ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

親を破産させたいのですがどうすればよいでしょうか?

DATE:
  • ガジェット通信を≫

Q.

 私は以前、親の肩代わりをした私名義の借金を背負い破産宣告を受け、今は銀行とのお付き合いもさせてもらえるようになりました。しかし、親の借金は私に内緒でまだあったのです。身に覚えがないのですが、私が連帯保証人になっているものもあります。
 親の債務を全て洗いざらいにして、破産宣告を受けたいのですがどうすればよいでしょうか?

(30代:男性)

A.

 今回のケースでまず心配な点が、「身に覚えがないのに連帯保証人になっている」とのご指摘がある点です。
 連帯保証契約の場合、主たる債務者である親御さんが債務を履行しない場合、その債務の支払いはご相談者様が負わなければならず、債権者がかなり強い保証契約となります(民法446条454条)。
 親御さんが債務整理手続に入れば、債権者は連帯保証人であるご相談者様に請求することになります。したがって、親御さんが破産手続に入る前に、連帯保証が無効であることを確認することが重要になります。

 まずは、形式上連帯保証契約となっている契約書類をかき集めて、署名や押印が勝手になされたものであることを債権者に対して主張し、債権者との間で連帯保証契約が無効であることを確認する必要があります。
 その後に、親御さんの借金について洗い出しを行います。例えば、信用調査会社などから債権情報を取得するなどすれば、(個人間での金銭貸付やヤミ金などからの借り入れを除いて)債権の所在がわかります。
 そして、借金に対しての収入などから返済能力を考え、複数ある債務整理手続の中からいずれが妥当な方法かを検討することになります。

 手法の選択については、収支のバランスや借金の多寡などによって異なります。
 どのような手法を選択すべきかについては、洗い出しを行った後に、債務整理などに明るい弁護士などの専門家を頼ることをおすすめいたします。

 なお、連帯保証契約の無効を主張することができず、弁済せざるを得ない場合、再度の破産も考慮しなければならないことになりますが、この場合には、前回の免責許可決定からの期間が問題となります。
 もし、前回の免責許可決定から7年以内に破産した場合、免責不許可となるためです(破産法252条1項10号イ)。

 もっとも、破産手続開始の決定に至った経緯その他一切の事情を考慮して免責を許可することが相当であると認めるときは、免責許可の決定をすることができるとされているため(同条2項)、仮に免責許可決定から7年以内であっても、裁判所に事情を説明し、理解が得られれば、免責許可決定が出される可能性もあります。

元記事

親を破産させたいのですがどうすればよいでしょうか?

関連情報

民事再生をする会社の連帯保証人の義務は?(なっとく法律相談)
連帯保証人も、過払金の返還を請求できる?(なっとく法律相談)
会社をたためば税金を払わなくてもよい?(なっとく法律相談)

法、納得!どっとこむの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP