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「ジョブズはあえてリスクをおかす人だった」 孫正義×ルース大使 対談全文(前編)

「共通点」の多い孫氏とルース大使

 先日亡くなったアップル創業者スティーブ・ジョブズ氏と「一緒に仕事をしたことがある」という共通点を持つソフトバンクの孫正義社長と米国のジョン・ルース駐日大使が2011年10月15日、対談した。これはアメリカ国務省のwebサイト「ConnectUSA」が主催するオープンキャンパス「時代を創る二つの作法vol.2」で行われたもの。海外留学や起業をテーマにしたこの対談で孫氏は、若い頃、ジョブズ氏が「『Apple II』を発表し、まさにヒーローになろうとしている」現場に立ち会った興奮を語ると、ルース大使はジョブズ氏と同じ年齢で、シリコンバレーで同社が成長する様子を目にしたと述べた。ルース大使によると、ジョブズ氏は「大きなビジョンを持っており、『あえてリスクを冒す』人だった」という。

 以下、対談を全文書き起こして紹介する。

・[ニコニコ生放送] 全文書き起こし部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv66635936?po=news&ref=news#0:11:07

■日本では海外留学する学生が減少傾向

司会: それでは、大変お待たせいたしました。いよいよトークセッションのスタートです。さっそく登場してもらいましょう。1980年にスタンフォード大学法科大学院を卒業後、カリフォルニアのシリコンバレーで25年に渡り弁護士として活躍。数々の革新的な企業をサポートし、全米最大のハイテク専門法律事務所のトップも務めました。2009年8月に駐日アメリカ大使に就任。着任してからこれまでに全国40の都道府県を訪れ、去年8月にはアメリカ政府代表として初めて広島平和記念式典に出席しました。東日本大震災の後は被災地を何度も訪れ、アメリカによる震災対応の先頭に立っています。「日本の若者たちにグローバルな視野を持ってもらいたい。それこそが日本の未来とこれからの日米関係の鍵を握ると信じています」。皆様、大きな拍手でお迎えください。ジョン・ルース、アメリカ合衆国大使です。

会場: (ルース氏登壇。拍手が起こる)。

司会: :続いて、もう一方ゲストをお迎えしましょう。佐賀県生まれの福岡育ち。16歳の時に単身アメリカに渡り、1980年にカリフォルニア大学バークレー校を卒業。翌年、現在のソフトバンク株式会社を設立します。94年に株式公開。96年には「Yahoo!JAPAN」を設立し次々とビジネスを展開していきます。そしてインターネット接続サービス「Yahoo!BB」、更には携帯電話事業にも進出し、iPhoneの販売にいち早く乗り出すなど、IT業界の変革の中心となってきました。現在は、東日本大震災の被災地復興支援にも力を入れて取り組まれています。それでは皆様、大きな拍手でお迎えください。ソフトバンク株式会社代表取締役社長・孫正義さんです。

会場: (孫氏登壇。拍手が起こる)。

ジョン・ルース氏(以下、ルース): まず、私の方から開口一番、こちらから孫正義さんに今日お越しいただいたことを本当に心から御礼申し上げたいと思います。これは稀なイベントでありまして、あまりこのような場に出ていらっしゃらないと思いますけれども、私にとりましてもアメリカ政府としても、この「ConnectUSA」のイベントに参加して下さったこと、本当嬉しく思います。まず、孫さんに対しては福岡ソフトバンクホークスの優勝を称えたいと思います。私のチームでありますサンフランスシスコ・ジャイアンツは、残念ながらとてもそこまで行けなかったので、代わりにソフトバンクホークスを応援しております。今日話される内容として海外留学、そしてアントレプレナーシップ、そして東北地方の復興において、とりわけ若い人たちに対して何ができるかというのは、まさに孫さんがロールモデル(ひな型)となりますので、ご自身がここにいるというのは本当に意義あることであります。またMC(司会)の方にマイクを戻したいと思います。非常に活発な会話ができることを楽しみにしています。

孫正義(以下、孫): ありがとうございます。私も楽しみにしています。

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