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西川公也TPP対策委員長 ブランド品に政治資金流用疑惑

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 話題の人物には問題が重なるもの。TPP交渉の暴露本出版が無期延期となった自民党TPP対策委員長、西川公也衆院議員に政治資金流用疑惑が発覚した。西川氏のブランド好きは有名で、特にエルメスを愛用していることは選挙の候補者紹介で触れられるほど。

〈かつては海外のブランド品をそろえたが、最近は「妙にこだわらなくなった」。ただ、ネクタイだけは「締めやすいから」と、今もエルメスだ〉(2000年6月15日付朝日新聞)

 その西川氏の収支報告書に、エルメスが頻繁に登場するのである。西川氏の資金管理団体「幸湖会」の最新の収支報告書を見ると、2014年3月31日にマレーシアのクアラルンプール国際空港内のエルメスの免税店で8万9979円を支払い、交際などに要する「渉外費」として計上している。

 この日、西川氏はTPP対策委員長としてマレーシアを訪問し、国際貿易産業大臣らと会談している。本誌が入手した話題の暴露本のゲラには、「大変に重要視された会談となりました」とあるが、エルメスには一切触れていない。

 西川氏の政党支部(自民党栃木県第二選挙区支部)の収支報告書にも、同年2月26日、銀座のエルメスジャポンに6万7200円を渉外費として支払ったとの記載がある。

 不可解なのは、その前年の収支報告書だ。この年も3回、すべて2万3100円のエルメスへの支払いを渉外費として計上していたが、その後すべて削除されている。「お品代」などと書くべき支払いの目的に「エルメス」と書いていたことから、「目的が企業名になっていることが判明し、訂正を機に私費で支払うことにした」と当時、よくわからない説明でお茶を濁した。

 では、前年削除したはずのエルメスを、なぜ最新の報告書では計上したのか。事務所に質したが、「政治資金規正法に則り政治資金収支報告書に記載しております」という木で鼻をくくったような回答だった。

 政治資金に詳しい岩井奉信・日本大学法学部教授は、「前年に削除したということは、この費用を政治資金に計上すべきではないと判断したということ。にもかかわらず、翌年も同様に計上しており、まったく懲りていない。説明責任を果たすべき」と手厳しい。

「例外なき関税撤廃」を掲げるTPPに懸ける並々ならぬ西川氏の意気込みは、エルメスを安く買いたいから──だったのか。

※週刊ポスト2016年5月27日号

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