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別居後に異性と会っていました。離婚後に親権はどうなるでしょうか?

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Q.

 現在、離婚について協議中で、別居しています。夫は子供の親権を譲らないと言っています。私も、親権は譲りたくないです。親権については、圧倒的に私が有利の状態だと思いますが、実は別居後に男性と会いました(じきにその人と再婚する予定です)。
 もし、男性と会っていた事がばれていたら親権は取られてしまいますか?義理の母親(夫の母親)は、今回の件ですごく強気です。どうしてそんなに強気なのか、理由がわかりません。もしかしてバレているのでは、と不安です。

(20代:女性)

A.

 民法819条1項において、「父母が協議上の離婚をするときは、その協議で、その一方を親権者と定めなければならない」と規定されています。
 そして、同条3項では「協議が調わないとき、又は協議をすることができないときは、家庭裁判所は、父又は母の請求によって、協議に代わる審判をすることができる」と規定されています(親権とは、詳しく言えば「身上監護権」と「財産管理権」という2つで構成されますが、今回問題になっているのは身上監護権であるため、以下では断りのない限り身上監護権であるとご理解ください)。

 今回のご相談のように、離婚する当事者間において協議が整わないと思われる場合、裁判所の判断によって、親権者を決することになります。
 この裁判所の判断において、もっとも重視されるのが「子の福祉」という観点です。簡単に言えば、父母のどちらに親権をもたせたほうが、子が健やかに成長するかという判断基準です。

 具体的な考慮事由としては、子の年齢(特に乳幼児の場合、母親が親権者となるケースが多いと言えます)、子の性別、現在の生活環境(困窮していないか)、父母との関係、親の生活態度や監護能力、経済的事情、教育環境などさまざまなことを考慮されます。
 従来は、「子が幼い場合は母親が親権者」というケースが一般的であったと思われますが、子育ての環境によって結論が異なるケースは十分にありえます。

 今回のご相談内容でお伝えいただいたように、別居後に異性と交際をはじめていた場合であっても、子がその異性となついていたり、ご相談者様がきちんと子育てをしていたりという環境があれば、(離婚後も子の発育にプラスになるものとして)場合によっては親権の判断において良い結果につながる可能性はありえます。
 しかしながら、例えば、その男性と会うために子を誰かに預けて、外に遊び歩いていたなどの事情があれば「父親を親権者に」、という結論も十分にありえます。一概に別居後に誰かと会っていたからといってそれが必ず親権者決定においてマイナスの理由とはならないことをご理解ください。

 ご心配になられるより、しっかりとお子さんと向き合い愛情を尽くして生活を律し、「これなら母親を親権者にしても大丈夫」と印象付けられる環境を整えることが重要だと考えます。
 対応を間違うと大変になるナーバスな事案が親権者の決定です。ぜひ一度、離婚問題に明るい弁護士などに対応を依頼されることをおすすめします。

元記事

別居後に異性と会っていました。離婚後に親権はどうなるでしょうか?

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