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友達の眩しいSNS、私は寂しいお茶タイム…産後の情緒不安定にこたえたある日

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社会人になって十数年、東京で仕事中心の毎日を過ごしてきた私。

自分の故郷でもある関西に住む夫と結婚することになった時は、そのまま仕事を続けられるように遠距離婚を選択。

そんなマイペースな暮らしが、妊娠・出産を機に一変することになりました。

大人2人だけの“結婚生活”なら、好きなだけ仕事をして好きなだけ東京にいることができましたが、子どもができて“育児生活”となると当然そうはいきません。

妊娠してからは、関西で妊婦健診やマタニティーセミナーを受けながら、スケジュールを調整して東京へ。

そして出産してからは、ひとまず月に一度、日帰りで上京する形で現場復帰。

あとはひたすら関西で母親業に奮闘する日々がスタートしました。

“東京で仕事”から“関西で育児”へ、180度の方向転換です。

息子が4ヶ月になったばかりのある日のこと。

当時は子連れでの外出に慣れておらず、家に引きこもりがちだったのですが、その日は用事で駅前へ出た勢いで付近を散策することに。

目的は、息子に外の景色を見せてあげること、自分も久しぶりに外でお茶をすること。

季節は初夏、天気は快晴。

ベビーカーを押しながらの散歩が始まりました。

息子は、お腹もいっぱい、陽気も振動も気持ちよさそうで、そのうちお昼寝するだろうという状態。

そして、新米母親にとっては、“お店に入れる時=子どもが寝てくれた時”。

私は、息子がぐっすり眠ったところで念願のお茶をしようと胸を躍らせたのですが……。

歩くこと数十分、第一候補のカフェに着いた時には、お目目ぱっちり。

また歩くこと数十分、第二候補の喫茶店に着いた時には、むしろご機嫌ナナメ。

またまた歩くこと数十分、最終候補のファミレスに着いた時には、眠いのに眠れないらしく、ついに大泣き。

1時間以上歩いたのにどこにも入れず、暑さと疲れで、私はクタクタ、喉もカラカラ。

この状況、『とりあえずコンビニでお水でも買って公園のベンチで飲んだら?』という感じですよね。

でも、その時の私は『ここまで来たらなんとしても外でお茶して帰りたい!』という欲望に支配されていたのです。

ようやく息子が眠ったところでたどり着いたのは、家からも駅からも遠く離れたスーパーの地下のフードコート。

一応、椅子とドリンクはあり、“外でお茶”はできる空間でした。

ただ……ここ、人もお店もメニューも少なく、絶妙な寂れ具合で(笑)。

ガラガラの空間にポツンと座り、紙コップに入ったアイスコーヒーを飲んでいるうちに、なんとも言えない寂しい気持ちに……。

そこに追い打ちをかけたのは、息子が寝ている間にと始めてしまったスマホチェック。

いつも通りSNSを眺めていただけなのですが、東京の友人が集まっている様子や職場仲間が活躍している様子が眩しく見えて、「いいね!」ボタンを押しながら勝手に孤独感を募らせてしまったのでした。 関連記事: 育児中の孤独感から救ってくれた友人たちの温かい言葉に号泣

私にとって、それまでの人生のちょうど半分を過ごした東京は、仕事や友達や自由で満たされた思い入れのある場所。

そこを離れて育児という未知の分野に踏み出すことには、もともと不安を感じていました。

『ちゃんとやれるかな?』と『意外と大丈夫かも?』の間を行ったり来たりしつつ、時には『これも幸せー♪』も指せていた心の針を、『やっぱり無理―!』に振り切らせてしまったのが、この日の出来事。

通常モードの自分なら、空いているフードコートも『穴場スポット発見!』と思えただろうし、SNSの投稿も『素敵!』とフラットに受け止められたはず。

ただただ情緒不安定になっていたために、“寂しいお茶タイム”と“眩しいSNS投稿”のWパンチにノックアウトされてしまったのでしょう。

この日からしばらくしょんぼりしていた私には、夫から、

「元気がない時に活気のない場所へ行かないこと!」

との令が下されました(笑)。

自分の経験を振り返ってみても、メンタルのバランスを崩しやすい産後、特に情緒不安定になっている時期には、なるべく明るいものや楽しいことに触れるように意識することが大切だと思います。 この記事を書いた「cosmic」さんの関連記事:健診、ショッピングモール、そして人のおうちへ。お出かけはママの社会復帰への第一歩

著者:cosmic

年齢:37歳

子どもの年齢:1歳2ヶ月

フリーライター。女性誌やWEBなどで執筆。遠距離結婚生活を経て、2015年に長男を出産。“東京で仕事”と“関西で育児”、両方の暮らしを楽しむのがマイテーマ。目下、知らないことだらけのベビーワールドをキョロキョロ探検中です。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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