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シンセサイザー奏者・冨田勲さんの偉大な功績

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J-WAVE月曜−木曜の11時30分からの番組「BEAT PLANET」のワンコーナー「BEHIND THE MELODY〜FM KAMEDA」(ナビゲーター:亀田誠治)。5月24日(火)のオンエアでは、5月5日にお亡くなりになられた偉大な音楽家、冨田勲さんに注目しました。

冨田勲さんといえば「ジャングル大帝」やNHK「新日本紀行」「今日の料理」などのテーマ曲を手がけるなど、すばらしい功績を遺した方。「今日の料理」のテーマ曲にいたっては、一日で完成させたそうです。

「しかし、この頃の冨田さんはシンセサイザーに出合っていません。『今日の料理』のテーマでも、生のマリンバを生かした作曲・アレンジをなさっています。シンセサイザーのパイオニアは、生楽器を知り尽くしていたんです」と亀田。

冨田さんがシンセサイザーと出合ったのは1969年。モーグ・シンセサイザーを多用して作られた「スウィッチ・オン・バッハ」を耳にし、瞬く間にシンセサイザー・サウンドの虜になったそうです。

「冨田さんは1971年に日本ではじめてモーグ・シンセサイザーを個人輸入。日本では、シンセサイザーなるものがまだなかった時代。空港では怪しいモノではないか?と疑われ、税関で何日間も足止めをくらったそうです」

しかも、満足な取扱説明書もなかったため試行錯誤したそうです。そして1974年にシンセサイザー音楽による作品「月の光」を制作しましたが、ここでも試練が冨田さんを襲います。なんと、「クラシックでもポピュラーミュージックでもない、つまりジャンル分けできないアルバムは取り扱うことができない」とレコード屋さんから断られてしまいます。

「そして、冨田さんはアメリカのレコード会社で発売することを決心します。これが大評判となり、全米のクラシカルチャートで2位を記録。このアルバムはその後、逆輸入の形で日本に入ってくることになりました」

さらに、1974年には日本人として初めてグラミー賞にノミネートされ、その後数回にわたってノミネートされたこともあり、世界に名を知られるように。スティービー・ワンダーも「最も尊敬する音楽家」として冨田さんの名を挙げているのだとか。

「マイケル・ジャクソンは来日したときに冨田さんのスタジオを訪れ、映画監督フランシス・フォード・コッポラは『地獄の黙示録』のサウンドトラックを冨田さんに依頼した…なんていう話もあります(これは実現せず)」

さらに、2012年、80歳のときには、ボーカロイド「初音ミク」と総勢300人とのオーケストラの共演による「イーハトーブ交響曲」を、東京オペラシティコンサートホールで初演。未曾有の功績を残しながらも守りに入らず、常に新しい世代、新しい音楽に心を開いてきました。

「冨田さんの功績は、シンセサイザーという電子楽器に、ピアノやバイオリンなどの生楽器と同等の市民権を与えたことです。シンセサイザーを生楽器の代用として使うのではなく、シンセサイザーという楽器そのものの音色を確立しました。シンセサイザーの『かっこいい音』を生み出したのです」(亀田)

冨田勲さんの生前に予定されていた新作のコンサートは、「冨田勲 追悼特別公演 冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」として予定通り、11月にBunkamuraオーチャードホールで上演されることになっています。

【関連サイト】
「BEHIND THE MELODY〜FM KAMEDA」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/blog/fmkameda/

サチモス、リズムとサンプリングを学んだ一押しの名盤(2016年05月24日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/05/post-1614.html

亀田誠治 デヴィッド・ボウイに追悼の辞「ロックの中での様式美を作ってくれた」(2016年01月13日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/01/post-1224.html

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