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【紳士のSNS講座】第4回 連休明け、 あえて時間差で 海外でのセレブ的な体験を嫌味なく自慢する。

今回は、旅の「お自慢」の仕方を紹介したいと思います。

連休は多くの人々に、一応、まあまあ平等に訪れます。そして旅に出た多くの人は、子犬のように無邪気にSNSで喜びを語ります。「イエーイ連休! ビバ連休! 自分へのご褒美〜っ!」って。しかしながら「ゴールデンウィークの旅」はちょっとギラギラしています。そこに「休みが取れる」「旅費が払える」などの各種余裕が透けて見えるわけで。その時点で十分やっかみの対象になりそうです。ですから、できる限り地味に渋めに喜ぶ必要があります。

また、「なぜゴールデンウィークが終わってからだいぶ経った今なのか」と疑問に思う方もいるでしょう。いえ、むしろ今こそゴールデンウィークお自慢のベストタイミングなのです。ゴールデンウィークまっただ中の「旅お自慢」に対して「いいね!」をつけられるのは、同じく各種余裕のある人でしょう。自分も旅に出るから、あるいは真っ最中だからフレンドに「いいね!」する余裕がある。休まない人、旅に行かない人は心底「いいね!」とは思ってくれません。

ゴールデンウィークさえ終わってしまえばこっちのもの。みんな日常に戻ってきています。いくら旅した人が「楽しかった!」と表明したところで、「でも今はもう仕事してるんでしょ?」って、やっかみも多少は減ぜられるというもの。より冷静に、いつも通りのSNSライフを送れるという次第。

ということで、今回も「TIME&SPACE」では、積極的な「お自慢」を推奨します。合言葉は「オール・フォー・SNSお自慢!」。すべてはSNSでのお自慢のために。

「常連だから」「毎年行ってるから」「ちょっといやいや」で畳み掛ける。

では、作例をみていきましょう。

■ポイント①やっぱり「ここ」

ホテルの名前はおろか、どこの町なのかもはっきりさせてはいません。つまり、旅先というブランドに頼っていないわけです。「やってきました! 花の都・パリ」とか言ってしまうと、うれしがりすぎ。コンビニ袋を見つけてはしゃぐ子犬感が出てしまっています。電脳社会であらぬ嫉妬を受けないためには、渋く「お自慢」。このぐらいの素っ気なさを目指したいもの。

■ポイント②同じホテルの同じ部屋

なぜ彼はパリ(かどうかはわかりませんが)に行きながら、そんなに喜んでいないのか。うれしいくせに、なんでもないフリをして、それが周囲にバレているほどカッコ悪いことはありません。ここで彼にとってパリ(かどうかはわかりませんが)がルーティーンなのだとわかります。しかも毎年この時期に、同じ部屋をあえて予約するという常連感! 「同じ部屋」まで絞り込まず「毎年同じホテル」というだけでも、常連感は醸し出せます。

■ポイント③もう何年になるのかな

常連感を突き抜けてもはや「いやいや感」の域に。ジェットセッターに「出張であちこち行けていいですね」とか、営業の猛者に「毎晩経費で会食できていいですね」って言った時と同じリアクションと考えていいでしょう。つまり「周りが思ってるほどいいことはない」感の演出。やっかみに対する絶妙の防波堤になっています。なお、具体的に何年とは書いていないので、実は2年とかでも全然問題はありません。

■ポイント④いいかげん新しい国とかを開拓

ポイント③の強化であり、「新しい旅行先を見つけられないダメな自分アピール」です。

■ポイント⑤「また来たのかよ」って感じの苦笑交じりの顔

前項の「ダメな自分」からの流れだと、「ポーターのエリックにも雑に扱われてまいっちんぐ」とも読めます。でも、それだけではありません。ホテルのスタッフとも顔馴染みで、かつ古い友人のように扱われているという形容ですね。自分を貶める風に見せながら、新たな角度からの「常連感」のダメ押し。注意深く読むとわかりますが、エリックは「また来たのかよ」と言ってもいなければ、苦笑をあらわにもしていません。こんな風に軽くネガティブ要素を組み込めば、友人っぽく見せることも可能ですね。

■ポイント⑥拙い日本語のメッセージカードとボックス入りのショコラ

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