常温か、冷やすか? 果物の一番おいしい食べ方

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さくらんぼ、すもも、ブルーベリー、びわ、あんず……。春から夏にかけては、おいしい果物がどんどん旬を迎えていく季節。ところで冷蔵庫から出してすぐに食べた果物と、しばらくおいてぬるくなってから食べた果物とでは、味が違うように感じたことはありませんか?

果物は冷やすと甘みが増す

果物の甘味物質である果糖とブドウ糖は、甘みの弱いα型と、甘みの強いβ型という2つの化学構造を持っています。これらは普段は混ざり合って水に溶けていますが、温度の変化によってそれぞれの甘みは変わります。α型よりも3倍強い甘みを持っているβ型は、温度が低くなる(冷やす)と割合が上がるため、甘みが増します。逆に常温に置いておくなどして温度が高くなると、β型が減るため酸味が強くなります。したがって、果糖を多く含む果物や果物ジュースは、冷やしたほうが甘く感じられるのです。

また、ひんやりした冷たさが心地よい清涼感を与えることで、甘さが引き立つという要因もあります。冷たい果物を口に入れると、体温で温まり、果物の特徴的な香りが口の中に広がって、よりいっそうその果物らしさが感じられるのかもしれません。果物を食べるときは、2~3時間前から冷蔵庫で冷やしておきましょう。

南国系フルーツは冷やしすぎに注意

ただし、メロン、桃、そして南国系の果物(バナナ、パイナップル、マンゴー、パッションフルーツなど)に限っては、冷やしすぎると甘みが落ちてしまうので要注意。食べる1時間前くらいに冷蔵庫に入れるぐらいで十分です。

果物のおいしさは、果糖のおいしさ。甘さのメカニズムを知って、ベストな状態で旬の果物を味わいましょう。

参考文献:『料理のなんでも小事典』 日本調理科学会 講談社ブルーバックス

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