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森下仁丹・駒村社長「仕事は決して“苦役”ではない」

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いつの時代もサラリーマンを悩ませるのは、理不尽な上司・先輩の存在だ。「目の上のたんこぶ」に、どう対処すればいいのか? 大手総合商社、イタリアMiteni社社長を経て創業120年の老舗「森下仁丹」に入社、2006年より代表取締役社長を務める駒村純一氏に聞いた。

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●商社時代は“ブラック企業” でも悩まなかったのは…

40年以上にわたる会社生活の中で、年代や国籍の異なる多種多様な先輩・上司・部下と仕事をしてきた駒村氏。若手社員時代は、やはり理不尽な上司に悩まされたという。

「商社時代の先輩なんて、もうめちゃくちゃでしたよ。新入社員は入社10年目ぐらいの社員のアシスタントにつかされるんですけど、仕事でも直属の上司になるので絶対に逆らえないんです。当時(1970年代)は特に、とにかく先輩は親方でお前は新弟子みたいなもんだと、そういう考えでしたから。あるときは『商社マンはゴルフをやらなきゃダメだ』って勝手にゴルフセットを自宅に送り付けてきた。プレゼントじゃないですよ、請求書もしっかり添付されていました。他にも理不尽なことは山のようにあったけど、当時は全然問題になりませんでしたね」

今だったら即“ブラック企業認定”されるような事件だが、駒村氏はそこで得たものも大きいと振り返る。

「その上司のやり方を肯定するわけではありません。でも、当時は少々理不尽なことをされてもいちいち悩んでいるひまなんてなかった。だから(今の若手ビジネスマンも)、理不尽な上司に振り回されたり、正当に評価されなかったりしても、うじうじ悩まないことです。いくらでも変えようはありますよ。

一人で立ち向かう勇気がなければ、同じように悩んでいる同僚と徒党を組んでしまう。それに対して下手なことをして部下のメンタルが不安定になったら、今では上司の責任問題ですしね。そういう現代の社会の風潮を逆手にとってかしこく立ち回るというのも、自分を守る際には必要なのではないかと思います」

●できないやつにアピールしたって意味がない

ダメな上司の下で、チームがうまくいっていないような場合は、いったいどうすればいいのだろうか?

「組織にはいろいろな部署があるので、優秀な他部署のビジネスモデルを勉強することですね。うまくチームワークがとれている部署、数字を上げている部署のやり方を見て、聞いて、参考にしてみる。そうすれば少なくとも会社で過ごす時間が不毛なものにはなりません」

また、他部署に尊敬できる理想の上司像を見つけたなら、それとなくアピールしろと駒村氏はアドバイスする。

「媚びを売るといったら語弊がありますが、要は自分の力をアピールする相手を間違えないことですね。どうしようもないやつにアピールしたってしょうがないんだから。たとえばちょっとシャープな意見を言ってみるとか。それでデキる人に取り立てられて部署異動が叶うなんて夢物語はそうそうないでしょうけど、『尊敬する先輩から注目されている』雰囲気を自ら作り出していく。目立つためだけのスタンドプレーは見透かされますが、やりすぎず、自分がちょっと他とは違うフィーリングを持っていることをアピールするんです。

社内で一目置かれている感覚を得られるようになると、つまらないと思っていた仕事も急に楽しくなるはずです。仕事は決して“苦役”ではないということを、できれば若いうちに知ってほしいですね」

(榎並紀行/やじろべえ)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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