【タベアルキスト】『神奈川食べる通信』横須賀市長井のいかの船上干し~『食べる通信』を食べてみる 3食目!
こんにちは! メシ通レポーターのタベアルキストOtaniです。 「食べる通信を食べてみる」シリーズ。こだわりの食材と情報誌が届く、『食べる通信』を取り寄せ、どんな食材なのか実際に食べてみよう! という企画です。
『食べる通信』とは?
一般社団法人日本食べる通信リーグが全国展開している食材付き月刊情報誌。会費制で、読者になると各地域における農水産物の生産者に焦点を当てた特集記事を掲載した冊子と、彼らが収穫した食物が毎月セットで届けられる。
第3回は『神奈川食べる通信』 横須賀市長井のいかの船上干し
今回の食材
横須賀市長井の鈴木直樹さんが作った【いかの船上干し】。
鈴木さんは長井漁港の漁師4代目で、6次産業化を行い、加工品の開発を行っておられます。
今回の【いかの船上干し】はもともと漁師が船の上で作ってしまう漁師料理。
新鮮な烏賊を船上で捌き、船頭に張ったロープにつるし、潮風で干す料理です。
味付けは海水の塩気のみで、烏賊の旨味を楽しむにはもってこいの加工方法。
船上で干したものを真空パックに閉じ込め、冷凍で販売されているので、劣化すること無く楽しめます。
一品目は、ゲソのペペロン炒め!
「食べる通信」の冊子には春野菜が紹介されていましたが、菜の花の季節を過ぎていたので、初夏野菜でアレンジしました。
まずは主役となるゲソを食べ易いサイズにカット。
そして、ニンニクは薄切りにして、鷹の爪は小口切り。
アスパラガスとスナップエンドウは軽く茹でておきます。
僕はルクエを使いました。
何れにせよ、火の入れ過ぎにはご注意を!
次は、いよいよ炒め始めます。
オリーブオイルにニンニクと鷹の爪を入れ、弱めの中火でじっくりと火を通します。
ペペロンチーノと同様に、ここが美味しく作るポイント。
決して焦がさず、香りを立てて、辛味を抽出しましょう。
ニンニクに火が通ったら、取り出してキッチンペーパーの上に置いておきます。
その後、ゲソ、野菜の順番で炒め、塩で味付けします。
シンプルな味付けなので、少し強めに塩を利かすと野菜の輪郭がハッキリします。
炒め終えたら、先ほどのニンニクをまぶして、出来上がり!
ゲソなので烏賊の風味はサッパリしておりますが、コリコリした食感が最高。
アスパラガスとスナップエンドウの甘み、パプリカの酸味が烏賊を引き立てます。
イタリア料理風の味付けですが、干物の烏賊と合うとは、びっくりです!
二品目は、イカのパエリア!
冊子には炊飯器で作る簡単レシピが紹介されておりましたが、今回は気合を入れてパエリアパンで本格的な調理を行いました。
パエリアは事前にお米を研ぎ、ザルに取り出して水分を切っておくことが重要。こちらはペペロン炒めの前に行っておきました。
また、サフランを戻すのにも15分程度必要なので、事前に行っておくとスムーズです。
水の分量は大体550〜600ml。
サフランを戻し終えたら、これにブイヨンキューブを溶かしておきます。
メインの材料は烏賊の胴体部分。お米2合に対して、3分の2ほど使用しました。
野菜はパプリカは細かく、ミニトマトは半分にカット。玉ねぎは微塵切り。
微塵切りにしたニンニクをオリーブオイルで炒め、香りが出てきたら烏賊を投入。
オリーブオイルは多めに使うと上手く仕上がります。
烏賊の色が変わったら取り出して、今度は玉ねぎを炒めます。
次に、お米を投入します。
お米を炒める際も決して焦がさないように注意し、弱火でじっくり炒めます。
全体に油が回ったら、先ほどのサフラン水を入れて、これまた焦げないよう、中火で5分ほど炒めます。
木のヘラで鍋の底をこするように炒めるとムラが出来ません。
5分経ったら、野菜と烏賊を上に乗せ、アルミホイルでびっちり覆います。
炒める前にアルミホイルを鍋の形に慣らしておくと作業が楽です。
火をごく弱火にして、13分〜15分煮詰めましょう。
時折鍋を回転させ、ムラを作らないようにするところがポイント。
時間が経ったら、火を強火にして、チリチリと音が鳴ったタイミング(30秒から1分ほど)で火を止めます。
あとは10分ほど蒸らして、出来上がり!
レモンをトッピングし、僕は季節ものの青唐辛子も使いました。
これはテンションの上がる味わいです!
サフランの香り、トマトの酸味に船上干しの烏賊がピッタリ合っております。
ペペロン炒めも同様ですが、ただ焼いて頂くイメージだった烏賊の干物が西洋料理との相性も良いとは…
干して旨味が凝縮されており、塩気も控えめであるため、幅広い調理に合うのでしょう。
生の烏賊を使うのとは異なる、旨味と風味が非常に面白いです。
パエリアには海老や貝類、アンチョビなども使用すると更に美味しくなると感じました。
また、酸味が強いのが好きな方は、普通のサイズのトマトを用い、炒める段階で半量使うとよろしいかと!
神奈川食べる通信について
神奈川では2014年11月に創刊。
湘南~三浦を中心に、幅広い食材、生産者を紹介しており、今までに取り扱った食材は 「平塚のくりまさり」、「三浦大根」、「猿島わかめ」、「平塚の相模半白節成きゅうり」、「ちがさき牛」、「ふじさわやさい」などなど。
筆者も知らなかった食材がたくさんあり、食べる通信の魅力を再認識しました。近いところにある、知られざる美味しい食材と出会えるのは食べる通信の魅力ですね!
鈴木直樹さんの【いかの船上干し】が手に入る場所
すかなごっそ(JAよこすか葉山の大型直売所)
住所:神奈川県横須賀市長井1-15-15
TEL:046-856-8314
営業時間:9:30~18:00
定休日:水曜日(祝日の場合は営業)
美味物問屋 うれしたのし屋
住所:神奈川県横須賀市追浜町3-38
TEL:046-865-6641
営業時間:ランチ(火〜金)11:30~14:30、ディナー17:00〜23:00
定休日:無休
夕凪(ご友人の方が経営する漁師料理店)
住所:神奈川県横須賀市長井3-12-33
TEL:046-855-0332
営業時間:ランチ11:00~15:00、ディナー17:00〜20:00
定休日:火曜、第2水曜(祝日の場合は営業)
Yuya Otani
調理も愛するタベアルキスト。鮨、日本料理、中国料理、エスニック料理を特に好む。ネットやメディアの情報だけではなく、信頼出来る友人や料理人の方の情報も参考にして食べ歩いている。「美食との出会いは、人生を輝かしくするものだ」と語る。
Webサイト:Tabearukist Association facebook:Tabearukist Association
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