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慣れない場所で眠れない本当の理由は何?

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慣れない場所で眠れないのは安心感、安堵感が得られないから

「枕が変わると眠れない」。昔からよく言われていることです。気持ちが伝わるなかなか上手な表現ですね。
確かに出張や旅行ではなかなか寝つかれない時があります。
昼間の疲れがどんなにあっても何故か眠れず、深夜まで起きている様な時がしばしば起こります。

これは慣れない場所であることも、枕が違うという事も間接的な原因にはなりえますが、一番の原因は安心感、安堵感が得られていないことでしょう。
動物は安全な場所を探し、そこに寝所を作って眠ります。人も動物ですから全く同じですね。

安心感や安堵感が得られる空間は大昔の生活習慣の名残り

では、慣れない場所だとなぜ安心感や安堵感が得られないのか?一番の要因はその部屋のスペースの広さ・・・空間のスケール感が直接的な原因と考えられます。

欧米人は家で最も大きな部屋を主寝室にし、ベッドの左右を均等に空け、中央に設置します。
これは単独行動の狩猟民族の眠っている間に狙われる最短距離を作らないという本質的な特徴から来ています。
眠る=死に繋がる危険が高いからです。広い空間で眠る事で安心できるのでしょう。

逆に農耕民族型である日本人は、家で一番広い部屋はリビングにします。
昔は布団でしたから特に寝室という概念はあまりなかったようですし、農耕民は村を作り集団で生活していましたので、ある程度の安全は確保されているわけです。
ですから、逆に小さくても自分のスペースを確保できる方が、安心感があるのかもしれません。

日本人は狭い空間の方が安心感や安堵感が得られる傾向

押入れや蚊帳の中が妙にホッとする快適性がありますが、日本人は狭い空間の方が安心感や安堵感が得られるように思います。
部屋が広くて落ち着かない場合は、ベッドサイドの上部(頭の位置)に椅子を逆に付けて、背もたれで枕屛風的にすると視覚的に狭くなって安心できますね。

また、慣れない場所では5感で感じるものがすべて違います。
音よりむしろ視覚、臭覚でいつもとの違いを感知します。
視覚は情報量、臭覚は脳に直結していますので今までの記憶との違いを感知しますので、記憶にないものや嫌なものだと安心感は得られなくなります。

眠れないのは枕よりもマットや敷布団に原因が

冒頭の「枕が変わると眠れない」は、枕よりマットや敷布団が自分の身体を支える弾力と反発力が合っていない…身体を支えられてない不安感です。
この場合は、睡眠途中で何度も目が覚めてしまったり、深く眠れないですね。

枕は敷アイテムと首や肩の隙間を埋めるアジャスターに過ぎませんので、敷アイテムが合わなければ、枕が合うわけがありません。
仰向けに寝てみて何か不安定な感じがしたら、枕を外して寝てみることも一手です。
物足りなければバスタオルを織って使ってみるのがいいです。

マットや敷布団が合わない場合のほとんどは、腰から臀部部分のヘタリですので、枕を低くして身体の落ち込みを軽減してみるのがいいでしょう。

睡眠は自分の資質や気質にもっとも左右されます。
つまり、自分の文化で眠っているということです。

(荒井 信彦/快眠探求家)

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