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デリカシーのない「赤ちゃんまだ?」にうんざり…オランダで不妊治療を始めるまで

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オランダ人の主人と結婚し、オランダに住むことになりました。

当時オランダに移住してきた人は、オランダ語の検定試験が義務付けられていましたので、住み始めた最初の1年半はオランダ語を身につけるため必死でした。

結婚する前から主人とは『子供欲しいよね』と話していましたが、検定試験前に妊娠しては、勉強と両立できないのは目に見えています。

ですから、この期間は、赤ちゃんは二の次と避妊していました。 同じライターさんの人気記事:共働きが多いオランダで、家事分担事情は?うまくいく3大秘訣を大公開!

晴れてオランダ語の検定試験に合格!

やっと、私たち夫婦は『赤ちゃんが欲しい』という夢へ少しずつ動き出しました。

「四季の中で一番春が好きだから、春生まれの子供がいいな」

と夫。

「春に生まれたらいいね」

と夢は膨らむばかりでした。

避妊しなければ、すぐにでも自然妊娠をする可能性があると思っていましたから、避妊していない翌月に生理が来たときには驚きました。

「あれれ?生理が来たってことは妊娠していないってことか?」

初めは、

「次頑張れば、きっと妊娠するだろう」

と気楽にかまえていました。

でも生理が毎月やってくる。

「あれれ?今回も妊娠していない?」

を6回繰り返しました。

半年経っても、妊娠しません。

もしかして妊娠ってそんなに簡単にできるものじゃないのかな?と気づきました。

調べてみると自然妊娠の確率は15-20%程度とも言われているのだそうです。

「妊娠するって、奇跡的なことなんだから仕方がない」

と頭ではわかっていながら、一方で、

「早く妊娠したい」

と出てくる焦り。

友人から届く手紙やメールで見る可愛い赤ちゃんの顔を見る度に、うらやましくてしょうがない。

私だって赤ちゃんが欲しい。

自然妊娠できるよう、体温を測るとか、体を温めるのが良いと聞けばそれを実行してみたり、できることはやってみました。

主人は、

「自分の両親も子供が欲しくて欲しくて頑張ったけど、それが余計なストレスになってなかなか子供を授からなかった。だからリラックスが一番だよ」

とリラックスしていることで自然に妊娠することを願っていました。

私もそれが一番だと思い、あと半年はリラックスを心がけて、自然にまかせて妊娠するのを待つことにしました。

しかし、開始から1年経っても妊娠することはありませんでした。

例えば、オランダ語検定試験に合格したいなら一生懸命勉強すればよいだけのこと。

努力をすれば必ず結果に結びつきます。

でも、妊娠はそうじゃない。

努力してもどうにもならないのです。

自然妊娠するために良いとされていることをたくさんしても、翌月には生理が来る。

その度に、

「今回もだめだった」

と、がっくり肩を落とすばかりでした。

更に追い打ちをかけるように、オランダの親戚からも、日本の親戚からも、

「赤ちゃんはまだなの?」

と聞かれる始末。

これがものすごーく、ストレスでした。

数年に一度しか会わないような遠い親戚には、

「あはは、まだなんですよー」

と笑って軽く受け流しましたが、よく会うオランダの義理の両親や叔母さんには、

「そうやって聞かれる事自体が負担になるから、しつこく聞かないで欲しい」

と主人がきっぱり伝えました。

それでも忘れたのか、パーティーでワインを飲んで酔っ払ってしまったからか、オランダの叔母さんや義理の母には、その後も、

「赤ちゃんはまだなの?」

と聞かれたものです。

まぁ、その度に主人が同じことを言いましたけど。

なぜそんなにデリカシーがないのか、もっとオランダ語がペラペラだったら自分の言葉で言い返したかったのですが、そこまでのレベルに達していなかったので悔しい思いをしました。

親戚からしたら、結婚してからすでに2年半ほど経つので、そろそろ子供ができる頃かと単純に聞いているだけのことでしょう。

でも、なかなか妊娠できない夫婦からすれば、そういった質問は心苦しいです。

とてもつらいです。

家族なら、そっとしておいてあげる。

その方がよっぽど理解があると思います。 関連記事:「若いからすぐ妊娠できるね」その言葉に泣いている人がいることを知ってほしい

一年が過ぎ、私達にとって自然妊娠が簡単なものではないとわかり、主人とよく話し合いました。

私も主人も30代前半。

不妊治療は最終手段。

あと半年は、排卵日などに合わせて妊娠の確率を上げるために頑張ってみよう。

もしだめだったら、妊娠できない理由があるかもしれないから検査も含めて、不妊治療を始めてみよう。

自分の体に向き合うことで、子供が欲しいという夢が単なる夢に終わる可能性だってあります。

その不妊治療がもしダメだったら、養子を迎えるかどうか。

そこまで話し合って、不妊治療をできるところまではやってみて、どうしても無理だったら、私達夫婦は子供なしで二人で生きていこう、と決めました。

お互いが好きで結婚したんだから、子供を持つことは夢だったけれど、もし子供を持つことができなければ、今まで通り二人で仲良く生きていけばいいと。

そして市販の排卵日検査薬を使いながら、半年間排卵日を特定して頑張ったのですが、結局妊娠することはありませんでした。

こうして1年半、自然妊娠できなかったので、オランダで不妊治療を始めることになりました。

不妊治療で不妊の原因などがわかればいい、そして赤ちゃんを授かれたらどんなに良いだろうと、藁にもすがるような気持ちでした。

著者:すーじー

年齢:34歳

子どもの年齢:9ヶ月

オランダ人と国際結婚し、オランダに暮らして5年目突入。歴史ある街並み、豊かな自然、気さくな人々に囲まれ、オランダ生活に慣れてきた今日この頃だが、妊娠・出産・子育てを通して新たなカルチャーギャップに遭遇中。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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