まるっと包む大胆さがいいね! いちご大福の誕生物語

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いちごを丸ごと餡で包み、さらに大福の皮で包んだ「いちご大福」。甘酸っぱいいちごのフレッシュさと餡と皮のハーモニーがたまらないこのお菓子は、和菓子界のニューカマーといった段階を超えて、もはや日本が生んだ銘菓といってもいいでしょう。ところでこのいちご大福、いつどのように誕生したのか知っていますか?

昭和60年、新宿「玉屋」で誕生

いちご大福が誕生した地は東京・新宿の老舗和菓子屋「大角玉屋」。昭和60(1985)年、3代目社長の大角和平氏が、「洋菓子やケーキの時代はそろそろ終わり。何かのきっかけがあれば再び和菓子の時代が来るだろう」という新聞記事のコラムを読んで触発されたことがきっかけでした。和平氏と職人たちは試行錯誤の末に、フレッシュないちごを餡と皮で包むという斬新なアイデアの「いちご大福」を考案。当初は「そんなに売れないだろう」と思われていましたが、予想に反してなんと初日から完売! いちごと大福という組み合わせのインパクト、そして餡の甘みといちごの酸味がマッチした味わいが評判となり、またたく間に日に何千個と売れるヒット商品へと成長しました。それから30年余り、いちご大福はいまや国内のみならず、海外の人にも人気の定番スイーツとして知られています。

他の“果物まるっと包む系”スイーツといえば?

そもそも果物とお菓子は昔から相性バツグン。いちご大福のような“果物まるっと包む系”スイーツは他にもたくさんあります。

有名なところでは、スポンジ生地をバナナで包んだフランス生まれの「バナナオムレット」。円形のスポンジに生クリームを塗り、バナナやいちごなどの果物を包んだこのお菓子は、いまや日本のコンビニやスーパーでも売られている定番おやつ。卵で作るオムレツに似ていることから、この名前がつけられました。

また、ドイツにはりんごを丸ごとパイ生地で包んで焼いた「アプフェル・イム・シュラーフロック」という伝統的菓子があります。皮をむいたりんごにバターや砂糖を詰めて焼くこのお菓子は午後の紅茶にぴったりなおやつ。日本ではパイ生地の代わりにバウムクーヘンでりんごのシロップ煮を包み込み、焼いたお菓子がりんご産地のお土産品として人気です。

果物の酸味や甘み、みずみずしさは、お菓子の味をぐっと引き立ててくれるもの。“果物まるっと包む系スイーツ”は、まさに果物とお菓子の幸福なマリアージュの形といえるでしょう。

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