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「超能力者」ユリ・ゲラーをベジタリアンにした男・矢追純一氏インタビュー【後編】

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UFOや「超能力者」ユリ・ゲラーなど、たくさんの超常現象番組を作った伝説のディレクター矢追純一氏へのインタビュー【後編】!

※【前編】はこちら

12歳のときから思ったことがその通りになるとはどういうことか。それは満州生まれの矢追純一氏が10歳のときに終戦を迎えたときのお話になった。

世の中ひっくり返ったなかに2年いた

「ものすごい長い話になるんだけどね。本を読んでもらうほうがいいんだけど。いま本屋さんに並んでいる『ヤオイズム(三五館)』という本にも書いてあります。父親が日本の建設省の役人をしてて、満州に出向してそこで生まれたんです。僕と妹ふたりの3人ですね」

「そこでけっこう豪勢な暮らしをしてたんだけど、ある日突然玉音放送があって、日本が負けましたと。使用人の中国人がふらっと現れて“お前らは負けた、うちらは勝った。ここはお前らの土地じゃないから今すぐ出て行け”と、着の身着のままでうちから放り出されて。日本人はみんなそういう生活になったわけ。みんないいところのお嬢さん奥さんだから生きてく術がないじゃん。みんな苦労したし。子供を中国人に預けた人もいれば、身を売らなきゃいけなかった人もいたし、餓死した人もいた」

「そういう、世の中がひっくり返ったなかに2年間いたわけだよ。まわり全部敵だからさ。日本人以外は敵。昨日敵だから今日も敵ってやつで」

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「うちのおふくろは何歳であろうとぜんぶ平等に扱う人なんです。親父は終戦の1年前に死んでしまったんですね。急病で。親子4人で暮らしてたところに晴天の霹靂がきた。母親は贅沢しか知らないような人だったんですけど、終戦の日を境に人間がガラッと変わりまして。放り出されたその日にどっかから部屋を借りてきて、君たちここに座んなさいってね」

「昨日までは坊っちゃん嬢ちゃんだったかもしれないけど、今日からはホームレス。お母さんは自分で食べていくのが精一杯だから、君たちの面倒は見られないからそのつもりで、と言い渡されまして。で、ホントになんにもやってくれないんですよ」

──終戦のタイミングに、日本国内ではなく満州にいらっしゃったのですね。

「そうです。それで、“これを売ってこい”と、かろうじて持ち出した着物を俺に渡して。売ってきなさいったってどこで? みたいな(笑)。でも、泣いてもなんでも絶対に家に入れてくれない。しょうがないから道端に立って。日本語しかできないんだけど、通りすがりのアメリカの兵隊とかロシアの兵隊とかに“どうですか”というところから始まり、だんだん人間らしくなってきたわけ。その前は俺は人間失格だったから。学校にも行かないし、身体が弱いからしょっちゅう入院してたし。対人恐怖症でしたし」

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