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放って置いちゃダメ! 3つの歯茎トラブルを考える!

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普段あまり気にしない身体の部位のひとつに、歯茎があるのではないでしょうか。

今回のテーマは歯茎トラブル。歯茎から血が出る、はれる、下がってくる……この3つを今回は『歯茎の3大トラブル』と称して、Doctors Me歯科医師に話を聞きました。

Q.歯茎とはそもそもどのようなものですか。

歯ぐき(歯肉)は、歯と骨(歯槽骨)に付着する上皮性の粘膜です。

歯肉は、歯を支える歯槽骨や歯と歯槽骨の間にある歯根膜といった歯の組織を保護する役割があります。


歯肉に炎症が起きる状態を歯肉炎といいます。

歯と歯の間の歯肉(歯肉が△に見える部位)は歯間歯肉と呼ばれ、歯肉炎は通常この歯肉から始まります。

歯と辺縁歯肉からなる隙間の部分は歯肉溝と呼ばれています。

この歯肉溝が正常な場合は2ミリ以下の深さです。

炎症が続き、歯肉溝にプラークが溜まると歯肉溝の深さは3ミリを超え、溝は歯周ポケットと呼ばれます。

4ミリ程度になると歯周ポケット内の炎症が強くなり、歯を支える歯槽骨も吸収を始めます。さらに炎症が続くと重度の歯周炎、歯槽膿漏になっていきます。

※歯周病の進行


Q.「歯茎の出血」について教えてください。

≪よく見られる原因≫

・強圧で歯ブラシを歯肉に当ててしまった

ストロークを大きく歯ブラシをすると、誤って歯肉を傷付けてしまうことがあります。

歯みがきをする時は鏡を見て、丁寧に歯ブラシを歯と歯肉に当てましょう。

・歯と歯肉の境にプラーク(歯垢)が残っていた

歯と歯の間の歯肉(赤味を帯びて、やや腫れている)にプラークが溜まりやすくなります。

すると歯肉から血が出るので、歯ブラシを当てていいのか迷うことがあるかもしれませんね。この場合、やわらかい歯ブラシなどでやさしくブラッシングしましょう。

そのまま歯ブラシをしないでいると症状は悪化してしまいますが、プラークを除去することで歯肉からの出血も治まり、数日以内には歯肉の腫れも引いていきます。

血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を服用している方は血が止まりずらいと言われています。そのため、歯肉から血が出ないようにと歯ブラシを歯肉に当てないようにする患者さんがいらっしゃいます。

プラークコントロールができていれば歯肉からの出血はしないのですが、このように歯ブラシを当てないでいると、慢性的にプラークが溜まり症状は悪化していきます。

また、この薬を服薬している患者さんの年齢から推測するに、歯周病を進行させることにもなります。

≪歯医者に行くとき≫

歯肉炎が原因の出血であれば丁寧なブラッシングをすると症状は数日以内に治まりますが、歯や歯周炎が原因だと出血や膿が出てくる場合もあります。この場合は歯科を受診しましょう。

≪歯肉の出血の予防≫

普段から磨きにくいところも丁寧に歯ブラシを当てるようにしましょう。

出血していなくても歯ブラシが当たって痛いところは、やわらかめの歯ブラシなどを併用してもらうとよいでしょう。

Q.「歯茎の腫れ」について教えてください。

≪起こりやすい場所≫

・歯並びがガタガタしているところ、歯ブラシが難しいところ

プラークが残りがちの歯肉からはいつも出血があり、何度も腫れやすい部位になります。

≪歯茎の腫れの予防≫

2~3カ月に一度の歯科院医院で定期検診を受けると良いでしょう。

専用の器具を使用して、歯に付着しているプラークや歯石などを取ります。

そして歯の表面の着色なども落とし、PMTCという専門的なクリーニングを行いバイオフィルム(※1)を除去します。

≪意外な原因≫

・服薬しているお薬の副作用

薬の副作用で歯肉肥大が発症することがありますが、

歯肉の炎症の原因となるプラークや歯石の除去など(歯周病の基本治療)で、その症状を軽減できるともいわれています。

(しかし、プラークコントロールが不良になると副作用の歯肉肥大をさらに悪化させることになります。)

この場合、歯科医院での定期的な検診が重要です。プラークコントロールが難しくなると、歯周病を進行させることになります。

もし、副作用が強く発症する場合はかかりつけの医師に服薬の変更の相談をされてもよいでしょう。

※1:バイオフィルムとは……

細菌とむし歯の原因菌が産出する、強い粘着性の物質で構成された膜状のもの。歯と歯の間や、歯と歯肉との境目など、歯ブラシが届きにくい部分に増える傾向があります。

Q.「歯茎が下がる」について教えてください。

≪歯茎が下がる原因≫

・歯ブラシの誤使用

かための歯ブラシや磨き方が強いと歯肉が傷ついて、歯肉が下がってしまいます。

・歯ぎしり、食いしばり

寝ている間の歯ぎしりや食いしばりなどの、歯を支えている骨(歯槽骨)に過度な力が加わり続けると、歯を支えている歯槽骨や歯肉への炎症が続きます。結果として歯肉が下がると考えられています。

・咬み合わせ

咬み合わせの悪い歯にも過剰な力がかかります。

この様に歯肉が下がってしまうと、歯に知覚過敏の症状が出ることもあります。

知覚過敏をそのままにしておくと、冷たいものや熱いものがしみるなどの症状が出ることもあります。

さらに放置していると、痛みを感じるようになり、歯の神経を取る処置をしなければいけない状態まで悪化することもあります。

≪歯茎を下げないために≫

マウスピースを夜間使用することで歯や歯周組織を保護することができます。

最後に歯科医師からアドバイス

歯肉のトラブルといってもそれぞれの方に違いがあり、同じ人でも時間が経つと症状も違ってきます。

まずは毎日の丁寧なブラッシングは欠かさずにおこないましょう。

そしてトラブルが起きる前に、日頃から歯科医院で定期検診を受けて、

お口の中の変化があればそれに対応した処置を受け、歯肉の良い状態をキープしていきましょう。

(監修:Doctors Me 歯科医師)

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