「めんどくさい」と感じずに、作業自体を楽しむことだと思う。筆者は完成したあともしばらく「DIY楽しかったな~。またやりたいな」と余韻に浸るほどだった。

この記事では準備段階から工程の詳細、完成までをお伝えしようと思い少々長くなってしまったが、これから実際にDIYでウッドデッキを設置したいと思っている読者の方に、少しでも参考になればうれしい。
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