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中国共産党 小渕優子氏失脚で自民党2世6議員に秋波

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 安倍政権下で日中関係が冷えきる中、中国が自民党の「ある若手議員たち」に密かなアプローチを続けているという。中国の目的は何なのか、そしてその若手議員たちが選ばれた理由とは──。

 アプローチを担っているのは、中国共産党の外交を司る中央対外連絡部(中連部)だ。中国政府の外交の窓口である国務院外交部とは別の組織でより権限が大きい。その中連部のターゲットにされた議員が6人もいるという。福田達夫、中川俊直、田野瀬太道、大野敬太郎、武部新、津島淳の6氏だ。

 自民党には他にも2世議員が存在するが、なぜこの6人が目をつけられているのか。じつは、6人の父親はいずれも中国と関係が深かった。

 福田達夫議員の父親である福田康夫・元首相は、歴代首相のなかでも親中派の代表格といえる存在だ。中川俊直議員の父、中川秀直・元自民党幹事長は、第1次安倍政権で安倍首相訪中の土台作りをした実績がある。

 田野瀬太道議員の父、田野瀬良太郎・元自民党幹事長代行は、かつて中国共産党中央委員会の機関紙『人民日報』のニュースサイト『人民網』の取材を受け、「遠い親戚より近くの他人」と語って日中関係の重要性を強調した。

 大野敬太郎議員は父、大野功統・元防衛庁長官が台湾生まれと、台湾との縁が深い。敬太郎議員は2014年に訪台した際に親中派の馬英九総統と会見している。ちなみにこの時には中川俊直、津島淳、武部新各議員も同行していた。

 津島淳議員は中国とパイプが太い自民党派閥・平成研の会長だった津島雄二・元厚生大臣の長男である。

 武部新議員の父、武部勤氏は、小泉首相の靖国参拝で日中関係が冷えきった時に、自民党幹事長として訪中。中連部の王家瑞部長と会談した。会談では激しいやりとりもあったというが、中連部からすれば本音をぶつけ合える、関係の深い相手ということになる。

 6人は一緒によく会合を開いており、一番の先輩格は中川議員だという。

 中国に“持ち上げられた”6人がどんな「対中外交観」を持っているのか確かめるべく全員に取材を申し入れたが、大野議員は「中川氏に一任している」と回答。その中川議員も「とくにお話しすることはない」とのことだった。

 残る4人のうち3人も回答がないなど、なぜか揃って逃げ腰。唯一、答えてくれたのが、津島議員事務所の秘書だった。

「中国に視察に行ったことは何度もあります。中国の政府高官と会ったり、外交部の人に挨拶したり。日本企業の現地法人や中国企業の視察も行ないました」

 さらに中国に“将来の総理候補”と見られていることについて聞くと、「そう思ってくれているなら嬉しいです。うちの議員はまだまだですが、中国のロビー活動は先を見てやっているんでしょうね」と、まんざらでもない様子だった。

 実際に6人は年に1回訪中し、共産党幹部や、胡錦濤・前国家主席や李克強首相を輩出した共産主義青年団の幹部とも会見している。中国特派員経験がある大手紙政治部記者が語る。

「親中派として知られていた故・小渕恵三元首相の娘で将来の総理候補と期待していた小渕優子氏が“失脚”したことで、中連部としてはアテが大きく外れてしまった。だからなおさら代わりとなる若手議員とのパイプを作ろうと必死になっている」

 果たして、中連部のお眼鏡どおりにいずれこの6人から首相が生まれるのだろうか──。

※週刊ポスト2016年5月27日号

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