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世界遺産ウクライナ・リヴィウのおすすめ観光スポット7選!「埋もれた宝石」といわれる街とは

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ウクライナの首都キエフから西へ電車で5時間行くと、西部の街、リヴィウに着きます。

リヴィウの歴史地区は世界遺産に登録されており、珍しい教会もいくつか存在します。

ところで、私は旅行中に、キエフとリヴィウの雰囲気が全く違うことに驚いた日本人に出会いました。

確かにキエフとリヴィウの雰囲気は大きく異なります。なぜ、異なるのでしょうか。その「謎」を解き明かしながら、リヴィウの魅力をお伝えします。

 

そもそも、リヴィウはどのような街か

日本ではウクライナの街は知られていないので、まずはリヴィウの紹介をしましょう。

ウクライナ語では「リヴィウ」という名前ですが、ロシア語では「リヴォフ」となります。キエフなどでは、ウクライナ語読みの「リヴィウ」よりもロシア語読みの「リヴォフ」のほうが多く聞かれるのではないでしょうか。

14世紀以降、リヴィウはポーランド領の街でした。しかし、ポーランドは3国分割により崩壊。リヴィウを含む一部の西部地域はオーストリア帝国領になったのです。なお、ほとんどのウクライナ地域はロシア帝国に併合されました。

photo by shutterstock

その後、第一次世界大戦が勃発しオーストリア帝国は崩壊。リヴィウは再びポーランド領になりました。その当時、リヴィウにはウクライナ人だけでなくポーランド人もたくさんいたわけです。1939年、第二次世界大戦の勃発と同時に東からソビエト連邦軍がリヴィウに侵攻。リヴィウは1991年までソビエト連邦領でした。

 

ちなみに、ソビエト連邦軍が侵攻した際に、リヴィウに住んでいたポーランド人は移住を余儀なくされました。彼らが向かった先はヴロツワフなどのポーランド西部の街。ポーランド西部に住んでいる住民に聞くと、多くの方がウクライナ出身だと答えてくれました。

ウクライナの歴史と政治は調べれば調べるほどおもしろいのですが、話はこのくらいにして。それでは、リヴィウのオススメスポットを見ていきましょう。

 

1. リヴィウ歴史地区の中心「リノック広場」

Photo by Wikimedia

さて、リヴィウの歴史地区の中心となるのがリノック広場です。この広場だけでも「ヨーロッパ」の雰囲気が感じられることでしょう。「リノック」とは「市場」という意味です。

昔、リノック広場には多くの上流階級の人々が住んでいました。そして、中央にある建物が市庁舎。名実ともに、リノック広場はリヴィウの中心だったわけです。

ところで、現在、リノック広場には多くの屋台があります。リノック広場で一番驚いた品はプーチンの顔が書かれたトイレットペーパー。いかに、リヴィウでは「反ロシア」で染まっているかよくわかります。
■詳細情報
・名称:リノック広場(Rynok sauare)
・住所:Rynok Square, Lviv, Lviv Oblast, ウクライナ
・アクセス:路面電車1系統に乗車、Rynok Square電停下車
・所要時間:30分
・オススメの時期:冬以外

 

2. えっ、ウクライナなのにアルメニア…?「アルメニア教会」

Photo by 新田浩之

リヴィウを歩いていますと不思議な教会に出くわします。一番、不思議な教会が14世紀に建てられたアルメニア教会です。アルメニアはジョージア(グルジア)とアゼルバイジャン、トルコに挟まれた小さな国。ウクライナからはものすごく離れています。なぜ、リヴィウに昔からアルメニア教会があるのでしょうか。

実は12~13世紀に、アルメニアはトルコからの攻撃を受けました。そのため、一部のアルメニア人はウクライナのリヴィウまで逃げ教会を建てたのです。

残念ながら中には入れませんでしたが、そのような歴史を知っていると思わず感慨深くなります。人々はどのような思いで異国の地に教会を建てたのでしょうか。
■詳細情報
・名称:アルメニア教会(Armenian Cathedral of Lviv)
・住所:Virmens’ka St, 7/13, Lviv, Lviv Oblast, ウクライナ
・アクセス:リノック広場から徒歩数分
・営業時間:8:30~20:30
・料金:無料
・所要時間:30分
・オススメの時期:冬以外

 

3. 大変珍しいウクライナ・カトリックの教会「変容教会」

Photo by 新田浩之

さて、リヴィウはウクライナ・カトリックの中心地でも知られています。ウクライナ・カトリックは普通のカトリックとは異なります。一体、何が違うのでしょうか。

11世紀にキリスト教はローマ・カトリックと東方正教に分裂しました。ロシアを始めとする多くの東欧諸国の宗教は東方正教です。一方、中欧、西欧はローマ・カトリックを信仰したわけです。

 

ウクライナ・カトリックは儀礼のスタイルは東方正教なのですが、ローマ教皇に仕える複雑な宗派なのです。いろんな文化が入り混じったリヴィウらしい宗教と言えるでしょう。

リヴィウ歴史地区にある変容教会はウクライナ・カトリックを象徴する教会です。なお、私はカトリックの信者ですが、この教会に入った瞬間「東方正教の教会」だと思いました。前もってウクライナの文化を知っていると、とても興味深いスポットです。
■詳細情報
・名称:変容教会(Church of Transfiguration)
・住所:Krakivska St, 21, Lviv, Lviv Oblast, ウクライナ
・アクセス:リノック広場から徒歩数分
・料金:無料
・所要時間:30分
・オススメの時期:冬以外

 

4. リノック広場からもよく目立つ「大聖堂」

Photo by 新田浩之

さあ、次はリノックからよく目立つ大聖堂です。こちらは、ポーランド国王によって14世紀~15世紀にかけて建てたローマ・カトリックの教会です。ポーランドといえば、ヨハネ・パウロ2世を輩出したカトリック信仰で熱心な国。リヴィウにカトリック教会を作っても不思議ではないでしょう。

こちらは、ヨーロッパでよく見られるゴシックスタイルの教会。ただ、他国と比較するとものすごく質素に感じます。
■詳細情報
・名称:大聖堂(Latin Cathedral)
・住所: Katedralna Square, 1, Lviv, Lviv Oblast, ウクライナ
・アクセス:リノック広場から徒歩数分
・料金:無料
・所要時間:30分
・オススメの時期:冬以外
・公式サイトURL:

 

5. 墓地とは思えないものすごく美しいスポット「リチャキフ墓地」

Photo by 新田浩之

「観光なのになぜ墓地に行くの?」そう訝しる方も多いのではないでしょうか。ご心配なく。このリチェキフ墓地は自然と心が落ち着く美しい墓地なのです。

中に入ってみると、いろいろな形をした墓地があります。一つとして同じ形の墓石はないような気がします。よくよく見てみると、4~5歳で亡くなった子供の墓地も。親は一体、どんな思いで作ったのでしょうか。

 

リチャキフ墓地の敷地は結構広く、1時間あっても全て見ることは不可能。ゆったりとした空気が流れているので、考え事をするにはうって付けの場所ともいえます。

ここで、ウクライナ人のおじいさんとお話をしました。一人でリヴィウに暮らしており、時々リチャキフ墓地に訪れるとのこと。きっと、一人暮らしの寂しさもこの墓地にいると和らぐのでしょう。
■詳細情報
・名称:リチャキフ墓地(Lychakiv Cemetery)
・住所:Mechnykova St, 33, Lviv, ウクライナ
・アクセス:リノック広場近くの電停から7系統の路面電車に乗車、Lychakiv Cemetery電停下車すぐ
・営業時間:9:00~18:00
・定休日:無休
・電話番号:+380 322 755 415
・料金:130円程度
・所要時間:1時間以上
・オススメの時期:冬以外
・公式サイトURL:

 

6. 日本のガイドブックには載ってない必見の博物館「メモリアル博物館」

Photo by 新田浩之

日本のガイドブックには紹介されていませんが、ぜひこの博物館を訪れてください。その博物館とはメモリアル博物館(Prison on Lontskogo, National Museum and Memorial to the Victims of Occupation)です。

この博物館はソ連崩壊まで刑務所として利用されていました。リヴィウはウクライナの中で最もソ連に対して抵抗した街。多くの人々が捕らえられ、この刑務所で亡くなりました。

 

使用されていた当時の姿のままで保存されているので、恐怖を感じます。ここでは、収容者の人生を破壊する行為が行われていたのです。博物館のスタッフが淡々と説明してくれましたが、言葉にすることもできませんでした。

二階にはソビエト連邦当時の華やかなプロパガンダのポスターが貼られています。スタッフは言いました「ここに貼られているポスターは全て嘘です!」と。ウクライナで一番、印象に残る博物館でした。
■詳細情報
・名称:メモリアル博物館(Prison on Lontskogo, National Museum and Memorial to the Victims of Occupation)
・住所:S. Bandery St., 1, Lviv, ウクライナ
・アクセス:1系統の路面電車でMain Post Office電停下車、徒歩5分
・営業時間:10:00~19:00
・電話番号:+380 32 247 42 20
・所要時間:1時間30分
・オススメの時期:冬以外
・公式サイトURL:http://www.lonckoho.lviv.ua/

 

7. ウクライナ人の優しさを感じられるスポット「路面電車」

Photo by 新田浩之

最後に、リヴィウを元気に走っている路面電車を紹介しましょう。中央駅から路面電車の1系統に乗ると、リノック広場に出られます。路面電車の多くがチェコのタトラ車で製造された「タトラカー」です。

さて、リヴィウの路面電車のおもしろいところは切符の買い方。切符は運転手から購入します。購入の際、運転室の窓ガラスにある小さな箱にお金を入れ、運転手側に押し倒します。すると、運転手は箱に切符を入れ、こちらに押し倒してくれます。

受け取った切符は刻印機ではなくパンチで穴を開けます。ものすごくアナログですが、どこかほのぼのとした光景なのです。

 

そして、極めつけはバケツリレーならぬ切符リレー。後方の人からバケツリレーの感覚でお金を運転手まで渡します。同じ要領で、今度は前から切符を後ろに渡していきます。

なお、車内では英語放送が流れますのでご安心を。

日本では見られないどこか「ホッ」とする光景です。ぜひ、路面電車に乗ってみてください。

 

まとめ

いかがでしたか。単純にリヴィウはとても美しい街です。「埋もれた宝石」と言われているぐらいですから。歴史を少しでも知っていると「宝石」がより輝いて見えるはず。ぜひ、あなたもリヴィウで宝探しをしてみませんか。

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