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自身初の全米TOP10入り!チャンス・ザ・ラッパーが『カラーリング・ブック』でブレイクした要因とは?(Album Review)

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 5月13日にリリースされた、チャンス・ザ・ラッパーの3作目となるミックステープ、『カラーリング・ブック』が、最新の米ビルボード・アルバム・チャート(6月4日付)で、8位にデビューし、自身初のTOP10入りを果たした。リリースから2週間限定、アップル・ミュージックの独占配信で発売された本作。昨今では、こういった手法によるリリース形態が流行のようで、先日はドレイクやビヨンセも、独占配信によるリリースで、アルバムを大ヒットさせた。

 これまでリリースした2作のアルバムはランクインすらしなかったが、本作がブレイクした理由として、ジャスティン・ビーバーや、カニエ・ウェストの作品に参加したことで、知名度を上げたことだろう。しかし、セールスが伸びたのは、認知度が上がったからだけではない。これまでリリースした2作と比べても、アーティストとして大きく成長したことは明らかで、ホーン使いやネタを高速回転させた手法など、カニエ・ウェストの初期の作品にみられる、お祭り系ではない、超正統派のヒップホップ・サウンドが目白押しなのだ。

 ゲストには、そのカニエ・ウェストや、リル・ウェイン、Tペイン、2チェインズ、フューチャーなどの人気ラッパーから、リル・ヨッティ、ヤング・サグなど、今後のラップ・シーンで活躍が期待される新生、そして、ジャスティン・ビーバーや、ゴスペル歌手のカーク・フランクリンといった、バラエティ豊かな面々も参加している。

 攻撃的なライムや、賑やかすぎるアレンジもなく、至ってシンプルなアルバムで、ジャズ/オーガニック系のヒップホップアルバムが好みの方には、間違いないだろう。ジャケットの見事なカラー・グラデーションもそうだが、チャンス・ザ・ラッパーは芸術性の高いアーティストなのだと思う。本作は、そのセンスとアイデアが、存分に発揮された、2016年のヒップホップ大本命のアルバムだ。

Text: 本家 一成

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