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介護者の精神的疲労を軽減するレスパイトケアって何?

生活・趣味
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若年性アルツハイマー病の義母を、在宅で21年介護している満枝です。早速ですが、ご家族を介護されている方に質問です。あなた自身の休息時間は取っていらっしゃいますか?

今回は介護者自身の休息、レスパイトケアの重要性ついてお話したいと思います。

レスパイトケアについて知る

レスパイト(respite)は、一時的中断、休息、息抜きを意味します。つまり、レスパイトケアとは、乳幼児や障害者、高齢者などの要介護者を在宅でケアしている家族の、精神的疲労を軽減するために行う支援(ショートステイやデイサービスなど)のことです。

レスパイトケアをとる条件ですが、もともと介護者の病気・事故、または冠婚葬祭等の社会的事由に制限されていました。しかし、超高齢社会を目前に控え、家族の介護疲れが社会問題となりつつある今、私的事由でも取れるようになりました。

徐々に浸透してきたレスパイトケア

義母を介護し始めた当初、レスパイトケアという言葉は浸透していませんでした。そのため、介護から離れて自分の時間を過ごすということに、うしろめたさを感じていました。

しかし、今は違います。レスパイトケアで、ちょっと長めのショートステイ(1週間以上)を堂々と希望できる状況、心境、認識を持てるようになりました。レスパイトケアをとることは、長期的な介護をする上で絶対必要なのです。

ただ、いまだに介護者が笑顔で過ごすことを、悪いと捉える方もいらっしゃる気がします。それは、介護者自身や家族、サービスを提供する事業所のスタッフだったりさまざまですが…。

学校や仕事でも休日があるように、介護や育児でも休日が持てるよう、当事者、家族、公的機関や制度等々の認識が変わればいいのになぁと思います。具体的な提言等はできないのですが…。

介護疲れから事件・事故に発展してしまったニュースを目にするようになり、社会全体でレスパイトケアに対する窓口を広げてくれたらと、日々願うばかりです。

社会的入院や介護保険外の施設を利用した過去

私は、毎年5月のゴールデンウィークあたりに、長期のレスパイトケアサービス(ショートステイ)を利用します。毎年、毎年…で、15年以上になりました。

以前は、医療的ケアが必要な利用者を受け入れてくれるショートステイ(事業所・施設)は、ほとんどありませんでした。そのため、介護保険が利用できない自主運営の介護付き宿泊や、病院への社会的入院(※)などを利用していました。

しかし、利用者本人の状況を把握しきれていないスタッフのケアは、利用者・家族、さらには提供者自身にとって、よい結果に繋がらなかった記憶があります。例えば、1度きりの利用で、利用者本人の癖だったり落ち着くケアだったりを探りきれず、利用者・家族との信頼関係を築けない、提供者自身も自信をなくしてしまう…そのことが更にレスパイトケアをとることへの不安、不満に繋がっていました。

今は、宿泊付きデイサービスや小規模多機能などもあり、馴染みの環境で宿泊することが可能になっています。何より、馴染みのスタッフがいることで、利用者もご家族も安心されているようです。

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