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早くも200万円台となった現行BMW 3シリーズ。…それって本当に「買い」ですか?

▲モデル全体の相場は約190万~約650万円と幅広いが、12~14年式の320iおよび320d系は車両価格250万円付近で狙えるようになってきた現行BMW 3シリーズ。その「お買い得度」を考えてみます

▲モデル全体の相場は約190万~約650万円と幅広いが、12~14年式の320iおよび320d系は車両価格250万円付近で狙えるようになってきた現行BMW 3シリーズ。その「買い」度合を考えてみます

安値の理由は「ゴルフより多い」というその流通量

現行BMW 3シリーズおよび3シリーズツーリングの初期モデルが今、妙に安くなっている。具体的には車両価格で200万円台半ばも見ておけば、13年式付近の320iラグジュアリーや320dブルーパフォーマンス ラグジュアリーといった人気グレードを狙えてしまうのだ。それも過走行の微妙な物件ではなく、走行1万km台から2万km台ぐらいまでの上モノを、である。

安値の理由は、「13年式はちょうど今年初めての車検を迎えるタイミングだから」というのもあるだろうが、結局は「そもそも数が多いから」ということに尽きるのではないかと見ている。

数字を挙げてみよう。5月12日現在、13~14年式BMW 3シリーズの流通量は596台。これに対して、競合であるメルセデス・ベンツ Cクラスの同年式車は(こちらは端境期のため旧型と現行型の合算になるが)132台であり、売れ筋なれど車格はまったく異なる現行フォルクスワーゲン ゴルフの13~14年式でも235台でしかない。……BMW 3シリーズの数字が輸入車の中ではいかに突出したものであるかが、おわかりいただけるかと思う。

何事も数が増えすぎると、それを売りさばくための「値下げ合戦」になりがちなのが小売業の常であるゆえ、現在の現行BMW 3シリーズ(および3シリーズツーリング)初期年式のプライス状況は客観的に見れば非常に納得がいくものである。

問題は、それを「主観的」に見たときにどうか? ということだ。

▲現行BMW 3シリーズは、12年1月に登場したBMWの中核を担う看板モデル。何種類かのエンジンが用意されているが、基本となるのが2Lガソリンの直噴ターボと、同じく2Lのディーゼルターボ。セダンの他にステーションワゴンの「ツーリング」もある

▲現行BMW 3シリーズは、12年1月に登場したBMWの中核を担う看板モデル。何種類かのエンジンが用意されているが、基本となるのが2Lガソリンの直噴ターボと、同じく2Lのディーゼルターボ。セダンの他にステーションワゴンの「ツーリング」もある

あまりにも多いその「生息数」についてどう考えるか

3年落ちぐらいにはなってしまうが、例えばまだまだ走行1万kmや2万km程度の現行BMW 320dブルーパフォーマンス(新車時価格470万円)を車両250万円程度で入手できるというのは、基本的には喜ばしいことである。だが、もしもその車がまるでトヨタ プリウスのように街にあふれかえっていたとしたらどうだろうか?

自宅がある町内には同型車が10台ぐらい駐車されており、幹線道路を走っても3分に1回はお仲間とすれ違う……という状況であれば、小林一茶ではないが「めでたさも 中位(ちゆうくらゐ)なり おらが3」という気分にもなってしまうだろう。一般論であり例外もあるだろうが、輸入車を好む人というのは「自分の選択はありふれたものであった……」と感じるのを心底嫌うものではないだろうか。「孤高」や「希少」という言葉が大好きなのである。ちなみにこれを書いている筆者のメンタリティも、おおむねそんなようなところだ。

ということで、もしも現行BMW 3シリーズが「あまりにもありふれていて、同型車としょっちゅうすれ違う」という状況であるならば、筆者個人としてはいくら割安であっても買いたくないし、人様にオススメする気にもあまりなれない。

じゃあ実際の状況ははどうなのかといえば、「基本的にはそんなにありふれてはいない。ただし地域による」というのがある程度の正解だろう。

▲外資系企業の役員室のように重厚でありながら、同時にスポーティでもあるという稀有なテイストとなる、現行BMW 3シリーズのインパネまわり
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