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【5Gの未来】後編「大ちゃん、4,000人のアイドルから推しメンを選ぶ」の巻

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会議中にウトウトと居眠りしてしまい、5G(第5世代移動通信)時代のパラレルワールドに迷いこんでしまったT&S編集部員の大ちゃん(【5Gの未来】前編)。同僚のあずきちゃん(パラレルver.)や、5Gシステムの人工知能、A.I.タンにアシストされながら、遅刻ギリギリで取材先へと向かっています。さて、どうなることやら――。

次世代通信網が、アイドルのロングテール化を支える時代(になるかもしれない)

大ちゃん「なんか人が多いねえ。ところで、どこに向かっているんだっけ?」

A.I.タン「”目的地のさいたまハイパーアリーナまで、500mです。次の取材予定は0分後。1時間後に、A★B4649のライブが開演します」

大ちゃん「AK★4649? 聞いたことあるような名前だけど、数が多すぎない?」

インターネットが普及すると、小売り業などではニッチなアイテムを幅広く揃える「ロングテール」のビジネスモデルが登場しました。次世代通信システムはこの流れをさらに推し進め、数千人規模のアイドルグループが登場する……かも?

オタク中年「およよっ、オタクもA★Bでござるか! 推しメンは? 誰推し? 拙者、デビュー以来のもゆもゆ単推しでござる。4649!」

大ちゃん「(あちゃー、ややこしそうな人に絡まれたー。なにを言ってるのか意味がわからないよ……)」

A.I.タン「”ドルヲタ属性の強いスラングを標準言語に翻訳します。「あなたもさいたまハイパーアリーナへ行くのですか? A★B4649のなかで、どのメンバーのファンですか? 私は”もゆもゆ”がデビューして以来、彼女一筋で応援しています」”」

大ちゃん「えーっと、僕はどちらかというとももクロ派で……いや、じつはこういうの初めてだからよくわかんないんです。」

オタク中年「なんと、初めてなのに現場に足を運ぶとは、近ごろの若者には珍しいヤツ。気に入った! ヲタ歴30年の拙者が、アイドルの愛で方を伝授するでござるよ!」

ARの特殊効果で、推しメンだけを愛でる(かもしれない)

もゆもゆ「……ええ。メンバーの数が多すぎて私も覚えられないんですけど、前回の総選挙ではやっと1,000番台になれました。この勢いに乗ってキャズムを越えたいです!」

あずき「質問は以上です。もゆもゆさん、ありがとうございました! ……チッ、大ちゃんのヤツ、結局インタビューに間に合わなかったわね。今どこにいるの?」

A.I.タン「”えーっと、2階アリーナのプレス席にいます。脳内セロトニン値上昇、心拍強、軽い発汗……ちょっとしたトランス状態で、こちらの声が届いていないみたいです”」

スマートグラスとAR(拡張現実)技術を組み合わせれば、舞台装飾やオーロラビジョンの映像も必要ありません。数十万人の観客が一堂に会し、それぞれ自分の推しメンだけをクローズアップして鑑賞する。こんなライブも可能になります

大ちゃん「師匠、ドキドキしてきました! でも、メンバーが4,000人もいるってなると、お客さんが少なすぎません?」

オタク中年「なーに、ライブが始まれば、この数千倍のネット視聴者で上までぎっちり満員でござる。ほら来たっ!」

大ちゃん「ぬわっ!? 霊がー! 大量の霊がーっ!」

オタク中年「あれは、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)でネット視聴しているファンをビジュアル化したアバター。世界中から数百万人が、今日のライブを観に集まっているのでござるよ。」

A.I.タン「”スマートグラスをHMDモードに切り替えます。体の力を抜いて、進みたい方向に意識を向けてください”」

360°の全天球カメラでライブ会場を撮影し、リアルタイムで配信。HMDを使って視聴すれば、会場内にいるかのような臨場感で、好きな場所から、好きな角度でライブを楽しむことができます。その視聴者のアバターが、ライブ会場を彩る演出になっているんですね

大ちゃん「お、おわーーっ、オレ、飛んでる!? これなら、もっと近くでもゆもゆを見られるじゃん! 師匠、ちょっくら行ってきます! M・O・Y・U・M・O・Y・Uーーーー!!」

もゆもゆ「大ちゃーーん、A★B4649のライブへようこそーーー!」

大ちゃん「もゆもゆーーーー!!……ってあれ? 突然真っ暗になったぞ。なにやら文字が……「圏外」???」

あずき「……大ちゃん、オイコラ起きろっ! 会議中にアイマスクして熟睡するとはどういう了見だっ!」

大ちゃん「あれ、あずきちゃん? はて、オレはさいたまハイパーアリーナでもゆもゆのもとへ飛んでいたはずだけど……ここはどこ?」

あらあら、大ちゃんはどうやら会議中に居眠りしてしまっていたようです。夢のなかで迷いこんだような5G時代は、はたしてまったくの妄想でしかないのでしょうか? ICTは日進月歩ですから、思いのほか近い将来に実現するかもしれませんよ。

※本記事に掲載されている内容については、架空の内容であり、商品・サービスの実用化をお約束するものではございません。

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