【Chart insight of insight】同じドラマ主題歌なのに、売れ方が違うのはなぜ? 嵐と安室奈美恵の一騎打ち

access_time create folderエンタメ
【Chart insight of insight】同じドラマ主題歌なのに、売れ方が違うのはなぜ? 嵐と安室奈美恵の一騎打ち

 この時期になると、ようやく4月スタートのドラマ主題歌が出揃い、チャートの上位にもずらっとタイアップ曲が並んでいる。今週がリリース週となった上位2曲もドラマ主題歌だが、チャートの構成を見てみると似ているようで、微妙に違っているのが面白い。

 まず、1位はダントツで嵐の新曲「I seek」(【表1】)。大野智主演のドラマ『世界一難しい恋』の主題歌となっている。それだけに前評判も高く、ドラマがスタートするタイミングの4/4付では、早くもツイッターの指数で首位を獲得している(水色のグラフ)。先週、先々週でもしっかりとベスト10に入っており、ツイッターでの評判は、映像も配信も頑なに行わない嵐にとって非常に重要な要素。今回は単純に売上の勢いが圧倒的ということもあるが、ツイッターにおけるファンの応援も侮れないのだ。

 嵐の後を追って2位につけたのは、安室奈美恵の「Mint」(【表2】)。ドラマ『僕のヤバイ妻』の主題歌となったダンサブルなナンバーだ。この曲もドラマがスタートした時点の4/11付でツイッターの指数が36位まで上昇したが、その後も含めて嵐ほどの盛り上がりは少ない(水色のグラフ)。しかし、その代わりにラジオでのオンエアを着実に伸ばし、今週は堂々の1位となっている(緑のグラフ)。もともと安室の楽曲はラジオ・フレンドリーではあるが、この曲もドラマ・タイアップという後押しも手伝って、ラジオでかけやすいのだろう。嵐とはまた違う売れ方をしているのが面白い。

 ちなみに、同じくドラマ絡みで話題を呼んでいる藤原さくらの「Soup」が、発売前なのに3位ヘ上昇中。この3曲でまた波乱があるのか、注目しておきたい。text by 栗本斉

関連記事リンク(外部サイト)

嵐「I seek」シングル・セールスで大差を付けて総合首位、安室奈美恵「Mint」ラジオとダウンロード1位で総合2位に
【Chart insight of insight】瞬発力に頼らずヒットを出せ!家入レオと西野カナの長期戦略
【Chart insight of insight】ベスト・アルバムはとにかく長く売るべき!小田和正とAIの戦略とは?

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 【Chart insight of insight】同じドラマ主題歌なのに、売れ方が違うのはなぜ? 嵐と安室奈美恵の一騎打ち
access_time create folderエンタメ

Billboard JAPAN

国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!

ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。